TeaParty ~紅茶のお茶会~

『世紀末のお茶会』

「食後のデザート」

バレンタインデーにもらったのは手作り愛情たっぷりのチョコレートケーキ。
それに見合う、いや、それ以上のお返しは、何がいいだろう?

バレンタインデーの当日から、悩みの種はそれひとつ。
何をプレゼントしたら喜んでくれるだろうか。
何をプレゼントしたら驚いてくれるだろうか。
考えて考えて考えて。
だけど考えてる素振りなんか絶対に見せちゃいけない。
でも、こっそりと君を観察してみたり。
もらったプレゼントがあまりにも最高で、お返しが思い浮かばない。
君の笑顔が見たいから。
君の、驚く顔が見たいから。
僕らしい、プレゼントをしたいんだ。

何を見てもぴんと来ない。
きっと喜んでくれると思う。
だけど、それではいけないと思ってしまう。
何を見ても、どんなものを選んでも、今ひとつ心に響かない。
僕の気持ちを伝えるものは、一体どこにあるのだろう。
僕が感じた喜びを、どうすれば君にも感じてもらえるだろう。

悩んで悩んで1ヶ月。
気付けば明日はホワイトデー。
何も思い浮かばないまま、明日はとうとうホワイトデー。
何が欲しい?と聞いてしまおうか。
でもそれじゃつまらない。
僕にしか出来ない、最高なプレゼントがしたいんだ。
一体何が、いいのだろう?

バレンタインデーにもらったのは手作り愛情たっぷりのチョコレートケーキ。
ホワイトデーのお返しは…。

夜中にこっそり起き出して。
静かに静かに作業して。
愛情込めてプレゼント。
夜中にこっそり出来上がり。

ホワイトデーの当日は、君と楽しくデートして。
綺麗な夜景と、可愛い恋人。
本当に、本当に幸せ。
だけど忘れちゃいけないのが食後のデザート。
家に帰って、ふたりで食べよう。

バレンタインデーのお返しに、僕の手作りお菓子たち。
クッキー、マドレーヌ、パウンドケーキ etc...
愛情込めて、プレゼント。
僕の気持ちを、耕作へ…。

僕の、永遠の愛を込めて…。



食後のデザート
2001.3.14