31cmF4.5 架台製作(2)


 

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水平回転面にFRPを積層します。

硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂をローラーで塗り、ガラスマットを乗せて
樹脂を塗り、透明になったら鉄ネジローラーで脱泡します。脱泡後に余分な
樹脂はローラーで吸い取ります。
樹脂は多めの方が脱泡は楽なようです。少ないと繊維がローラーにからみ付
いたりマットの樹脂が抜けてしまうようです。
日陰で作業し、終えたら暫く(30分以上)そのまま置き※ 、その後で日に当てて
硬化を早めます。

※軟らかいうちに日当りに移すと、急な発熱や樹脂の収縮で密着の悪いところに
空気が入ってしまうようです(経験不足で確かではないですが)。

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前板の外側にFRPを張ります。

ここは内側から張るのが正解でしたが、前板の曲面をだす為に裏に半月状の
板を内側に仮止めして有るので外側を先にしました。

手前の角は多少丸めて有るのですが、Rが小さすぎて浮いてきます。
外角はR20位※ないと上手く張れないようです。

※内側から先に張ればR10位でも貼れます(後述16〜19参照)。

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底面にはすでにマット1層積層済みです。

前板と側板の内側に積層します。
まず角の部分は積層前に樹脂パテを塗って置きます。
こうすると浮き上がりが抑えられ、空気が入りにくいようです。

立てたまま積層しようと思ったら無理ですね。ローラーがかけられません。
仕方なく横にします(下の写真左)

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【ちょっと無理がありました】

側板と前板の内側を3面同時に
貼るのは無理が有ります。
上のマットが重みで剥がれてきます。

立ててもう一度ローラーをかけ直
し、何とかなりました。

逆さまにすると重みで剥がれてき
ます(常識?)。注意しましょう。

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内側が硬化したら外側を張ります。

このときに内側のはみ出たマットは切り落とさずに1〜2cm残して置きます
(ここがポイント)。

写真は立てて有りますが、積層は横にして1面づつ行ないます。

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(左)架台先端部分
角には樹脂パテを入れてから
マットを積層します。写真のように
餃子の皮を閉じるように貼ります。
こうすることでR部分が密着します。

(右)側板付け根
ここは底面の外周を落としてしまっ
たので綺麗には付きません。
後で削り落とします。

18

側面の2層目です。

1層目のはみ出しを削り落とし仕上げた後、さらに内側を積層してあります。

側面から耳軸受け面までを積層しました。
良くこんな形状に貼り付いたものです(マットに切り込みは入れて有りますが)。
角はR5位でしょうか。この方法でもR10はないと厳しいと思います。

※この餃子の皮閉じ(?)法はバックヤードプロダクトの横尾さんに教えて
頂きました。

19 前板も同様に内側積層後、外側を張って閉じます。

後板も同様です(写真省略)。

20 耳軸受けにはさらに積層します。
FRP代を3mmもとってしまったので4層は積層しないと計算Rになりません。

これくらいのRが付いていれば問題なく貼り付きます。
鉄ネジローラーでの脱泡もします。

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