31cmF4.5用 斜鏡セル(1)

→望遠鏡


 

斜鏡スパイダーを作ります。

スパイダー中心の円盤は真鍮のφ60mm、t12mmです。
これは外形と中心のM8用穴を旋盤加工してあります。
これに押しネジM5を3ヶ所切ります。

 2 真鍮円盤は結構重いので、穴をたくさん開けて少しでも軽くすること
にします。
穴は貫通させずに、深さ9mmで止めてあります。

スパイダー(t0.6mm)を差し込むすり割りを金工用鋸で入れます。

鋸の刃の厚みは0.6mm有るのですが、曲がってしまうためスパイダー
が入りません。
またここは半田付けをするため、すり割りをもう少し広くします。

空き缶を切ってすり割りに入れ、金工用鋸でもう一度切り直します。
これで0.8〜0.9mmに広がりました。

スパイダー端の金具も真鍮で作ります。

鏡筒取り付けネジ(M5)を切り、反対側にはスパイダーを通す為のすり割りを
入れます。

横にはスパイダーを吊るためにM3ネジが切ってあります。

こちらもそのままではスパイダーが入りません。

端金具のすり割りは半田付けをしないので、#240ペーパーで仕上げます。
ペーパーだけでは厚みが足りないので、空き缶の切れ端とペーパーを重ねて
削りました。

スパイダーを作ります。

スパイダーは厚さ0.6mm、幅19mmの帯鋼を使いました。
この帯鋼はパレットに荷物を縛り付けるのに使われていた物です。
熱処理してあるようにみえますが(紫色をしていた)、金鋏みで切れドリルで
穴開けも出来ます。

端金具をM3ボルトで取り付け、反対側は半田を塗ります。

円盤のすり割りに半田を塗ります。
と言っても半田ごてでは熱量不足なので、ガスパーナーで円盤を熱し半田を
流します。

平らな板(アルミセルを使っています)の上に円盤を置きバーナーで熱し、半田
が溶けたところでスパイダーをすり割りに差し込みます。

(半田付けの際、松ヤニを塗っているので汚れています)

汚れを落とし、余分な半田を削ります。

スパーダーの角はヤスリで丸めます。

スパーダーの開きは60度、120度になっているので、円盤付け根で曲げて
90度にします。

黒く塗装します。

 

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