TeaParty ~紅茶のお茶会~

『峠のお茶会』

「最上級のHappyDay」5000Hitおめでとう記念 うりうりちゃんへ♪

お天気は最高。オレの気分もめっちゃ最高。
だってさ、
「アニキ」
ってオレが声をかけると、
「何だ?啓介」
って優しい笑顔と一緒に返事が返ってくるから。
最近忙しくって家に居ないアニキが家に居るってだけで、オレは最っ高に幸せだぜ!!

「アーニキ」
特に用事がある訳じゃないけど、声を聞きたくて思わず声をかけてしまう。
「どうしたんだ、今日は」
怒ったり、呆れられたりしたら、ヤだなぁって思いながらアニキの顔を覗き込んだら、バッチリ目線が合っちゃった。
「オレが家に居るのも久し振りだからな」
ふわっとした笑顔で微笑まれて、なんだか安心してしまう。
良かった。怒っても、呆れてもいないみたいだ。
「アニキ、今日は一日家に居られるのか?」
ふと思い付いて、アニキの隣に座り直してオレは尋ねてみる。
「大学も休みだし、特に行く所もないしな」
読みかけの本にしおりをはさんでパタンと閉じて、優しい笑顔をオレに向けてくれる。
「じゃあさ‥」
言いながら、そっと顔を近付けて。
「オレとキスしよ?」
アニキの吐息を感じながら、オレはささやいてみる。
「昼間っからか?」
ちょっとからかうような笑い声とともに、ほんの一瞬だけアニキの唇を感じた。
くすくすと笑う吐息が、オレをドキドキさせる。
「先に触れたのは、アニキだかんな」
誘いをかけたのはオレなのに、逆に誘われてそのままからめ取られてしまう。
「‥ん‥」
その甘い声を聞きながら、オレは最高に幸せな気分に浸っていた。
「このまま、もっと先もしていい?」
名残惜しいのを我慢して、ゆっくり離れて聞いてみたら‥ふんわりと優しい目で見つめてくれた。
「啓介が、したいならな‥」
そう言って伏せられたまつげが少し揺れたのを見つめて、オレはアニキをぎゅっと抱きしめた。

お天気は最高。アニキの笑顔はもっと最高。
オレは世界一の、幸せもんだぜ!!


最上級のHappyDay
2000.11.29