さよなら牛さん、こんにちは雷鳥さん

2000年9月2日、それまで使用していたマシン、Gateway2000 G6-233が逝ってしまわれた。
SCSIボード装着後のトラブルだったのだが、どういう訳かマザーボード(M/B)からイカれてしまったらしい。このマシンについては購入時から今日まで曰く付きだったのだが(詳しく語ると長くなりすぎるので省略)、ついに来るところまで来てしまった。公私ともにパソコンが無くては困ってしまう日々を迎えていた今、非常に痛い出来事となった。明日からどないしょ。

状況把握

まずは現状をどう回復するか。新品を一発購入してしまえばそれで済むが、突発的な出来事に対し金銭のみでやっつけるのは簡単なようで難しい。しかし今日は以前に比べれば価格も安くなり、今ある蓄えから出す事は必ずしも困難という程でもない。次買うならこれかな、と目星をつけていたマシンも無くはなかったし。
だが、哀れ骸となったG6-233を見るに、M/B以外のパーツが勿体無いので自作にチャレンジするという手もあるのだが、今となってはこのマシン、CPUはPentium2の233程度だし、メモリはSIMMだし、HDDは3Gだし、USBは着いてるもののOSがWindows95なもんで飾りだし、グラフィックボードも貧弱だし、CDドライブはうるさいしで、流用できるパーツも少ないような気もする。
でもまあちょっと興味もあるし、金額的な折り合いがつけば考えてみようかなと、社用のマシンを作りまくっている詳しい方に希望のスペックと予算を伝えて見立ててもらったところ、かなりいい感じの内容があがってきた。こうなるとちょっと色気が出てきて、当初5〜6万で済まそうと虫のいい事考えていたのが、後先省みずいっそ10万くらいまで出してしばらくは満足できるものにしてしまおうという気になってしまった。

部品調達

気持ちさえその気になればもう後は勢いの任せるままに進むのみ。あらゆるところから部品の選定や購入場所などを聞きまくり調べまくり、以下のような部品構成でいく事に決定、購入した。
M/B GigaByte GA-7ZX-1 SocketA Athlonの1GHzまでおっけーらしい。音源付き。
CPU AMD Athlon Thunderbird 700MHz (バルク) 性能もさる事ながら、何よりもその名前が素敵。
RAM DIMM PC-133 256MB CL-3 こんなのSIMMで揃えたら大変。夢のような大容量。
HDD MAXTOR 91531U3 15GB 7200rpm これより少ない容量ってもうほとんど無いね。
DRIVE CREATIVE DVD1242E OEM + PowerDVD2000 まだ要らないかも知れんが先行投資
G/B Matrox G400 32MB(AGP) 3Dやるわけではないのでこれで十分?
etc. - あとはCPUファン、ATXケース(250W)等々

気付いたらG6-233からの流用パーツは、キーボード、マウス、FDD、NIC、問題があったのかもしれないSCSIボードくらいと、ほとんど総とっかえって内容で、当然のように価格も10万超と、この間までの旧パーツが勿体無いなんて想いはどこ吹く風、もう今後の生活なんて知ったもんかってな状況である。

ところで今回購入にあたって主に利用したお店はこちら。
ここのホームページ上での販売価格は店頭と大体同じ価格で連動しているので、見積もられる場合は参考にするといいと思う。普通の有名量販店で上記の構成を購入したら当然の如く価格はもう数万円掛かってしまったところだが、ここなら平均から見て十分お買い得。
尚、現在(2001年1月)上記の構成で購入した場合は当然もっと安く済む。特にメモリなんて、仕様の変わり目のせいか物凄い下落ぶり。

製作工程

何はともあれ、材料は揃った。後は作るだけなのだが、もちろん初めてである。メモリやPCIバスへの増設くらいはしたことあるが、それ以外は経験無し。なのに参考にした資料は週刊アスキーがたまたまタイミング良く組んでいた自作PCの特集記事のみ。そんなモンで大丈夫なのかと不安もあったが、これが何と出来てしまった。大まかな手順は以下の通り。細かい注意点は割愛する。
  1. CPUをM/Bに取り付ける
  2. CPUファンをCPU上に取り付ける
  3. RAMをM/Bに取り付ける
  4. M/BをPCケースに取り付ける(電源やHDDランプのケーブルも接続)
  5. HDDをPCケースに取り付ける(電源やデータケーブルも接続)
  6. DVDドライブ、FDDをPCケースに取り付ける(電源や各データケーブルも接続)
  7. G/BをM/Bに取り付ける(今回はAGPバス)
  8. その他の増設カード(今回はNICとSCSI)をM/Bに取り付ける
  9. 接続に問題が無ければケースの蓋を閉じる
  10. キーボード、マウス、モニターなど周辺機器を本体に接続する
  11. 全ての接続が完了したら、電源をコンセントにさしてスイッチを入れる
  12. まずはバイオス画面が正常に表示されれば、組み立ては終了
苦労したのはCPUファンの取り付けくらい(いやまあ、これだけはホントこのままボード壊してしまうんじゃなかろかと思うほど厄介だったのだが)。でも、事前にいろんな知り合いの経験が聞けたのが一番大きいね。メーカーの善し悪しや相性なんて情報もそうした協力あっての事。ホントありがたい。

という訳で出来上がったマシンが右の写真。Gatewayで購入した時もBTOというシステムのお陰でそれなりに自分好みの構成に出来るのは嬉しかったんだけど、やっぱ作るところまで自分でやると格別なものがありますな。しばらくはこれでいけるだろう。
自作PC外観
いい感じで仕上がりました

盲点露見

さて、ここまで来て無事組みあがってるんだが、一つだけオチが出来てしまった。ハードウェアが無事済んだんだからOSのインストールででも問題あったのかって?いえいえ、OSは無事インストール出来ました。問題はちょっと意外な大物ハード。
モニター(SONY GVM-1415)です。

なーんで1024×768の表示にすると同期信号が合わなくなるんだよー!!

そう、今私の画面の環境ってノートPCでもないのに800×600の環境なんです。色々試しましたが、もう私にはわかりません。モニターまで揃える余裕は、・・・もうありません。

SONY GVM-1415
小さくてもお気に入りのモニターなのに・・・

後日遍歴

2001年04月某日/モニタ問題の回復とメモリ肥大化**
モニタの1024×768表示については無事解決しちゃいました。
グラフィックボードのドライバが英語表記であった為の見落としだったのですが、自分の英語力の貧弱さをあらためて露見するだけの間抜けな結果に悲しさ一杯です。
ところで話変わってこのマシン、最終的にメモリが256M×3で768Mまで肥大化してしまいました。
あれからメモリの下落は予測を遥かに超えて凄まじく、SIMM時代の飢えが恐ろしいまでの反動となって「これは買いだ!」と思う度に衝動買いをした結果こうなりました。
お蔭様でおっきな画像データを扱う処理をしてても、ハードディスクの負担が皆無といっていい程軽減されて良い感じです。
2001年09月某日/さらば?GVM-1415**
モニタの調子が無茶苦茶悪い。
フリッカを起こしたり表示領域が突然ずれたりといった事が頻発する。目にも悪いが精神的にもっと悪い。どうしたんだ、GVM-1415!つれないじゃないか、長い付き合いじゃないか。あ、長い付き合いだからか?今時インターレース表示方式で14インチな事も、そのくせブラウン管でがさばるなあ液晶モニタが隆盛を成してきていいなあなんて事も、画面の隅が微妙に歪んだ表示になってきた事も気にしてないから、寿命だなんて馬鹿な事いうんじゃない!お前の能力はまだまだ十分現役だ!
とかいう傍で、何だこのモニタのカタログの山は!?え、液晶って今こんなに値下がりしてるの?15インチ(CRTで17インチ相当)で3万円台は当たり前?明るさも発色も描画速度もブラウン管に追い付かないまでも大分いい感じのレベルまで来てるの?おお、16インチで1280×1024なんてのもお得なのが結構各社から出てるじゃない。画像の作業に広い画面領域は欠かせないんだよね。お、EIZO(ナナオ)のなんか電源が内蔵されてるじゃん。USBハブなんてどうでもいいから、アダプタみたいな邪魔臭いモノを無くすっていう、こういう考え方の方が嬉しいね。EIZOってばブラウン管共々いいモノ出すよね。
って事でEIZO製液晶モニタ"FlexScan-L461"が我が家のPCの新しい顔となってしまいました。奥行が以前の半分以下!机上も画面上もとても広々で環境が大幅改善。価格は15インチの標準に比べると倍以上ですけど、それでも前のより2万円以上安い事を考えればお得感は上々です。本当はブラウン管の方が良いという思いはまだあるんですが、今回は住環境を優先させる事にしました。
で、前のなんですけど、ビデオ端子(S端子含む)も付いてるのでゲームやDVD鑑賞用途として立派に継続して活躍してます。
でも、これもタマに画面が乱れる事が・・・。頑張れ、GVM-1415!
2003年01月某日/進化は続く**
時の勢いというものはある。
今の環境に別段大きな不満が無くとも、時として人は同じ所に安住している事を良しとしない嫌いがある。
時には犠牲を厭わず、時には結果を省みず、先に進まねばと思う時があるのだ。
・・・すいません、どうせ大したオチじゃございません。
自作PCが代替わりしてしまいました。(ぐはっ!)
 だってフルギガスペックが夢だったんだもーん。
 Win9X系から脱却したかったんだもーん。
 DVD編集にサクサク耐えられる環境が欲しかったんだもーん。
という理由で2代目自作PCが誕生しました。[別頁参照]
そして1代目自作PCは信頼のおける御仁のところにお婿に出し、今も元気に働いています。
嗚呼、何か薄情な親になったような罪悪感がちらつく。

[reports-03] 2005.08.22再編