■Saxophone
(アルトサックス)
●中古の国産
高校の時(?)に初めてサックスを買う(国産、メーカー不明)。これ以降はずっとセルマー。
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●A.SELMER Mk.VI GP(HighF#キーなし)
・マウスピース:デュコフD8(初期モデル)
・リガチャー:ハリソン・ハーツ(金メッキ、2本ネジ)
・リード:ラ・ボーズ(ミディアムハード)
SQUARE時代『SPORT』の頃まではこれを使用。色の反射からGPモデルと推測される。
音色は後述の80GPより柔らかく、派手さはないがネバリ、ノビのある音。
「な行」な感じが強い。(←ニュアンスを汲んで下さい。(^_^;)
デュコフの初期モデルは鉛が含有しており、デビッド・サンボーン曰く、「命を削って吹いている」という物騒なもの。しかし、現在のマウスピースには出すことの出来ない"味"があるそうです。
また、材質が結構ヤワなのでちょっとブツけただけでへこんだりします。T.K.はゴロゴロとデュコフばっかりストックしているという話をどこかで聞いたことがあるのですが、真偽のほどは?
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●A.SELMER SUPER ACTION
80 GP(serial:N.321012、1981年製)
・マウスピース: 同 上
・リガチャー : 同 上
・リード :ラ・ボーズ→バンドレンV16(特注)
同じくSQUARE時代の『TRUTH』の頃から現在に至るまで使用。87年前後に購入か。
音色は非常に個性のある音で、Mk.VIより一層派手な音に。非常に力強くコシのある音。
伊東さんの好みにベストマッチしているようで、かなりお気に入りの様子。
スーパーアクション80は最後のアメリカン・セルマーでもあるが、珍品中の珍品。ただでさえ珍しいのにGPともなると、日本では他に渡辺貞夫さん位しか持ってないのでは?
(余談ですが、貞夫さんはGPを2重にかけているそうです。)
振動を良くすると言われている、メタル製のサムフック(左手親指)やサムレスト(右手親指)は使用しておらず、ノーマルのABS樹脂パーツを使用しています。伊東さんなら付けていると思っていたのですが、ちょっと意外でした。(2000.3.3現在)
リードは一時、ラ・ボーズの葦の成育が悪かった時期があり、その頃浮気してみたV16にハマったみたいです。
今ではバンドレンが伊東さんにあった特製のリードを制作してくれているとのことです。
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●A.SELMER Mk.VI (GP?)(HighF#キー付き)
・マウスピース:デュコフD8(初期モデル)ジョン・パーセル氏が削ったもの。
・リガチャー :ハリソン・ハーツ(金メッキ、2本ネジ)
・リード :バンドレンV16(特注)
VISIONSの時にシリーズ80を浮気して使用していたようです。シリアルは14万番台。
特筆すべきはマッピで、所謂「改造マッピ」。
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●A.SELMER SUPER ACTION
80 GP(serial:N.321012、1981年製)
・マウスピース:デュコフD8(初期モデル、無改造)
・リガチャー : 同 上
・リード :バンドレンV16(特注)
・ネック :GPネック
というわけで、楽器とマッピは元に戻りました。・・・が、ネックを交換したようです。
これがおそらく現状のメインサックスの状態なのでしょう。
2000.3.14の東京クラブクアトロのライブにてリードがラ・ボーズに戻っている模様です。
ラ・ボーズ特有のリードの固さがプリントされている緑色のマークが確認できました。
あれはたまたまだったのでしょうか?
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●A.SELMER
SUPER ACTION 80 GP(serial:N.321012、1981年製)
・マウスピース:デュコフX8(試作品。市販はまだ先とのこと。)
・リガチャー :デュコフについてきたものを無理やり使用。
・リード :バンドレンV16(特注)
・ネック :GPネック
2000.4.12現在の最新仕様です。マウスピースはX8というデュコフの試作品。
以下、伊東さんとの会話です。
よしめめ「マッピ変えたんですか? リガチャーも違うし。」
伊東さん「そうなんだよ。これ、デュコフのX8って試作品でさ、まだ市販されてないんだよ〜!(※相当嬉しいみたいです)。マッピの上アゴ(恐らくバッフルからチェンバーにかけて)のところに溝が切ってあって、すごく安定性がいいんだよね。」
よしめめ「じゃあ空気の流れが一直線になっていく感じですか?」
伊東さん「なのかな? とにかく安定してくれるんだよ。今は色々試しているところだけど、D8みたいに音なノビと明るさがあって、いい音出るのに安定してる。まぁD8はハマった時の一発ってのがあるからねぇ。」
よしめめ「リガチャーが違うのは?」
伊東さん「外径が今までのより小さくなっちゃって、今まで使ってたリガチャーが使えないんだよ。普通のデュコフに付いてきたリガチャーでも全然締まんないんだ(※図:デュコフX8参照)。まぁ、ずっとこれ(X8)を使うか分からない...元に戻るかもしれないけど、当分はこれ使っていくよ。今度ブラバンと共演するんだけど、こっちの方がやっぱり安心だよね。」
図:デュコフD8
とのことでした。
リガチャーは前述の通り、いっぱいいっぱいまで奥に入れてようやく使える状態だそうです。図を見るとわかるのですが、リガチャーの後ろはマッピのチェンバー部分からはみ出てます。これは内径の小さいマッピ(ビーチラーやバリ等)の物を使用すれば解消されるかもしれません。
余談です(自慢話とも言う)が、伊東さんが登場した際にマッピが違うのを見た私はよっぽど「ものほしそー」な顔をしていたらしく、後で宮崎さんが「すっごい不思議そうな顔して見てたねぇ?」と笑ってました。(宮崎さんは私のことを覚えてくれているのだ!)
また、このマッピは宮崎さんも興味津々で、3人してマッピやEWI、食べ物談義に花を咲かせていただきました。
掲示板でも書きましたが、同じような夢を数日前に見ており、場所や内容は多少違うものの正夢となったのでビックリしました。
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●A.SELMER SUPER ACTION
80 GP(serial:N.321012、1981年製)
・マウスピース:デュコフD8(いつもの)
・リガチャー :ハリソン・ハーツ(金メッキ、2本ネジ)
・リード :バンドレンV16(特注)
・ネック :GPネック
結局元に戻りました。(*^^*)
2000.4.22新潟アナザーチケットでのライブで大脇さんに確認していただけました。(大脇さんThanks!)
伊東さん曰く、
「やっぱしダメだった。なんかね、ブオーッていくし、安定はするんだよね。音程とか良いし音も綺麗なんだけど、抑揚が付かないんだな。ぼんやりしちゃって。ボリュームも出ないし。やっぱこっち(D8)はもうバケモンみたいに(ボリュームが)出るし、俺らしさが出せる感じなんだね。う〜ん。やっぱ俺「暴れん坊」でいくわ。」
ということ。
私も個人的には「暴れ馬のようなマウスピースを力でねじふせる」という伊東さんのスタイルが好きなので、良かったかな?
ただし、勘違いしていただきたくないのは、X8自体は決して悪いものではないということ。安定感があり、音程が良い、音も綺麗と三拍子揃っているのは事実です。「伊東さんのようなパワーはないんだけれど、伊東さんのように吹きたい」というサックス吹きの方々は市販されたら試奏してみてはいかがでしょうか?
実際、アマチュアレベルではこちらの方が何かと使い勝手が良いと思われますし。
・ストイックに制御を楽しむ"一点豪華主義"ならD8
・制御しやすく、オールマイティーに使いたいならX8
という具合でしょうかね?
また、最近の目撃談では、新品のようにピカピカ光ってるものをしているという。現在ハリソン・ハーツが絶版となっているため、レプリカの「リガチャー・ハウス」製のものを使用している可能性大!
と思っていた矢先、先日の2000.11.25のスイートベイジルでのライブでは、「ヴァンドレン・オプティマム」リガチャーを使用されていました。ハリソン等の「上締めネジ」ではなくなってしまったのがちょっと残念(?)。
(ソプラノサックス)
●H.SELMER SUPER ACTION 80 SERIES III(ソプラノサックス)
・マウスピース:セルマー・スーパーセッション
H
・ネック:カーヴド
2000.11.25のスイートベイジルでのライブにて「MAN ON THE MOON」のために買ったというソプラノサックスです。
言うことをきかないやんちゃ坊主らしいです。(笑)
マッピはスーパーセッションのH。「開きが凄いですね」と質問したら「ソプラノだと結構普通に吹けるんだよ」との答えが。
(スペア用サックス)
●A(?).SELMER Mk.VII GP
おそらくMk.VIを使用していた時にスペアで購入したものと推測されます。
この楽器、やたらとテーブルキーや右手小指のキーがデカかったりするんですよね。
伊東さんサイズと言ってしまえばそれまでですが、外人さんにもデカかったと見えてシリーズ80から元のMk.VIの大きさに戻ったという経緯があります。
おそらくアメセル好きでGP好きなので、「?」付きではありますが推測で書いちゃいました。(笑)
一説によると、かなり昔から持ってるらしいです。それも学生時代!なんでも、日大のビッグバンドに入った時、持ってきたのがMark
VIIのGPだった・・・という話だそうです。(未確認情報ですが、情報の出所が結構信ぴょう性高いです。)
●H.SELMER SUPER ACTION
80 SERIES II GP
シリアル:57万9千番台
東京お茶の水のイシバシ楽器ウィンドパルにて「放出品」として売られてました。
楽器を見る限りほとんど使用形跡がなく、まっさらと言ってよい程のコンディション。ウィンドパルでの値段は65万円でした。
この楽器について、伊東さん御本人にFUMIさんが確認を取っていただけました。(伊東さん、FUMIさんThanks!)
聞いて驚け(笑)、なんとTurnOverのレコーディングに使用した楽器でした(!)。レコーディング時だけ、つまり正味3ヶ月位しか使用していないそうなので、新品同様なのも当然です。最初は渋谷の「アクタス」に放出したのですが、巡り巡って「東京お茶の水のイシバシ楽器ウィンドパル」に辿り着いた模様。
現在は某所の某嬢の手に渡ったそうです。(FELのケース、選定書付き)
吹奏感については実際に試奏された大脇さんに感想をいただきました。以下、大脇
さんの感想の要約です。(大脇さんThanks!)
〜大脇さん談〜
・・・確かに凄く良い楽器でした。まだ非常に新しいので鳴らないのですが、反応
が良く、音程も正確で吹き易く、それでいて多少の抵抗感があります。
音質は大変華やかで明るい音色です。
レスポンスも良く、ダイナミクスは厚みを持っており、吹いている内にどんどん音
が厚くなって行くような感覚・・・。いや、すんばらしい逸品だと思いました。
また、LIVE AT LOXYの頃(1989年頃)にもシリーズIIを使っているが、これは上記の楽器とは違う(57万9千番台は1997年製造のものなので)ものが使用されている。
(スペシャル・マウスピース)
メイヤーのマウスピース。ナベサダのモノ真似をする時に必要な重要かつ大切なアイテム。魂まで真似するためにはやはり番号は5MMか?(意味が分からない人はProfile「得意なモノマネ」欄を参照)
(ストラップ)
ストラップのお気に入りはBG社のもののようです。過去に何度かメーカーを変えているのですが、ここ10年位はBG社のものばかり使っているようです。
色は白1色(プラパーツも白)のものから、現在は蛍光イエロー(グリーン?)のものを使用しています。
一時期(2000.3月頃)BG社の「おんぶヒモストラップ」を使用していたことがありました。
フックも長さの調節パーツもロゴも白で、背中のバッテンになる所に黒い皮が使われているものでした。
首に負担がかからないということで、「もしかしたらどこか体の具合が悪いのでは?」等と心配するむきもありましたが、現在は通常の形のストラップに戻っています。
昔はセルマー製やレイ・ハーマン製、黒い首の所にパッドのあるもの(私も持っているのに社名不明)等も使っていたのですが、ここのところはBG一本槍のようです。BG社の良い点は、ストラップの質感が良いのと、フックをかけると完全に固定できるところですね。(私も長年愛用しています)
※ 実際に本人に聞いたところ、体の具合が悪いのは花粉症だけで、体調不良など全くそんなことはなかったそうです。
とりあえず一安心ですが、使用理由を聞くと「なんかよさそうだったから」だそうです。(笑)
「ステージ上で左右にサックスを振れると思った」、「しっかり固定できるかもしれない」と期待したのですが、実際使用したところ、「左右にズルズル動く」、「肩ヒモが少しでもズレるとサックスまでの長さが変わってしまう」、「胸のよこが"つる"」という具合で「前の方がよっぽどいい」と、現在は普通のストラップになってます。
お気に入りははやりBG社のもので、前述したストラップの質感、フックの完全固定などが理由でした。
(メンテナンス&ショップ)
メンテナンスグッズとしては、スワブは「セルマー・ジャパン」のSUPER SWABを使用。スワブの中にスポンジが入っており、一番下のUの字に曲がった部分の汚れも奇麗に落とせる優れ物です。
タンポの吸水は同セルマージャパンの「吸水シート」を使用。変わったところで(いつもというわけではないのだろうが)1ドル札も使用します。強度もあって水にも強く、ザラザラ感があり、トーンホールとパッドの間に軽く挟んでひいて使う。厚さやザラ付き感が丁度良いとのことです。「タモリの音楽は世界だ」の問題にもなりましたよね。
楽器のメンテナンスは「渋谷アクタス」に定期的に出しています。信頼できるリペアマンに全てまかせているそうです。
楽器の振動を殺すもの(コルクやプラスティック、接着剤等)は最低限しか使用せず、キーアクションはバネをリニアにならないよう(最初に抵抗があり、それを抜けるとスッと動く)にしてあるのがT.K.セッティングだそうです。