| A | KA | SA | TA | NA | HA | MA | YA | RA | WA |


  8TH ANGEL     (偃月さんのレビュー)     評価: 5.5 
▼ タイトル 8TH ANGEL 〜終末の天使〜
▼ ブランド EYE
▼ ジャンル AVG+SLG
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/06/16
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium166 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB
▼ 解像度 / 色数 640*480・ハイカラー以上
▼ 音源 PCM(DirectSound)
▼ DirectX 5.0以上
▼ ボイス 全女性キャラ・メインキャラフルボイス



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
(不明)
     
ED曲
:
(不明)
     
総プレイ時間
:
30.0時間
  
CG観賞 :
  
シーン観賞 : ×
  
音楽鑑賞 : ×
 
原画
:
小林 多加志
 
:
吉野 恵子
     
シナリオ
:
伊吹千本槍
 
:
アルベール様
     
音楽
:
大田 雄一



Outline - あらすじ -

天翼歴四十八年・・・
エルフレアと呼ばれる世界に、突如として出現した「クリーチャー」と呼ばれる魔物たち。
魔物たちの攻撃によって、世界の侵食が始まっていた・・・

50年前、同様の事態がこの世界で起こっていた。
当時の状況を打破したもの、それは7人の「天使」と呼ばれる存在だった。

再び訪れる人類全滅の危機。
それを防ぐ為、エイサー王国の王は再び7人の「天使」を使い「クリーチャー」の存在の完全な殲滅を計画する・・・

伝承に伝わる「最終天使」の召喚と共に・・・



Scenario - シナリオ -

触りの部分で直ぐにシナリオに引き込まれ始めていました。
なかなか世界観が深く作られているような印象を持ったので、結構満足しました。

所々にあるギャグ、そして長く持続している緊迫感を持ったシリアスな展開。
読み手を引き付ける要素を持った良いシナリオだったと思います。

ワンプレイが約6時間ぐらい掛かるのですが、それでも十分に楽しみ、読み深めていく事の出来るストーリーです。

ラストまで緊迫感が持続していました。そして思わず自分もストーリーと一体化したように錯覚してしまう。

天使たちの笑顔・涙・怒り。これらが良く伝わってくる。
そういう印象を受けました。

       悲しみに満ちた、繰り返される闘い

ストーリーは、一見「天使」対「魔物」というファンタジーお決まりの様相を見せています。
しかし、実際には・・・

闘いに生じた矛盾、その矛盾を解消し、結論に辿り着くまでの彼らの闘いの意味は失われた。

何が悪で何が正義か
何が敵で何が味方か

その答えに辿り着くため、主人公と天使達の闘いは続く・・・

天使となった女性達との交流、そして本当の目的も知らずに血を流し続けた戦場、その中で生まれていく愛情。

それぞれの女性達との悲しい過去・・・
主人公の記憶が失われていた事の悲しさ・・・

徐々にではあるけれど、知らないうちに自分の感情移入が始まっていました。
それによって生じる、ストーリー佳境での焦燥感。 それが非常に印象に残っています。

       過去の闇

エンディングの数は約10個。各キャラごとに1つか2つ以上あります。
エンディングに辿り着くのに相当な時間が掛かりますが、それでも満足してしまいました。

ヒロインは7人います。そして、誰がメインヒロインという訳でもありません。
全員がメインヒロインであって、それぞれのちゃんとしたストーリーを持っています。

ですから、ストーリーの半分は一緒でも、個々のシナリオは「枝」ではなくて、しっかりした「幹」のように感じました。

[ 8th Angel ] 全体の決着をつけるためには、全てのエンディングを見なければ全ての理解が出来ません。

本当の闘いの意味。そして事件発端の当事者。
全てを知らないままで事件を終わらせる事は出来ないから・・・

感動・・・涙を流す程とは行きませんが、焦燥感の後の安堵感というものが良かったです。

安堵感も、Happyだから安堵するという事ではありませんでした(事実、全てがHappyではありません)。
それは、自分の中でストーリーの決着をつけられたからだと思います。

恐らく、続編が出てもおかしくは無いのではないでしょうか?

それだけさらに続いていくような印象を受けましたし、一応エンディングを見て決着はつけたつもりでも、
8th Angelのストーリーは続くような感じがしました。

たった一作だけで終わるのは勿体無い。そう思わせてくれるだけの、良い世界観を持っていたと思います。

       折れた翼

Hシーンに関しては、各キャラ一つずつと非常の薄いのが印象です。

難易度は並です。
若干、CG回収の為の条件が分かり辛い所がありますが、基本的なADVの部分では特に問題は無いと思います。

それと、SLGパートですが、特に難易度はありません。

どう考えても敵に負けることは無いですし、敵が弱すぎるのもゲーム性を失う要因となりました。
味方の攻撃力の曖昧さといのも、ゲーム性を失う要因となったと言えます。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は全部で約20曲ぐらいだと思います。
特に印象的な音楽はなし。

あるとしたら、OPデモの時にも使われている音楽の前半20秒間。

BGMはMIDIです。

全体的に、音楽は明るめの曲が多かったと思います。
しかし、このストーリーの長さに20曲というのは少ないと思いました。

音声は主要キャラクター(男性含)には全て入っています。

声優さんのレベルも結構良かったと思います。
ミカエルの声優さんの演技も印象的でした。

それと、レオンの声優さんがセンカと同じなのを見てちょっと驚きました・・・

● CV
● セラ [ 佐藤 和美 ]
● メリース [ 高橋 瑞穂 ]
● カノン [ 山田 いちご ]
● センカ & レオン [ 鈴木 和子 ]
● トリシア [ 中山 花乃 ]
● アイリ [ 坂本 夏美 ]
● ミカエル [ 田中 紀子 ]
● クライア [ 独湖 ]



Character - キャラクター -

原画は好きな感じです。
ただ、立ち絵と一枚絵、パッケージの絵がそれぞれ違うように見えるのが気になりました。

● セラ
第一天使
天使達の中でも中心的な存在。
彼女だけ、人間から作られた天使ではなく本物の天使。
エンディングで、彼女が玉砕を計り、その後戻ってきた時には個人的には良かったと思ったけれど、
その直ぐ後に消えてしまった時が非常に悲しかった。
色々あって、一番印象に残ってるキャラクターです。

● メリース
第二天使
いつもクールな感じだが、セラにはかなわない。
彼女は天使となるために人為的に作られた人間。

● カノン
第三天使
森の中で生活していたエルフの長老。
男として育てられたので言葉使いは男。
彼女の作る料理は兵器並らしい。

● セリア
第四天使
主人公の妹、アイリの学校の友達。
食べる事に対して非常に貪欲なところがある。
戦闘的、天使としてはあまり役に立たない。

● センカ
第五天使
ヴァルキリオスの王女であり、主人公の許婚。
天使を否定している国家の人間なので、やはり天使の力・存在という物を否定した考えを持っていた。
しかし、ヴァルキリオス防衛戦における天使達の圧倒的な力、それを認めざるを得なくなる。
そして、彼女自身も天使になることを望む。彼女の大切な人を守るために・・・
気に入ったキャラ。

● トリシア
第七天使
皇国の王女。神童と呼ばれていた。 呪いの影響で体が小さい。
ストーリー中盤以降に出てくる為、あまり存在感を感じないキャラでしたが、ピンクのルージュは印象的。

● アイリ
主人公の妹。 美的感覚が破壊的で、特殊な病気で五感が失われつつある。
幼い頃から、主人公を慕い、それがいつの頃からか恋心へ・・・
最終天使の力を受け継ぐための2番目の候補者。

主人公
ある日突然、王城に招聘され、王子としてクリーチャーと戦う事になる。
結構熱い部分を持っていたので好感の持てるキャラクターだった。
最終天使の力を受け継ぐことの出来る最も素質を持った者。それがこの主人公。



Graphics - グラフィック -

立ち絵のパターンは数種類。
立ち絵の塗り方は普通です。

一枚絵のCGの枚数は、100枚以上。
若干、全体的な配色が気に入らなかったところがあります。

背景に関しても、全体的な色に納得というか共感できませんでした。

総合的なCGの質は、並よりも若干低いと思います。

CGのことで書かなければならないのは、やはりSLGパートでの戦闘エフェクトのことでしょう。

攻撃で繰り出される技、そのグラフィックのチープさ。これは相当酷かったです。
よって、戦闘中はあまり面白くなかったし、やっていても気分は良く無かったです。

立ち絵、一枚絵、パッケージのキャラの絵が違うように感じました。



System - システム -

ゲーム全体に不具合はないようです。
ゲーム内のメニューで変更できるのは
[ Message ] [ Voice ] [ BGM ] [ SE ] [ 画面モード ] [ 戦闘エフェクト ] [ 無敵モード ] [ Save & Load ]
[ Message Skip ]

Message:
[ 標準 ] [ ページ ] [ 一行 ] に切り替えが可能。

Voice:
キャラクターごとに [ On ] [ Off ] の設定が可能。

BGM & SE:
[ On ] [ Off ] の切り替えのみ。

画面モード:
[ Full ] [ Window ] の切り替え。

戦闘エフェクト:
[ On ] [ Off ] の切り替え。
個人的には、無い方が良いと感じたので [ Off ] 。

無敵モード:
[ On ] [ Off ] の切り替え。
ただでさえゲーム性の無い戦闘パートを、もっとゲーム性の無いものにしている気がします。
つけるなら、ハイレベルモードとかをつけて欲しかっですね。

Save & Load:
セーブ可能数は20個。50個は欲しかったです。

Message Skip:
初回プレイ時には出てこなかったと思います。
ワンプレイに5, 6時間掛かるので使用必須の機能。
しかし、多用しすぎると見ていないCGまでもSkipされてしまい、CG回収が大変になります。

ソフトのおまけ機能は [ CG Mode ] のみ。

CG Mode:
4×2で、各キャラクターごとに分けて表示されます。



Total - 総評 -

購入したのは去年の6月。

当時はこれとは違うHPを運営していたので、攻略のネタには良いかな?と思ってプレイしてみました。
しかし、開始と同時に、キャラ達、そして世界観に取りつかれてしまってゆっくりプレイすることに決めました。

結局、それが今となった物です。

とにかく久々に面白かった。
若干、ゲーム自体が古臭く感じたこともあったけど、やはり良かったです。

しかし、SLGの部分は邪魔にしか感じなくなってしまいました。
あまりにも敵が弱すぎるし、時間の無駄に感じ始めたからです。

それが今の今まで延ばし延ばしてきた要因となったのでしょうか。

全体的には結構良い作品だったと思うのですが、昨年末のベストゲームの話題では一言も聞きませんでした。

それに、中古屋では激安で売られている始末・・・ ちょっと何かが間違ってる気がする・・・




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
Sound
:
■■■■■■■■■■
50
Character
:
■■■■■■■■■■■■■■
70
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■
55
System
:
■■■■■■■■■■■
55
H
:
■■■■■■
30
Main3
:
■■■■■■■■■■■■
65
Total
:
■■■■■■■■■■■
55