同じ空の下で〜青いケシの咲く場所へ〜




        中国雲南省の中甸はチベット高原の南東部に位置し、標高は3000〜4000mとかなり高いのです
        ひと月前に3000mの山に2回登り高地トレーニングをしたにも関わらずひどい高山病に悩まさ
        れました。でも、そんな中で町外れの草原や畑の脇、そして湖のほとりにはひっそりといわゆ
        る高山植物が咲き乱れているのです。今回の目的であった青いケシ(メコノプシス・ホリデュ
        ラ)はネパール・ブータン・そして中国の一部でしか見られない美しい花です。標高3000〜50
        00mの高地に咲くこの花はその色からヒマラヤンブルーとも呼ばれています。青い花って以外
        に少ないものです。ツユクサ、アサガオ、わすれな草・・・そんな中でも一番大きくて、一番
        空に近い色、それも深く澄んだ青空の色、一度見たら忘れることはないでしょう。今回はその
        地に咲く様々な花達も紹介しておきます。ただし名前は分かりませんが・・・

<メコノプシス・ホリデュラ>一度は見てみたかった花、念願か なってようやく出逢うことが出来ました。きれいでしょう?
<メコノプシス・ホリデュラ>本当に見てみたかったのは、背が 低く一つの茎に一つの花が咲くタイプだったのですが・・・ ヒマラヤには確かにあるようなのですが、条件が厳しいのです。
<メコノプシス・ホリデュラ>花の色はみんな微妙に違うのです。 濃いもの薄いもの、そして青っぽいもの紫っぽいものもあります。 写真だと本物通りの色が出るとは限らないので難しいです・・・
<メコノプシス・ホリデュラ>こんなピンク色のも咲いていました。 実は白花もあるらしいです。
<アマ属の仲間>青い花シリーズということで並べてみました。 アマ属の花ではないかというフォローを戴きましたが・・・
<デルフィニウム属の仲間>日本の園芸店でもよく見かけるデル フィニウムの原種です。紫色がとっても鮮やかでした。
<ワスレナグサ>日本でも野生化して見られるようになってきた ワスレナグサですが、現地では雑草のようにあちらこちらで咲き 乱れていました。
<フウロソウ属の仲間>日本でもハクサンフウロやグンナイフウ ロなど多くの種類がありますが、ここのは特に色がきれいでした。
<ハナイカリ属の仲間>日本にもハナイカリ属のものがあります が花は白しかありません。濃い紫から白色まで変異に富んでいま した。
<ソバナ属の仲間>日本で言うイワギキョウやチシマギキョウよ りは小振りで花色も薄く、どちらかといえば花はツリガネニンジ ンとかの方に近いかも知れません。園芸種のベルフラワーにも似 てる・・・
<ヘンシカラマツソウ>日本のカラマツソウは白が多いのですが これはきれいなピンク色でした。日本だとシキンカラマツに似て いますが花も大きく色も鮮やかです。
<アカネ科の仲間?>始め見てなんだろうと悩まされた花です。 センブリ属かなと思ったのですが、アカネ科ではないかという 意見を戴きました。確かに似た花がありました・・・
<キキョウ科の仲間>これもまた自信がないです。最初車で走 っているときにこの花(たぶん)を見つけ、青い花だったので 思わずブルーポピーかと思ってしまいました。
<キキョウ科の仲間>前者にも似ているのですが、こちらは根 元から花茎が一本だけ出てひょっこりと咲いていました。花弁 の付け根だけ色が濃くなっていました。
<プリムラ・ポイソニ>クリンソウに大変似た花でした。違う のは歯の裏などに粉が無いことらしいです。湖の近くの湿原に たくさんありました。
<マンテマ属の仲間>不思議な花もあるものです。日本でもマ ンテマ属の花が何種類かあり、アオモリマンテマやタカネマン テマなどに雰囲気は似ていると思うのですが・・・
<マンテマ属の仲間>マンテマシリーズ、これはアオモリマン テマに似ていると思います。花弁は雪印のように分岐しておも しろいです。
<マンテマ属の仲間>これは、マンテマ属とナデシコ属の中間 にあるような気がします。どうでしょうか?
<マツムシソウ科の仲間>これもまた見当が付かない花でした。 ツンと突き出した茎のてっぺんにまりの様な花・・・ Pterocephalus hookeriではないかというフォローを戴いていま す。
<モウズイカ属の仲間>日本にも帰化しているようで見られた 方もいるかもしれません。塔が立っているようで不思議な光景 でした。
<ラン科の仲間>意外に少なかったラン科の花です。今回見た ラン科の花はこの花とモジズリ(ネジバナ)だけでした。
<リンドウ属の仲間>リンドウを横から見たことはあまりなか ったような気がします。たまたま横から取ったらこんな事に。 ちょっと横顔が気になるリンドウでした。
<シオガマギク属の仲間>日本にあるヨツバシオガマとかに 近い種です。何しろ背が低く可愛らしい・・・
<シオガマギク属の仲間>こんな色違いもありました。
<ロスコエア・カマエレオン>ショウガ科の花っていう のを知ったときなるほどと思いました。確かに花の形は 似ているなって。色がいいのです・・・
<ロスコエア・カマエレオン>前者の白花のようです。 思わず抜いて根っ子を見てみたくなったのですが・・・
<オオシュウメイギク>こんな所にケシが群生してる!!って 最初に間違ってしまった花でした。日本でも茶花として重宝さ れているようですが・・・とても上品な花です。
<イワタバコ科の仲間?>ちょっと自信がないのですが、イワ ギリソウの花を青っぽくしたような雰囲気でした。結構、高山 植物っぽくて好きです。
<ツリガネニンジン属の仲間>青っぽくて横向きの花に惹かれ るのかもしれません。一輪だけひっそり咲いていました。
<ウメバチソウ属の仲間>ウメバチソウに葉っぱと咲き方は似 ているのですが、花が違いました。
<ユリ科の仲間>これまた一輪だけひっそり咲いていました。 色に惹かれて何枚も撮ってしまいました。




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