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 星空ぷらねっと   (ちょびんさん&偃月さんのレビュー)   評価: 6.5〜7.5 
▼ タイトル 星空ぷらねっと
▼ ブランド ディーオー
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win95/98/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/12/08
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium133 MHz / Pentium200 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ 音源 CD-DA、PCM



ちょびんさんのレビュー
Scenario - シナリオ -

 子供の頃、夢を持っていた。 そして、仲間と過ごす日々は楽しかった。
 でも、運命のあの日、ある事件が主人公を襲い大切な人と夢を失った…。
 あの日から僕は、空を見上げることをやめた。 それは思い出すのが辛いから。
 変化を望まず、毎日を流れるままに過ごす僕は、今日も私立友愛学園の門をくぐる。
 そして季節は春。 新しい季節。
 しかし夢を忘れ、日常に巻き込まれていた僕は、再び星見瞳と再開する。
 笑顔を見せなかった少女は、とびっきりの笑顔で僕に抱きついてきた。
 何もかもが変わってしまった今、僕は再び夢を取り戻すこと、夢を現実とすることが、果たしてできるのだろうか?そして僕は空を見上げる。



Character - キャラクター -

<ヒロイン紹介>
星見瞳
 明るくドジで茶目っ気のある性格。
 趣味は天体観測、天文部所属。

相馬蘭子
 陸上部所属の短距離走者。 特待生。
 人見知りが激しく友人は非常に少ない。
真田恭子
 剣道部主将をつとめる腰の座った古風な剣道少女。
 基本的には面倒見が良く、超然としている。
 見た目ほど精神年齢は高くなかったりする。
藤原佳多奈
 独自の世界に生きる自閉症の少女。
 並はずれた知的能力を持つ反面、精神的には不安定な面がある。
山本ゆかり
 昔から生意気で騒々しい元気っ子。 現在学内カフェでバイト中。
 運動神経は超抜群。 でも部活は未所属。
サーシャ・ノーブルグ
 北欧の島国であるフスクス王国からやってきた留学生。
 ぽやぽやと時間を過ごすのが好き。



System - システム -

【 CG観賞モード 】     あり
【 シーン観賞モード 】    なしT-T
【 BGM観賞モード 】    あり
【 メッセージスキップ 】   あり
【 セーブ数 】         30

 ゲームの期間は4月から12月までです。
 一週間単位でシナリオが進み、プレイヤーはどこに移動するかを選択し、その場所で会う女の子との会話により物語が進んでいきます。

 システムまわりは上記参照^^;
 しかし、なんでシーン回想がないんだ〜〜!!



Impressions - 感想 -

 ちょっと間延びしたところがあります。 1キャラ=1.5時間(スキップ全開)です。
 行動選択の間隔が長いので、読ませられている・スキップを多用したくなるというマイナス面があります。

 マニュアルが折られていました・・。 D.O.側の説明では初回版特有の状況とのこと。
 折るときにお詫びの紙片を入れておいてくれたら良かったのに・・・。 (DOホームページ)

 オープニング中に「レジストリが云々」というメッセージと共に強制的にタイトルに戻されました。
 その後不具合は起きないのですが、謎です。

 CGもクセがありますね。 万人向けとは言えないかも。
 個人的には口がタコみたいというのを除けば受け入れられますし・・・(笑)。
 胸も迫力ある描き方でした、ボイボイーン^^;

 セーブ/ロード数は30コ。 ビジュアルアーツと双璧をなすZyxやD.O.標準仕様のものです。
 こういう安定感が老舗メーカーをデフォ買いする一因です。

 主人公の名前変更不可・顔CGありと感情移入はしにくいかもしれません。
 しかし、クセのない人当たりの良い性格で、キワモノ主人公をプレイすることに違和感を覚えているという方には、良いかもしれません。

 しみじみゲーム系としては濃いHではないかと思います。 HCGは各キャラ平均9枚くらいです。
 女のコたちのほとんどがサービス精神旺盛(攻めテク・受け体制のギコちなさもこりゃまた良し)でやんす。



Total - 総評 -

点数をつけるとしたら、75/100くらいです。
 
おすすめキャラ:「?」
ちょびんさんから一言:「爆発的なインパクトが無い代わりにオーソドックスに純愛ストーリーが楽しめる良作だと思いますです。」






Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
ROOTS
     
ED曲
:
Dream Goes On
     
総プレイ時間
:
12.0時間
    
CG回想 :
    
シーン回想 : ×
    
音楽回想 : 
 
原画
:
師走の翁 [ Site ]
     
シナリオ
:
山田 一
     
音楽
:
野村 義男
 
:
鶴 由雄
 
:
へちま
 
:
高橋 秀紀



Outline - あらすじ -

研究所の事故から数年・・・

かつての仲間、友達と分かれたときから・・・

自分のの中での時間は止まっている・・・

しかし、数年の空白は、周囲の人々を変えてしまうのには十分だった。

やがて、自分の中でとまっていた時間も動き出す。

そして、周りの人々の時間も・・・



Scenario - シナリオ -

昔は宇宙飛行士になる事が夢だったが、ある事故が切欠となり、その夢を遠い昔に諦めてしまった主人公の物語。

果たして「宇宙飛行士になる事が夢だという主人公」の設定に上手く付いて行けるのだろうか?
その点が一番問題になってくる作品だと思います。

テキストのテンポが非常に好印象に感じられて、読み進めるが楽しいと思える作品だと思います。

丁度良く効いたギャグ、これもなかなか良い印象に感じました。

それと、キャラクター陣の魅力的な部分が多く、キャラが立っている作品。

テキストの長さも丁度良いのではないでしょうか?
ワンプレイが約2.0時間強ぐらいですので、ADVとしては丁度良いぐらいですね。

事故によって自分の持っていた夢を諦めてしまっていた少年。
それが数年の時間を経て、再び昔の友達との再会。

どのキャラとのストーリーでも、必ず描かれているのが過去における二人の関係。
それぞれの過去のエピソードを振り返りながら、物語は次第に展開していきます。

タイトルにもある、「星」や「宇宙」といったフレーズに関連した物語の展開が、予想よりも余り多くなかった所が好印象でした。

主人公は天文部、星座の鑑賞等はありますが、ノーマルなイベントではそれ程なかったかな。
ただ、良い場面、シリアスな場面では効果的に「星」や「宇宙」が使われていて良かったと思いますね。

将来の夢や青春、それを感じさせてくれる部分は多かったと思います。

諦めきれない、自分の心の奥底に抱いている夢。
そして、仲良くなった女の子に対する愛情。

一人の人間が抱く、その二つの気持ちの葛藤。
これがよく心理描写されていたストーリーだと思います。

エンディングに関してですが、ここで気になってしまうのが「主人公の夢」。

主人公が自分の夢である「宇宙飛行士になる」事を追いかけると言うのまでは自分の中で納得できました。
宇宙飛行士になりたいたいという発想自体が凄いとは思いましたけどね・・・

しかし、仲良くなった女の子までもが、宇宙飛行士に関係してくるという展開には、すんなりと受け入れる事は出来ませんでした。
ちょっと理解に苦しむと言うか・・・苦しかったです。

大体、全エンディングの半分がこういう展開に当てはまると思います。
その反面、あまり女の子自体が「宇宙飛行士」に関係してこないストーリーにはなかなかの好印象を受けました。

そういうエンディングについては、ちょっと夢が大きな人が主人公の学園物。
そんな感覚でなら簡単に受け入れる事ができると思います。

Hシーンは各キャラとも一回ずつ。
ノーマルな純愛系の物よりも、多少テキストのボリュームは多めだと思います。

HシーンにおけるCGの量も多めですので、そういった面では良かったかなと思います。
純愛系の作品のHシーンの量も、これぐらいあっても良いのでは?そう思えました。

全体的になかなか良質なシナリオ。

個人的にはなかなか共感できる部分もありましたし、作り込まれているように感じるストーリーだったと思います。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMは野村義男氏プロデュース。
音源はCD-DA。

曲数は全部で26曲です。

曲調は全体的にカバーされていた感じがするので良し。
明るいイメージの曲とシリアス調や静な感じの曲までカバーされています。

● PickUp
ROOTS
ROOTS(オルゴール)
守ってあげる
日暮
暗雲
絆と誓い
それぞれの夢のかたち

ボーカル曲は、他のソフトと比較してもレベルは多少上。

珍しくオルゴール調の曲と、Hシーンでの曲、キャラテーマ曲が入ってます(^-^;A

音楽プロデュースが野村義男氏という事なので、どんな曲を作ってくれるのかな?と期待。
なかなかクオリティーは高めだったような気がしますね。

効果音については特になし。

音声は入っていません。



Character - キャラクター -

原画は師走の翁さん。

▼ 主要キャラクター
● 星見 瞳
主人公とは、昔、小学生の時に同じクラスだった女の子。
以前はそれ程明るい性格ではなかったが、久々に再会した彼女の性格は全く正反対だった。
いつも明るく笑顔を振り撒く彼女。
しかし、その笑顔の裏には、彼女のある想いがあった。

● 藤原 佳多奈
以前、研究所で出会った女の子。
非常におとなしい性格で、いつも主人公にくっついて歩いていたが、その反面、彼女の頭脳は常人と比べ、ずば抜けた所があった。
事故から7年たったが、彼女は以前と殆ど変わっていなかった。
まるで自我を失っているかのように、何事にも関心を示さない彼女。

● サーシャ・ノーブルグ
通学途中、ある日突然であった女の子。
日本に留学しに来た亡国の女の子だが、一般的な常識にはあまり詳しくはない。
普段は何事もなく、平和な日本にいて、穏やかに勉強する彼女。
しかし、彼女の母国の事情がそれを許さなかった。

● 相馬 蘭子
主人公とは、昔、小学生の時に同じクラスだった女の子。
再会後、彼女の性格は非常に冷たいものだった。
ただひたすらに短距離ランナーとして走りつづける彼女。
一番好きなキャラクター。

● 山本 ゆかり
主人公の近所に住んでいた女の子。
彼女のほうが年下だが、いつも主人公を下僕のように扱っていた。
現在は主人公と同じ学校に通う傍ら、父親の働くカフェで手伝いをしている。

● 真田 恭子
昔、主人公が公園で怪我をしたとき、彼の傷の手当てをしてくれた女の子。
それ以来、彼女が主人公のお姉さん代わりになっていた。
再会した彼女は、随分と落ち着いた感じがしたが、相変わらず彼女は世話の焼きたがりやだった。

● 主人公
宇宙飛行士になる事が夢だったという設定。
その夢は過去の事件によって諦めていたが、それによってあまりウジウジしていない所は良かったと思います。
あまり癖のあるような性格でもないし、結構物事に前向きな面もあったりと、なかなか好感を持てる主人公だと思います。



Graphics - グラフィック -

立ち絵は数種類。

塗りは並程度。
全体的に塗りで気になる部分はあまりありませんでした。

イベントCGの枚数は217枚。
シナリオの長さから考えると、枚数自体はかなり多め。

イベントCGの塗りは結構良質。
全体的に特に気になる部分はありませんでした。

背景に関しては、一昔前のアニメの背景のような感じ。
別に気になった部分はありません。

グラフィックに関してですが、やはり気になってしまう点は「立ち絵」と「イベントCG」のイメージのギャップ。
個人的には立ち絵の女性陣は大丈夫でしたが、やはり男性陣の立ち絵は・・・・・・。

あまりにもギャップが大き過ぎて、ちょっと引き気味でした。
全体的に、立ち絵から想像できる頭身と、イベントCGで見る頭身とは全然ちがいますね。



System - システム -

全体的に大きな不具合はなし。
動作も安定しているので、特に問題はないと思います。

ただし、修正ファイルは出ていますので、まずは使用した方が良いと思います。

ゲームの形式は、選択肢型のADVと、移動式パートに分かれています。

選択肢の数は結構多いのですが、特に難易度的には問題はないと思います。
基本的にオンリープレイで攻略は可能。

ただし、CG回収には一部注意すべき個所などがあるので注意。

移動パートに、それ程の必要性や意味を感じなかったです。
それと、ちょっと面倒くさいかも。

セーブ可能数は30ヶ所。
セーブポイントのCGが表示されるので、セーブしたポイントが分かりやすくて良いですね。

スキップは全スキップと既読スキップの二種類がついています。

スキップ自体はそれ程早くないと思います。
動体視力で追いつこうと思えば追いつける範囲ですので。

画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードの切り替え可能。

その他の機能としてはオートクリックと、文字表示速度の調整が可能。

おまけ機能はCG回想モードと音楽モードのみ。

ゲームシステムとしては、特にそれ程不満はありません。
ただ、ウィンドウの表示 / 消去をもっと使いやすくして欲しかったというのがあります。



Total - 総評 -

うーん・・・10th Anniversary。
D.O.の10周年記念作品です。

10th Anniversaryだからかは分かりませんが、音楽に野村義男氏を起用。

・・・・・・サイドビジネス?

なのかは分かりません。
この人・・・確かギタリストだったと思ったんですけど・・・音楽のプロデュースも・・・

でも、一応著名な人物だけあって、なかなか質が高めの曲を作ってますね。

何で手元にサントラが・・・(汗)

シナリオについてですが、ちょっと宇宙飛行士っていう夢にビビリました。

ちと・・・理解しがたい夢ですわな・・・
全然現実味がないというか・・・(^-^;A

まぁ・・・気にしてはいかんですね。

シナリオの雰囲気について。
もっと、こう・・・・・・泣きゲーみたいにシリアスな感じの文章でどんどん押してくるのかな?とか思っていました。

でも、本当に明るい雰囲気のテキストですね。
それとラスト付近でのシリアスさのギャップが印象を良く見せたのかも。

なんか青春しているって言うか・・・キャラクターが本当に際立っていたと言うか・・・
個人的には結構良い印象が残った作品。

本当にスポットライトが上手く当たっていたと思います。

このソフトで一番の問題点・・・。
触れてはいけないのかも知れない・・・でも・・・敢えて触れてしまおう。

た・・・・・・立ち絵。

立ち絵と・・・イベントCG・・・・・・一体・・・・・・どっちが本物ですか?

立ち絵は随分と頭身が低いと言うか・・・・・・本当にあまりのギャップに・・・・・・

なんでサントラのキャラテーマには歌が・・・・・・(違っ!

イベントCGは良かったんだけど・・・・・・ね。

・・・・・・終わり(ぉ




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
Sound
:
■■■■■■■■■■■■
65
Character
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
System
:
■■■■■■■■■■■■
60
H
:
■■■■■■■■
40
Main3
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
Total
:
■■■■■■■■■■■■
65