『世紀末のお茶会』
「Birthday equal BusStop」
「バースデーとバス停って、なんか似てますよね」今日は6月6日。
あなたの手作りケーキを食べながら、俺はその言葉を聞いた。
「確かに似てますけど…。急にどうしたんです?」
「なんとなく、似てるなぁって思っただけなんですけどね」
「あ、でも、そうやってひとつずつ成長していくんじゃないですか?」
「本当に誕生日=バス停ですか?」
「そうです。で、俺は堤さんが走ってる道をずっと追いかけているんですよ」
「まだ、追いかけているんですか?」
「そうでした。今は一緒に並んでるんですよね」
「そうですよ。だから、途中下車しちゃダメですよ」
「もちろんです。俺が堤さんの傍を離れるわけがないじゃないですか」
「絶対ですよ」
「絶対です」
あなたの手作りケーキと、あなたの笑顔と。
それは何にも変えられないから。
オレにとって、何よりも嬉しい贈り物。
この先いくつもあるバス停を、ずっとずっと二人で…。
Birthday equal BusStop
2001.Jun