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  No Reality   (ベネ!さん&偃月さんのレビュー)       評価:5.5〜7 
▼ タイトル No Reality
▼ ブランド unknown
▼ ジャンル サスペンスAVG
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/06/29
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium133 MHz / Pentium200 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ DirectX DirectX6.1以降


ベネ!さんのレビュー
Scenario - シナリオ -

 今より然程遠くない未来、文明の発達は人の栄華を極めていた。
 ウォーター・フロント計画で海上に建設された新都市は、湾を囲む旧市街を荒涼とした場所に変えていた。
 その事に拍車をかけた、海上都市への遷都。
 【アウトサイド】と呼ばれる旧市街では、宝石を散りばめたような煌びやかな光が輝く海上都市を尻目に、闇に包まれた路地がひしめいていた。
 溢れる失業者と激増する凶悪犯罪に忙殺されていた政府は、治安活動を補完する事で報酬を得る職業【フィクサー】を設ける。
 彼らは警察から非公式に依頼を受け、
 難事件を解決する事を主とした。
 が、彼らフィクサーには特別な権利が与えられてはおらず、不法な手段を用いる事が多かった。
 そして、その事が警察との摩擦を強くしていた。

 かつては敏腕の刑事であった男、ニール・フォックス。
 彼は、犯罪者が犯行時に見る世界《惚境》に転位できる先天的能力と、元刑事というノウハウを生かして、数々の事件を解決してきたフィクサー(※注)である。
 情報収集能力に長けた相棒のジョー・ベルトランと共に、警察がさじを投げる難事件の捜査にあたる。
 しかし、規律にルーズな性分から、警察からは煙たがられている。
 夜の無い街、アウトサイドの一角で娼婦が惨殺される事件が起こり、やがてそれは連続殺人事件となる。
 警察からの依頼を受けた主人公は、その能力から犯人が被害者を一人の女に見立てて殺している事を知る。
 被害者の人間関係を調べる警察、被害者に見立てられた女を追う主人公。
 やがてその女の存在は、凄惨な殺人事件の全容を語るのだった…



Sound - 音楽・効果音・音声 -


 音声・・・無し

 音楽・・・素晴らしい



Character - キャラクター -

ニール=フォックス
 主人公。 普段は飄々とした態度をとっているが、事件の捜査では過去に敏腕刑事と呼ばれていた側面を覗かせる。
 過去にどんな経緯があって現在に至ったかは定かではないが、捜査において「見たものしか信じない」ということが彼の信条になっているようだ。
 犯罪者の犯罪時の状態に転位する能力を持っている。

ジョー=ベルトラン
 的確な意見をモットーとし、論理的で繊細なためニールと対立することもしばしばある。
 捜査ではニールが行動力で押し進め、ジョーが情報収集や解析によりアシストするという絶妙なコンビネーションで幾多の難事件を解決してきた。

リョウコ=シンジョウ
 いつからかニール事務所に居座るようになり、頼んでもいない手伝いを買って出ては失敗ばかりしている。
 明るくて憎めない性格の裏には、孤児として育ったという辛い過去が隠されている。

メアリー=パーキンズ
 本部から派遣された特別捜査官で、几帳面な性格。
 ニールの態度に 思わず口を出すが、フィクサーの存在を認めている、数少ない人物。

シーラ=ベネット
 豊潤なプロポーションと多くの専門知識を持っているが、鑑識報告をしてもその口ぶりは何処か素っ気なさを感じる。

エリ=サクライ
 リチャードの診療所で看護婦として働いているが、おっとりとした性格上、真面目に働いているのか分からない。



System - システム -

【 CG観賞モード 】   あり
【 シーン観賞モード 】  なし
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】 あり(しかしかなり遅い)
【 セーブ 】         6

 上記参照^^;
 セーブ箇所は6個。 ただし指定個所でナイトセーブ出来ない。
 CG観賞モード BGM観賞モード  メッセージスキップ 有り



Impressions - 感想 -

 ・・・・・。

 選択肢ないよ

 1日で終わります。
 一回やればもうやらないタイプのゲームです^^;
 エロくないです。 鬼畜でもないです。

 故に、エロゲやりたい人にはお勧めしません。

 ただ、アダルティなテイストが最高潮です。
 全体的な雰囲気、Jazzチックな音楽、設定・・・
 CGの塗りこみはセル画みたいです。

 ただ、シナリオは書ききれてないなぁというか、もうひとつ深みがでたらよかったのになぁと言う感じです。
 その分、上手くまとまってはいるんですがね。
 人物描写もさらりとだけ触れているだけで、いまいち、その人物が書ききれてないという感じがします。

 なわけで、この雰囲気が好きな人にはお勧めです。
 間違っても、エロげと思って買わん方がいいです。
 感覚的に、ブラックコーヒーとかみたいな感じ。 嗜好品ですね。
 でも、コクは無いです。 キリマンジャロか…^^;
 あっさりしすぎているというほどでもないですが。

 まぁ、作りたいものがはっきりしていて私は好感が持てました。
 クリエイター魂を、そこら中に感じます。
 でも、本当はボツにしたという曲を全曲聞きたいというのが一番強いです。
 CD出たら、買うな私^^;


おすすめキャラ:『エリ・サクライ』
          カカオ=マスみたいな眉毛と天然さ。
          とろくさい女が嫌いな人には憎まれます。


ベネ!さんより一言:「雰囲気が全て。 酔わせます。」







偃月さんのレビュー
Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
ANFINI
     
ED曲
:
OUT OF CITY
     
総プレイ時間
:
2.5時間
 
原画
:
Shinya Oosaki
 
:
Bab
     
シナリオ
:
Rei Komiya
     
音楽
:
kt2
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
×
     
音楽回想
:



Outline - あらすじ -

犯罪者が見た光景を見る事が出来る能力を持った主人公(ニール=フォックス)。

彼は元凄腕の刑事だったが、現在はフィクサーと呼ばれる非公式な民間刑事のような仕事をしていた。
彼らは、警察の捜査では解決できない事件を裏から捜索する。

ある日、アウトサイドの歓楽街の一角で娼婦が一人殺害される。

証拠はたくさんある。
しかし、犯人につながる決定的な証拠はなかった。

そこで警察から以来を受けたニールと相棒のジョー。
二人は捜査を開始する。

やがて、ニールの能力から、犯人が何を見て殺人を犯していたか・・・それを知る事になる。

一人の女。

その女について調べて行く間にも、さらに被害者は増えていく。

そしてその女は・・・事件の全容を知るための鍵となっていった・・・



Scenario - シナリオ -

娼婦連続殺人の事件を追う事になった、フィクサー(民間刑事)の話。

度重なる延期の末に、果たしてどれだけ凄いシナリオを見せてくれるのだろうか。
そういうユーザーの期待を、案外易々と打ち破ってくれた気がしますね。

舞台は近未来の大都市の一角。

しかし、足を使い、幅広い人脈を使い、自分の勘を頼りに進めていく物語は、
時代のずれを感じない、探偵物らしさが出ていて良かったと思います。

ただ、自分がワンプレイするのに所要した時間は約3時間弱。
散々延期して作られてきた割には、ちょっと短いかなと。

全体的に見てみると、ストーリー自体のテキストのボリュームは少なく感じます。
ただ、それはあくまでもストーリー本編自体のテキストのボリューム。

このゲームの形式は、クリックして調べたり話したり、そういった形式のゲームです。

ストーリーを進行していく上で、あまり周囲を「調べる」事や街を歩く人間に「話す」事を必要としません。
ですが、実際には色々と「調べる」事によって、様々な文章を見る事が出来ます。

実際には、それらの文章量はかなりあると思います。
ですから、安易にテキストのボリュームが少ないとは言えないでしょう。

ストーリーの雰囲気は、なかなか渋い感じが出ています。

エンディング数が一つというのは何とも言えません。
しかし、このストーリーではエンディングが何種類もあるというのも不自然な気が・・・

まぁ・・・用意されていても良かったとしてもBadエンドぐらいかと。

エンディングの切り方については色々あると思いますが、
結構あっさりと終わらせてくれます。

エピローグ的な物には期待しない方が良いですね。

キャラクター陣についてですが、主要キャラに関しての説明等が非常に少ないのが残念。
殆どのキャラは、中途半端な立場にしたまま、終わってしまいます。

説明も少なければ、出てくる回数も中途半端。
キャラの描写がしっかりされているか?・・・そう聞かれると「Yes」とは言えません。

明らかに「No」です。

果たして、本当にこれでユーザーが納得出来るのだろうか、そう考えて作られたのかには疑問です。

肝心の推理自体についても、それ程難しいとは思えない所がちょっと残念。
散々延期に延期を重ねて練りこまれたとは到底思えませんでした。

推理難易度は低。

Hシーンについてですが、シーンの回数自体は数回。
Hシーンのある女性キャラは3人。

シーンの描写は結構あっさりとした感じ。
やはり無闇にHシーンが濃かったりすると作品の雰囲気が壊れるので、そう考えると丁度良いかなと。

それと、Hシーンが物語の表現上効果的。
カレンとのシーンですが、クールでシリアスで大人っぽくて、物語には必須要素でしょう。

全体的なシナリオの感想は、過度な期待をすると裏切られるって所ではないでしょうか?
やっぱりメインストーリーが短すぎるし、曖昧すぎる所は評価できませんね。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMはWAVのようです。

曲数は全部で20曲。

曲調は、シリアス系、ダーク系と、暗めの感じの曲が多いです。
作品のイメージとはしっかりと合った曲なので、その点では納得、そして満足。

● PickUp
BACK IN CITY
DIG
THIS SIDE [ REMIX ]
OUT OF CITY
BLUE WORLD [ REPRISE ]

全体的には、かなり印象の良い曲が揃っています。
音楽のレベルは非常に高いですね。

この作品の特徴的な部分は音楽にありって感じです。

とにかく一度聞いても損はないと思います。
ジャズ系の曲が入っていると、また違った渋さが出たかも。

効果音については特にありません。
効果音があったかも記憶にありません。

また、音声は入っていません。



Character - キャラクター -

原画はShinya Oosaki、Babさん。

全員大人っぽい感じの原画です。
作品の雰囲気には本当に合っている感じがします。

▼ 主要キャラクター
● ジョー=ベルトラン
主人公の良き相棒であり、生真面目な性格の男。
彼らが事件を追うときには、ジョーが情報収集や情報解析にあたる。
なかなか渋い雰囲気をもったオヤジです。

● リョウコ=シンジョウ
何時の間にか主人公の事務所に居座るようになっていた女。
主人公の仕事を手伝いたがるが、いつも失敗ばかりをしている。
彼女の過去には、孤児だったという辛い過去を持っている。
主人公たちには密接な人物であるはずなのに、登場回数はそれ程多くありません。
意外にあまり重要性を感じないキャラクターでした。

● メアリー=パーキンズ
警察の中にいて、主人公たちを理解してくれる数少ない人間の一人。
警察本部から派遣された特別捜査官。

● シーラ=ベネット
スタイル抜群の女検死官で、クールな感じの女性。
専門知識も深い彼女は、主人公達に好意的な部分を持っています。

カレン=ミサキ
歓楽街で客を取っている娼婦。
大人びた感じで、性格的にはきつく、あまり人を寄せ付けない。
まぁ・・・色々ありますけど一番お気に入りのキャラでした。

アンナ=ホワイト
娼婦ではないようだが、カレン=ミサキとは仲が良い。
スラム街の街医者、リチャード=ロックウェルの病院を手伝う事がある。

● エリ=サクライ
リチャード=ロックウェルの病院で働く看護婦。
おっとりとした性格で、いつもどじばっかり踏んでいる。
しかし、周囲からは結構人気がある女の子。

● 主人公(ニール=フォックス)
かつて刑事で、現在はフィクサーと呼ばれる非公式な民間刑事。
女にあまい性格なのかな?

キャラクターの数をこれだけ挙げて見ました。
しかし、全体的に言える事ですが、全てのキャラについて描写が少なすぎます。

素性、関係、個々の人間の過去、どれもが曖昧なままで始まり、そして終わっていきます。



Graphics - グラフィック -

立ち絵の種類はあまり多くありません。
塗りはアニメ塗りで、結構綺麗な印象を受けました。

イベントCGの枚数は120枚(背景CGの枚数も含む)
ストーリーの長さを考えると枚数自体は多めだと思います。

それでも、微妙に位置が変わっただけのCGも、枚数に含まれていますけどね。

イベントCGの塗りは非常に綺麗です。

背景に関しては、並程度かな?と思います。
それでも、ハードボイルド系な感じはしっかりと出ていましたので良し。

全体的なグラフィックには非常に満足しています。
物語の雰囲気をちゃんと出していますし、引き立てています。

微妙に霞がかったようなCGの雰囲気などは結構好き。



System - システム -

基本的に動作は安定しています。
特に何かエラーや不都合な事が起こる事はありませんでした。

動作については軽くもなく、重くもなくと言った所でしょうか。
別に重くて気になったり、快適だな〜とも思いませんでした。

ゲームの形式は、画面の任意の位置をクリックして、ヒントを見つけながら話を進めていく形式。
ルーペで調べたり、画面内にいる人物と会話したり、そんな感じです。

それらの行動によっておきるADVパート、そして移動パートがあります。

また、会話内での選択肢は全くありません。

会話内での選択肢は全く無い上、移動パートでも、ストーリーが分岐するという事は無い様なので、
難易度の面から考えると、難易度は皆無かと。

ただ、自分としては、あちこち調べて行く形式は好きではありませんね。
いちいち何回もターゲット場所に合わせてはクリックするという作業が面倒臭いかなと。

セーブ可能数は6ヶ所。
シナリオの長さ、難易度から考えると、これぐらいあれば十分ですね。

いきなり強制終了とかフリーズされるのに備えて、一応セーブしておければ良い程度ですから・・・

しかし、セーブが自由に出来ないとは如何なものかと。
セーブ可能な場所が限られているのは受け入れられないです。

スキップは全スキップのみ。
スキップの速度は、なかなか遅いです。

ただ、エンディングが何個もあるという訳ではないので、文章はスキップしませんでしたけど。

その他の機能は、メッセージ速度の変更、音量調整の二つ。

なお、画面モードの切り替えはありません。
フルスクリーン固定です。

おまけ機能はCG回想と音楽回想の二つ。
シーン回想はありません。

全体的に見てみると機能的に物足りなさを感じますね。
本当に必要最低限の機能しかないから、せめて画面モードの切り替えとシーン回想ぐらいは欲しいです。



Total - 総評 -

ここは好き勝手に書きます。

煩悩&本音です。

恐らく、大多数の人とは意見が異なります。
雑文程度に思ってください。

考えが歪んでます。

このソフト、過度な期待をした割には多少裏切られた感じはしました。

まず、プレイする前に色々な人の感想を見て、大体どんな感じのソフトかは知っていました。
シナリオが短くて、キャラについても曖昧だとか。

まぁ・・・30分ぐらいプレイしてみれば、大体ソフトがどんな感じかは想像つきますけどね・・・

それでですね、かなり強引ではありますが、自分は敢えてこの物語をこういう風に考えてみる事にしました。

「あるアニメの第○話」
「あるシリーズの第○作目」

そう考えてみると、案外何でも納得行ってしまうものです。

キャラの設定なんて物は既に知っている。
「第○話」なので、物語は途中だし、まだまだ先がある。

そう割り切ってしまう事で、個人的には結構楽しめた部分があります。

ニール、ジョー、リョウコが関わった数々の事件の中の一つの事件。
ゲームを楽しむ為に、そう割り切ってしまいましょう!

「NoReality」の世界観は、このソフトだけでは語り切れない。
それだけ大きい世界観だったんだと思います。

いや、思いたい(^-^;:A
いや、思わなければやってられない。

という事で、どうせならシリーズ化してしまった方が良いかもしれませんね。
もしシリーズ化されたら、自分は買いつづけます。

シリーズ化して、何とか全てのキャラについて詳しく掘り下げて行ってくれないと、
どう考えても納得行きませんし、それに不完全燃焼。

(もしも、UNKNOWNが次回作・・・探偵物以外を作ったら・・・)

(もしも学園物を作ったら・・・)

(多分・・・自分は・・・)

全体的に見てみると、かなり大きな可能性を秘めている事は確実だと思います。

音楽、グラフィックのクオリティーは非常に高いです。
とても処女作だとは思えません。

えーと、もしも音楽、グラフィックの質が悪かったら、救いようがありませんでしたね。
でも、今後に期待する事ができるだろう可能性を見出す事は出来ました。

スタッフの方達が若いからなのか、自分としては結構新鮮な部分も多く感じられました。

個人的に、UNKNOWNは未完の大器だと思っているので、これからも期待したいです。

スタッフのセンスは高い!
UNKNOWNには、また渋い作品を作って欲しい!

今後の課題は、ユーザーを納得させる事の出来るシナリオの形を作り上げること、
それと、システムの機能面での改善は必須だと思います。

あと、シリアスな探偵物に必須なのは・・・
「効果音」

殆ど効果音の印象がありませんからね・・・
効果音の良し悪しで、作品の盛り上がり方も結構違ってきますから・・・

なんだかんだ言って、最終的には音楽に騙された部分が大きいんですよ〜

久々にサントラが出たら買っても良いなぁ〜って思いました。

という事で、前評判を信じて事前に過大な期待を抱かない事。
それに注意すれば、まぁ・・・そんなもんかな?と妥協は出来る範囲のソフトだと思いますよ。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
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45
Sound
:
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80
Character
:
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60
Grapchics
:
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80
System
:
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40
H
:
■■■■
25
Main3
:
■■■■■■■■■■■■
60
Total
:
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55