『世紀末のお茶会』
「贅沢な休日」
何の予定も入っていない休日
それはちょっと贅沢な休日
目を覚ませば外はもう明るくて、何時だろうと視線だけを動かす。
少し無理な姿勢で時計を確認するのは、腕の中で眠る緒方君をまだ起こしたくないから。
明日は休みだからと、昨日は少し夜更かしをした。
買ったまま観ていなかった映画のDVDを観て、ソファでとりとめのない話をしていた。
映画を観るのも話をするのも、別に夜じゃなくてもよかったのかもしれない。
けれど昨日の僕たちは、そんなのんびりとした夜を一緒に過ごしたい気分だったのだろう。
おかげで今日はだいぶ寝坊をしてしまったようだ。
けれどまだ、緒方君を起こしたくないと思ってしまう。
もう少し、あと少し、この幸せそうな寝顔を見つめていたい。
抱き締めたぬくもりを、もうしばらく感じていたい。
こんな最高な時間を過ごせるのは、僕だけに与えられた特権だから。
あぁでも、早く緒方君の声を聞きたい。早くその笑顔を、僕だけに向けて欲しい。
寝顔もかわいいけれど、緒方君が僕に見せてくれる表情はどれもみんなかわいいから。
そんなたくさんの表情を、早く僕に見せて欲しいと思ってしまう。
こんなわがままなことを思うのも、僕の特権なのだろうか。
ゆっくり寝てていいよ。今日は特に予定はないのだから。
でも早く起きて。僕とどこかへ出掛けないかい。
緒方君はどちらを選んでくれるだろう。
どちらを選んでもきっと、君は僕を幸せな気持ちにしてくれると思うけどね。
贅沢な休日
2010.2.10
高杉さんのお誕生日記念&サイト開設10年記念のお話です。
アップは10周年に合わせてしまったのでちょっと遅ればせながらですが…。
高杉さん、お誕生日おめでとうございます^^ 緒方君と末永くお幸せに^^
高杉さんのお誕生日記念&サイト開設10年記念のお話です。
アップは10周年に合わせてしまったのでちょっと遅ればせながらですが…。
高杉さん、お誕生日おめでとうございます^^ 緒方君と末永くお幸せに^^