「螺旋回廊」MY 続編  「悠久の螺旋」 〜その2〜







9時ちょっと前。

「今日は早く帰ってこれたな。」

僕は家の前まで帰って来た。

部屋の電気がついている。わりと気分のいいことだ。

「ただいま。」

僕は家のドアを開けた。

「おかえりなさい、先生。」

葉子が出迎えてくれた。まあ玄関を開けたらそこがダイニングキッチンなのだが・・・。

それでも、電気も付いていない部屋に帰ってくるよりずっといい。

今では、葉子が出迎えてくれて食事の用意までしてくれている。葉子のおかげで食生活もだいぶん変わった。感謝している。

「先生、・・あのー。」

葉子が苦しそうに呟いた。

「うん? どうしたんだい?」

葉子が何をいいたいのかわかっていながらも僕は白々しく聞く。

「ト・トイレにいきたいので・・・。これを、抜いでも・・・。」

「僕はまだ食事もしていないんだけどな・・・。」

葉子はすまなそうな顔をしているが、顔にはうっすらと汗をかいている。限界も近いようだ。

まったく葉子にも困ったものだ。遅くなるときはトイレに行くときぐらい外してもいいといっているのだが・・・。

まあ、そこが葉子の可愛いところなのだが・・・。

「しかたないな・・・、いいだろう。はやくいってきて、食事の用意をしなさい。」

葉子は「ありがとうございます。」といってトイレに向かっていった。

僕は寝室でスーツを脱ぎ、着替えた。





葉子の料理の腕はなかなかのものだ。田舎もわりと近いせいか、味付けも僕には丁度よい。

葉子にいったらすねてしまうかもしれないが、母の味に近いものがある。

ようは僕の口に合うってことだ。

「うん。この料理おいしいよ。」

「うふふ、ありがとうございます。先生。」

こう言ってやるだけで、葉子はとってもうれしそうな顔をする。

まあ本当においしいから嘘でもないのだが。





僕は食事がおわるとそのままテーブルで仕事をしだした。よこで葉子が楽しそうに食器をかたずけている。

僕の机がパソコンに占領されて以来、僕が家で仕事をするときはこのテーブルをつかっている。

多少まわりが気になるが、やり始めるとそれも気にならなくなる。

研究室にくらべて作業効率は大分落ちるが、しかたがない。しないよりはましだ。とりあえず前進はする。

最近の若い奴は、「出来ないから」とか「失敗するから」とかで何もしないやつらが多い。

それでは駄目だ。何も進まないし、何も生まない。することが重要なのだ。





前に僕の講義で言ったことがある。

「たしかに、上手くいかないかもしれない。失敗するかもしれない。

でも、上手くいかなかったら、別の方法で次回すればいい。その方法が駄目だったと解かっただけでも前進している。

失敗したら、・・・マイナスと思うかもしれない。でもけっしてそうじゃない。同じ失敗はもうしないだろう? そしてなぜ失敗したかを考えて次回に生かせば良い。

そうすれば次回、する方法はだんだんしぼられてくる。なにもしなければ、なにも生まれないし、なにも始まらない。

だいたい、なにもかも上手くいったら、僕はこんなところで仕事なんかしてなくて、南の島でのんびり暮らしてさ。

それにプロ野球は12球団同時優勝。プレイオフは・・・そうだな、継投もズバズバ決まって延長15回引き分け再試合をずっとやっているな。」

笑いながら教壇にたつ僕がそこにはいた。

最近の若い奴はこういうお小言みたいなのをすると引いてしまうけど、笑いが起こってよかったと思う・・・。

そうそう、このあと葵君が研究室にやってきて、

「先生、今日の講義のことですけど・・・」

「うん? ああ、精神の防衛機能についてだね。」

「あ、いいえ、その、そのあとの、なにかしないとなにも始まらないっていうことなんですけど。」

「うん。それがどうかしたの?」

「でも、なにかして・・・上手くいかなくって、それで、とても大切なものが失われるのなら、何もしない方がいいのではないでしょうか?」

「でも、それではなにも変わらないよ?」

「でも・・・でも・・・」

「・・・う〜〜ん、いいかい水代君、なにごとにも永遠ってことはないんだ。物はいつかは壊れるし、人々には別れもある。

水代君だって、いつまでもここにいるってことはないだろう? 卒業してしまうのだし・・・。

そうしたら、レポート不可を出しつづけた僕ともさよならできるしね。」

僕は軽い冗談のつもりで笑いながらいったんだけど、

「私は大学院にいくつもりです! 先生とずっと一緒です。」

って怒られたんだっけ。

・・・何もかもが懐かしい・・・。

・・・葵君・・・。





「先生・・・先生?」

気が付くと葉子がこちらを見て話しかけている。

いかんいかん、昔を思い出していたようだ。

「お風呂の準備が出来ましたけど・・・。」

「ううん、ああ、今はまだ、きりが悪くてね・・・。君が先に入りなさい。」

「そうですか、それではお先に失礼します。」

そういうと葉子はお風呂へと向かった。

「あまり進んでないな。僕も早く切り上げないと・・・。」

まだまだやることはあるのだから・・・。





お風呂のドアは開く音で僕は顔をあげる。

バスタオル姿の葉子がでてきたようだ。

「先生とっても良いお湯でしたよ。」

「そう、それは良かったね。」

僕はいつもの口調で話しかける。

けど、どうしたことか葉子は僕の目の前から動こうとしない。

「うん? どうした?」

葉子はゆっくりと口を開く。

「先生・・・今日は・・・その・・・」

葉子は目をふせながら、びくびくした口ぶりだった。

なるほど・・・。最近していないからな・・・。

今日もそういう話をしていないから葉子の方からきりだしてきたのだろう。

葉子は、変わってしまった葵くんや草薙先生とは違って自分からおねだりすることはほとんどない。

天野くんがそう躾てなかったのだろう。だから僕もあえてそうしようとは思わない。

これは葉子なりのおねだりなのだろう。

僕は時間をみる。まだ時間はあるようだ。

「でもね。葉子の食事はおしいいから、ついつい食べ過ぎてね。苦しくて、まだあまり動きたくないのだけれどね。」

僕は意地悪く答える。

「あ、それでしたら私が・・・先生はよこになっていていただければ・・・。」

「・・・まあいいだろう・・・。こっちへ来なさい。」

そういうと僕はベットのほうへ葉子を呼んだ。

「はい。先生。」

葉子はとてもうれしそうだ。

僕はベットの脇でたっている。葉子はそれでさっしたのか、僕のズボンを脱がすと僕のモノにしゃぶりついた。





グチュ・・グチュ・・・ジュポ・・・ジュプ・・・。

いやらしい唾液の音が部屋に響く・・・。咥えこんだモノにねっとりと舌をからませながら・・・。

葉子の口の中で僕のモノが大きくなっていくのがわかる。

「う・・・。あいかわらず葉子は上手だね・・・。」

僕は不覚にも声をだしてしまったことを隠すように葉子を誉める・・・。

葉子は顔をあげ、僕を見ながら

「・・・ありがとうございます・・・。先生の・・・とってもおいしいから・・・。」

というと、また咥えだした。

グチュ・・グチュ・・・ジュポ・・・ジュプ・・・。

葉子はいったん口から僕のモノをはなすと今度は舌で、先頭の部分を舐めだした。

口からは唾液があふれ僕のモノを濡らしている。その唾液を手ですくうと口ではくわえきれない部分を愛撫しだした。

・・・僕はときおり彼女の髪をなでながら、それをずっとみている。

「僕の方を見ながらやってごらん。」

葉子は顔を上げ、上目遣いに僕のほうをみながらニッコリ笑うと、また口いっぱいにほおばり、唾液をいっぱいにふくんだ口をしぼませて顔を前後にぬらしている。

僕のモノから口を離した葉子は、だんだんと下へ舌先を這わせながら玉袋へと愛撫の矛先をむけた。

袋をなめまわしたり吸い込んだりしながら、そして口に含んでは舌先で玉をころがしながら刺激していく。

さすがに6ヶ月もこういう関係にある葉子である。僕の弱点を良く知っている。

「・・・いいよ・・・葉子・・・もうそろそろ・・・。」

葉子は唾液でテカテカになった僕のモノを右手で優しくしごきながら、口に咥えてはげしく顔を上下させる。

こういうときも咥えながら舌で愛撫するのを忘れない・・・。

「・・・葉子・・・もう。」

僕は葉子の頭を軽くおさえるようにする。葉子も手馴れたもので、口の動きを止めさらに奥へと咥えこんだ。

「うう・・・・。」

僕はうなり声と同時にたくさんの精液を口内に放出した。

そのまま葉子の口の中で精液をはきだしている・・・。そう思うと直接的な快感だけではなく、気持ち的にも興奮する。

葉子は僕のモノに指を絡めて尿道に残っている精液をも搾り取るようにしごいている。

そして、少し勢いの弱ってきた僕のモノの先頭に舌をからめて残りの精液を舐め取っていた。

「気持ちいいよ葉子・・・、もっとつづけて・・・。しゃぶるんだ・・・。」

葉子はまだ口をはなさず、僕の命令にしたがっていた・・・。

射精が完全に終わると、葉子は口の中に溜まった大量の精液をゴクッと喉をならして飲みほした。こうやって女性に飲んでもらえるという行為は、別の意味で気持ちいいものだ・・・。

「先生・・・、とってもおいしかったです。」

と、葉子はにっこり微笑みながら言い、また咥えて愛撫しだした。

僕はそういう葉子を愛おしみながら頭を撫でてやる。





「先生・・・、もう・・・。」

口で奉仕していた葉子が顔をあげ、甘い声でいってくる・・・。

「ああ、良いよ・・・。さあ、こっちへおいで・・・。」

ベットの上で横になった僕の上へまたがったところで、いったん葉子の動きが止まった。

「・・・先生・・・。あの、今日はどちらの穴に・・・。」

「・・・そうだな・・・、葉子の好きな方でいいよ・・・。」

葉子は自分のアソコをひろげると、僕と向かい合うようにして自分から腰をおろした。

「お尻の穴でなくていいのかい?」

僕は知っていて、意地悪く聞く。

「今日は安全日だし・・・、それに先生のはこっちで・・・あ・・・感じたいんです。」

そういうがはやいが、葉子はもう腰を降ろし上下左右に動かしている。





葉子の穴を使いたいという奴らに、葉子を貸し出してもう6ヶ月がたとうとしている。

最初のうちは、アソコも使われていたようだが、お尻の方も使えると分かると皆そちらの方ばかりを使いたがる。

最近では皆、口とお尻の穴だけで、あそこは使われない・・・。まあここまでお尻の穴が使える女も珍しいのだろう。

だから葉子のアソコは僕専用にしたのだ。誰にも使わせない。僕だけのものだ・・・。

そのことを葉子に言ったときは、ものすごくよろこんでいたっけ・・・。

「はい・・・。葉子のアソコは先生だけのものです。」

なにも、泣きながら言うことでもないと思うのだが・・・。





「あ・・・。いい・・・。いいです、先生・・・」

僕は苦笑する。

「どこがそんなにいいんだい? 説明してごらん?」

「先生の太いモノを・・・葉子のアソコに入れてもらって、それでグチュグチュいってて、・・・とてもいいんですー・・・。」

葉子は久しぶりの快楽を味わうかのように腰を動かしている。

葉子には僕の許可なしにオナニーをすることを許していない。

あんなゴム製の下着をつけているんだ、いつもいやらしい気分になっているだろう。

でも、オナニーすることは出来ない。だから、僕とする時やほかの奴らとするときは、自分から快楽を貪るようにとても淫らに燃え上がる。

それも葉子の魅力のひとつかもしれない・・・。

僕も下から腰を突き上げてやる。

「あ・・・先生・・・。先生はじっとしていてください。私が・・・先生を気持ちよくいたしますから・・・。」

僕は苦笑した。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。

僕は腰を動かすのをやめて、胸を愛撫する。

優しい愛撫の間に、葉子の乳首をギュっとつかむと、アソコの方もギュっと締まる。

僕はそれを楽しみながら葉子に身をまかせることにした。





「あ・・・。先生・・・。わ・私もう・・・。」

「ああ、僕もだ・・・。」

どうやら葉子の方も、もうそろそろらしい。

僕は今度こそ葉子の動きにあわせて腰を突き上げることにした。

「あ・・・。先生・・・先生・・・私・・・。いっても・・・いってもいいですか・・・?」

僕はさらに激しく腰を突き上げ・・・そして、葉子の乳首をつねってやった・・・。

「あ・・・先生・・・。だめ・・・いっちゃう・・・いっちゃいます・・・。」

それを合図としたかのように僕も葉子の膣内に放出した・・・。

「ハアハアハア・・・。」

葉子は疲れきった様子で、それでいてとても幸せそうな顔をしている・・・。

しばらく僕はそのままの体勢で葉子を抱いてやりながら、葉子の頭を軽くなでてやった。

「そういえば天野くんは、“葉子はなかなかいかない“っていっていたけど・・・僕の場合もあれは演技なのかい?」

僕は葉子の答えを知っているのに聞く。

「違います。先生だから・・・、先生だから感じちゃっていってしまうんです。」

「・・・本当かい?」

僕は葉子の頭をなでながら、意地悪くさらに聞く。

「はい、先生・・・。本当です。」

「うん・・・。いい子だ・・・。」

葉子は安心したように僕の胸に顔をうずめていた・・・。





しばらくしてくると、僕のモノが葉子の膣内で小さくなっていくのが分かる。僕にも分かるのだから葉子にも分かっているのだろう・・・。葉子は顔を上げ、起き上がり体勢をずらすと、僕の股間の方に顔をうずめ、

「先生・・・、失礼します。」

と言って、僕のモノを口で綺麗にしだした。

僕は無言で葉子の行為をみつめている。

僕のモノを綺麗にするというのが目的だから、唾液を出しちゅぱちゅぱと音をたてるわけではないのだが、それでも愛おしそうにしゃぶっている葉子をみていると、なんだかまた元気になってくるようだ・・・。

「あ・・・、もういいよ葉子。また、起ってくるだろう・・・。」

葉子はなごりおしそうに僕のモノから口をはなした。

「とても気持ちよかったよ、葉子・・・」

葉子はうれしそうに

「はい、ありがとうございます先生・・・。また葉子を使ってください・・・。」

と言った。葉子は心の底からそう思っているのだろう。

葉子は葵くんに対抗して言葉使いとかを改めようとしているのだが・・・、僕にその気がないせいか、注意とか教育をしていないので、そういう言葉を使ったり使わなかったりしている・・・。

僕はいっこうにかまわないのだが・・・。





「さあ、お風呂にいって綺麗にしてきなさい。」

僕は僕の足元でなごり惜しそうにしている葉子に言った。

「先生こそ、まだお風呂に入っていないですよ・・・。私は後でいいんで先生こそ先に入ってください。」

「・・・でも、そういう訳にはいかないだろう。」

僕は葉子の股間をみながら言う。

葉子それをさっしたのかニッコリと笑う。

「先生、やさしいんですね・・・。でも私はもう少し、こうして先生のを感じていたいんです。ですから先生、遠慮なさらずにどうぞ・・・。」

葉子は下腹部のほうを押さえながらいった。

「うーん、葉子がそこまでいうなら・・・。」

こうやってお風呂を譲りあっていても仕方が無いので、僕が先にお風呂に入ることにした。





僕がお風呂からでると、ベットはシーツが取り替えられていて、綺麗に整えられていた。

「さあ、葉子もはやく入りなさい。」

「はい、先生」

そういうと葉子はまたお風呂へと入っていった。





続く