「螺旋回廊」MY 続編  「悠久の螺旋」 〜その3〜 







僕はパソコンの置いてある机に座りパソコンの電源を入れ、メールソフトを立ち上げた。そして、いままで考えてあった文章を入力する。

「ProfよりWEBMASTERへ

おひさしぶりです、Prufです。

このたび、WEBMASTERおよびEDENの皆様に遊びの依頼をしたいと思います。

ターゲットはWEBMASTERもよくご存知のユカリくんです。

メンバーで遊んではいけないというルールはなかったと思いますが、一応WEBMASTERのご意見を聞きたいと思いメールいたしました。

良いお返事を待っています。」





「・・・よし、こんなものだろう。」

僕は入力し終えると送信ボタンをクリックした。

WEBMASTERがメールのチェックをする時間帯は決まっている。朝と夜の2回である。

WEBMASTERから用事があるときは決まって夜メールがあり、次の朝までに返事を書かなくてはならない。

だからEDENのメンバーは夜型が多い。

皆、「朝までに返事くれってのは勘弁してほしいよなー」と笑いながらいっていたっけ。

もちろん、WEBMASTERがいない席でのことだが・・・。

今はちょうどWEBMASTERがメールをチェックする時間帯だ。送ったメールも見ていてくれているだろう。

僕はWABMASTERからの返事がくるまで、EDENのホームページでも覗いて見ることにした。





そこにはいまやEDENのホームページのマスコットとかしている草薙先生の写真があった。

ガサツで男のようで、ヘビースモーカーの草薙先生。でも、写真でみる草薙先生は立派な性奴隷としてメスブタとしていろいろな人に奉仕していた。

その写真のよこで「メスブタのエサは精液です。とてもおいしそうに飲みます。」とか「5人同時にご奉仕できてとても幸せそうです。」とか書いてある。

そして、全身に精液をあびてとても幸せそうな顔をしている写真も・・・・・。

これはこの前のOFF会の時の写真のようだ。もちろん草薙先生以写ってないようになっているがこの光景は見覚えがあった。

草薙先生はEDENのメンバーの中でも人気が高い。大人の女性ということもあるのだろうし、男の喜ばせ方も良く知っている。

それに、あの凛とした女性が目に前であんなにも変わるなんて、という状況に異常に興奮するらしい。

天野くんも鼻が高いだろう。僕も2〜3回使わしてもらったことがあるが・・・実際そうだった。まあ、僕の場合いままでの彼女を知っている分奇妙な気持ちになったが不思議と怒りはわいてこなかった・・・。僕も壊れているらしい。





その時突然メールの着信音が聞こえてきた。普段なら気にならないような音がその時はものすごく大きな音に聞こえた。

WEBMASTERからだ! 僕は少し緊張しながらメールを開いてみる。

そこにはホームページのアドレスらしきURLが書かれていた。

僕は少し拍子抜けしながらもその指定されたURLをクリックする。

すると、いままで見ていたEDENのホームページが切り替わっていく。どうやらURLはチャットルームのアドレスだったのようだ。

僕もこの手のチャットルームには数回入ったことがある。画面を見るとWEBMASTERはもう入室しているようだ、他の人はいないみたいだが・・・。





Prof:「こんばんは、WEBMASTER。」

WEBMASTER:「こんばんは、Profさん。そうそう、このチャットルームを知っているのは、今のところProfさんと私だけですので安心してください。」

・・・・・。

Prof:「メール読んでいただきましたか?」

WEBMASTER:「めずらしいですねProfさんが遊びの依頼をするなんて・・・。いや初めてでしたかな?」

Prof:「ええ、初めてですね。」

・・・・・。沈黙の時間が続く。返事が返ってこない。この場合、相手が悩んでいるか、長い文章を打っているかなのだが・・・。

・・・・・。時間にすればほんの少しなのだろうが、僕にはものすごく長い時間に感じる。

WEBMASTER:「まあ、依頼者からの依頼をあれこれ詮索しないのがルールですし、せっかくのProfさんの依頼ですからね、しかも初めて依頼となれば、受けないわけにはいかないでしょう(^^;) 

まあ、ちゅうたさんからも同様のメールが来ていますし、ユカリさんには悪いですが、これも私が“メンバーで遊んではいけない”っていうルールを決めていなかったのも原因ですし、Prufさんなら安心してユカリさんを任せられます。

それに、そのほうがなにと都合がいいのかもしれませんしね。」

ハ〜〜。一気に緊張がとけたようだ・・・、そうか天野くんは約束どおりメールを出していてくれていたのか・・・、これでようやく・・・・・ん? 都合? 都合っていったい?

WEBMASTER:「でもこれからは“メンバーでは遊んではいけない”っていうルールを決めとかないといけませんね。そうでないと安心して遊べませんし(^^;)」

Prof:「すいません。それでは・・・」

WEBMASTER:「ええ、やりましょう(^^;) まあ、ことがことなのでBBSには書かずにメンバーには私から個別にメールしておきましょう。場所はいつも倉庫でよろしいですか?」

Pruf:「WEBMASTERにおまかせします。」

WEBMASTER:「それでは場所はいつもの所でいいとして日時とメンバー(ちゅうたさんはもう決定ですね)は後で連絡します。」

Pruf:「ありがとうございます。」

WEBMASTER:「いえいえ、Profさんの依頼なら断ることはできませんよ(^^;) Prufさんが依頼者ですし、Prufさんのお好きなようにやってください。

私は顔を出せるかどうかわかりませんが、できるだけ協力はさせてもらいますよ。」

Pruf:「はい。」

WEBMASTER:「それでは日時とメンバーは決まり次第メールします。それではまた。」

そういうとWEBMASTERは退室したようだ・・・。





僕はWEBMASTERが退室した後もその画面をじっと見つめていた。

その時、お風呂場から葉子が出てくる音が聞こえた。

「先生?・・・」

僕は葉子の方へと振り向いた。

「ああ、僕はまだ起きているから葉子は先に寝なさい。」

今葉子に知られると、あとで面倒な事が起こるかもしれない。

「でも・・・」

僕は笑顔で答える。

「葉子は僕よりも早く起きて朝食を作ってくれるだろう? 僕よりもあとに寝ないといけないってことはないんだよ。」





葉子がベットに入ったのを見届けてから、僕はまたパソコンのモニターを見つめ直した。

そこには誰もいないチャットルームが写っていたけれど、何故かその奥に葵くんがいるような気がしていた。


これでようやく・・・、ようやく葵くんに会うことができる。取り戻すことができる。・・・葵くん・・・。

紫苑は僕と葵くんを会わせることを極端に嫌っているようだ。それとも、僕が忙しくてOFF会とかにも、あまり参加していないからだろうか・・・。

僕が葵くんをビデオや写真じゃなく、実際に見たのはあの出来事以来一回しかない。

その時は紫苑に約束を取り付けて天野くんにも仲介に入ってくれてようやく会えたのだっけ・・・。ただ僕は見ているだけという約束で・・・。

・・・・・。

僕は葵くんの姿に愕然としたことを覚えている。

その時の葵くんの姿といったら・・・。





あの時・・・、そう山の麓の別荘でのOFF会の時だ。別荘の一室で僕は葉子と二人で葵くんを待っていた。

しばらくすると紫苑がドアを開けて入ってきた。ハンドルネームはユカリだが、もう女装する必要がないのだろうか、いつもの格好だ。

彼の容姿は大多数の人に好感を持って迎えられるだろう。彼の本当の姿を知らなければの話だが・・・。

「先生、おひさしぶりです。」

OFF会ではハンドルネームで呼ぶのが通常だが、ここは別室でしかも全員知っている仲だからだろうか、紫苑はいつもの呼び方をしてきた。

紫苑とはOFF会で何回か会っている。今日は葵くんに会うためにやってきたのだ、紫苑なんてどうでもいいのだが・・・。

「あはは、君とは結構会っているけどね。」

それでも僕は笑顔で答える。・・・・・?よく見ると紫苑は右手にロープのようなものを持っている。あれはいったい・・・。そのロープは廊下へと続いているようだ。

僕の視線が紫苑の顔から右手へと外れたからだろうか、

「うふふ・・・。先生、これが気になりますか・・・、おいメスブタ、こっちへ来い!」

そういうと紫苑は右手をおもいっきり引っ張った。

「きゃっ!・・・」

女性の声が聞こえる・・・、まさか・・・。

紫苑の持っているロープの先を見る。

するとドアの向こうから全裸の女性が四つんばいで歩いてきた。女性は首輪をしており、紫苑のロープはその首輪に繋がっていた。

・・・・・!葵くん!

その時の僕の受けた衝撃といったら・・・。

そんな僕の心を見透かしてか。

「あはははは、おい先生が誰だかわかんないって顔してるぞ、さっさと自己紹介でもしろよ。」

・・・・・。

「はいご主人様・・・・・、先生、葉子様、今日は変態のメスブタの葵を見に来てくださりありがとうございます。お二人に喜んでいただけるよう精一杯ご奉仕させていただきます・・・。」

「くくくくく・・・。でも先生は見ているだけですよ。そういう約束ですからね。」

「あ、ああ・・・・・。」

僕は必死に声を出そうとした。でも、でてきた言葉はそれだけだった。





「さあ、葉子さん、自由に命令していいですよ。」

紫苑は笑いながらこともなげに言う。

なにもできない僕に代わって葉子が葵くんを自由に出来るというわけだ。

葉子は僕の方を見た。葉子もどうしていいかわからないらしい。それとも葵を好きにしていいというお許しも求めてきたのか・・・。

僕はとりあえず頷いた。まだ、僕の心が落ち着いていなかったからだ。頷くぐらいしか出来なかった。

「葵・・・。本当に葵なの?」

葉子も信じられないといった具合だった。それはそうだろう、葉子と葵は親友だったからな。

「はい、葉子様。どうか葵にご奉仕させてください。」

・・・・・。葵は潤んだ瞳でそう言った。

最初は紫苑に無理やり言わされているかと思っていたが、葵の瞳には迷いが無いように感じられる。

自ら進んでしているというのだろうか・・・。

「・・・・・。そうね、それじゃーしてもらおうかしら・・・。」

それでも葉子の声はいつもよりうわずっているようだった。

・・・・・。

葉子も使われることはあるけど使うことはなかったからか、なかなか次の言葉が出てこなかったようだ。沈黙が続く。

僕たち二人が戸惑っていたからだろうか、紫苑はため息をつくと、

「葉子さんも戸惑っているみたいだよ。葵がおねだりして、ご奉仕させてもらいなさい。」

「はい。・・・、それでは葉子様、葵に足の指をしゃぶらせてください。」

「・・・・・ええ。」

葉子の許可が下りた葵は四つんばいの姿で葉子に近づき、足の指を一本づつ口に含んだり舌でしゃぶったりしていた。

僕はそんな葵を・・・なにも出来ずに眺めているだけ・・・。

紫苑はそんな僕を見て笑っている。見ていなくてもわかる。優越感に浸った、勝ち誇った顔をしているに違いない。

僕はそれを確認したくない為に紫苑の方を見ることは出来なかった。

こんな思いを2度もするなんて・・・・。

しかも、そんな葵の姿を見て興奮している自分が・・・情けない・・・。





「先生、そこからじゃあ良く見えないでしょう、こっちへきてメスブタの姿を良く見てやってくださいよ。葵もそれを望んでいますよ。」

どうやら紫苑は自分の横、つまり葵くんの後ろから見ろと言っているらしい。

僕はそれにしたがった、立ち上がり紫苑の横へと移動した。

「ほうら、葵。先生が見てくれているぞ。お尻をふって喜んだらどうだ。」

そういうと紫苑は葵くんの首輪につながれたロープを振り、葵くんのお尻も叩いた。即席のムチのように。

「うううう・・・。」

葵くんは声を上げると、お尻も左右にふりだした。

紫苑はそれを見て笑っている。

僕は葵くんのお尻に目がいく。どうしてもいってしまう。葵くんのお尻の穴もアソコも・・・。

・・・・・!僕は目を疑う、葵くんのアソコの周りを覆うはずの毛が無いのである。葵くんのアソコは幼児のように無毛だったのだ・・・。

紫苑も僕の驚きように気づいたのか、

「うん? ああ、割れ目までくっきり見えるでしょう? いつだったか、めめちゃんさんにこれ邪魔だなーって言われまして、ほらめめちゃんさんってアソコ舐めるの好きでしょう。

それ以来毎日剃らせているんですよ。僕もこちらのほうが良いと思いましたし・・・、だいいちこちらのほうが奴隷っぽくていいでしょう?」

紫苑は笑いながら言う。こいつは・・・。

「葵、もう足の指はいいだろう。葉子さんのアソコを舐めさせてもらいなさい。」

「はい。葉子様、葵に葉子様のアソコの舐めさせてください。お願いいたします。」

「おいおい、葉子さんがあまえ見たいな変態のメスブタじゃーないんだぜ。アソコじゃーわかんないだろう。はっきり言えよ。」

「ああ・・・申し訳ございません。葉子様、葵に葉子さまのオマ○コを舐めさせてください。」

僕はそんな様子を黙って見ているしかなかった・・・。





僕はWEBMASTERがいなくなったチャットルームを見ながら昔を思い出していたようだ。

葵くん、変わってしまった葵くん、僕にもう少し力があれば・・・。でも変わってしまっても、葵くんは葵くんだ。僕がかならず・・・・・。

それにしても・・・、僕は苦笑する。どうやら昔を思い出したせいか、ついさっきしたばっかりだというのにもう元気になってきてしまったようだ・・・。

パソコンの電源を切り、ベットに入った。

「・・・葉子。・・・葉子。・・・もう寝ちゃったのかな?」

どうやら葉子はもう寝てしまったようだ。まあ、僕がもう眠りなさいっていったのだからしかたないか・・・。

「いいえ、先生・・・まだ起きています。」

起きてしまったようだ。申し訳ないことをしたな。

葉子はそんな私を気遣ってくれたらしい。

「ああ、そうか・・・その・・・元気になっちゃって・・・」

僕はそういうと下の方を見る。

「はい、先生。ご奉仕させていただきます。」

そういうと葉子は僕の体の中心へと顔を移動していった。





葉子には申し訳ないと思ったが、僕の頭の中は葵くんでいっぱいだった。







続く