| RX-79[G]Ez-8 GUNDAM Ez8 ガンダム イージーエイト
地球連邦軍 先行量産型モビルスーツ(改装型) |
RX-78開発時の余剰パーツを利用して生産されたRX-79[G]は地上戦用ゆえ補給等の問題から満足な補修部品もなく現地での改修が行われることが多く、その際にはRGM-79系用の部品や、時には回収されたジオン軍MSの部品を用いられることすらあった。特に、東南アジア方面軍機械化混成大隊の第08小隊に所属していた1号機(シロー=アマダ隊長搭乗)はジオン軍試作モビルアーマー"アプサラス"と交戦した際に大破し、回収後に大改装を施された。
頭部は大破していたものの全面的にRGM-79用に交換するほどではなかったので旧パーツを活用して改造され、ガンダム系MSの特徴である額部ブレードアンテナを廃して後頭部にロッドアンテナを、側頭部シュノ−ケルカメラを廃してバルカン砲が新設された。また胸部の60mmバルカン砲・マルチランチャーに換えて12mmバルカン砲が設置され、全体的に改装前よりも軽量化が図られている。
改装後はアプサラス開発拠点への降下作戦に参加した後、市街地戦でMS-07B3"グフ・カスタム"と一騎打ちを演じた。その後搭乗者アマダ少尉が軍籍を抜けてアプサラスと交戦、このときジオン兵(アイナ=サハリン)も同乗していたとされるが、アプサラス壊滅時に行方不明となり詳細は不明である。
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内部構造(陸戦ガンダムも同様) |
RYOKAN's Impression
2004年3月購入、製作開始。発売は2000年10月で、5ヶ月前に登場した
陸戦ガンダムから大半のパーツを流用しているのは当然といえば当然だが、このEz8は使われる色数が少ない
(厳密にはシールド部分は改造前のカラーリングが本来なのだが)ため、MGでは珍しく多色成形ランナーが存在していない。ガンダム系の特徴とも言える赤
(目の下、顎、アンテナ基部、足など)や黄色
(ダクト、アンテナ)がほとんど使われておらず、顎に少しだけ赤い部分は存在するがシール貼りで処理される
(あたしゃ勿論塗装しますが)。白や青も原色系でなくクリーム色+インディブルー系の彩度を落とした色使いで、目はこれまたガンダム系では異色の赤橙色。大半のパーツを陸戦ガンダムと共用しながらかなりイメージが異なり、2本ツノもなく外見上からもまったくヒーローメカ的要素が削除されてしまった。
陸戦ガンダムは大河原御大直々のデザインだったが、改造型のEz8は山根公利氏によるデザイン。「ホビージャパン」別冊に出ていた完全版
(アニメの作画上で省略した本来の設定を再現した作例)では、胸の追加装甲はザクのシールドを再利用する設定とか。キットでランドセルに搭載される大型コンテナには180mmキャノンに換えて地上用ハイパーバズーカを分解収納されているが、これはEz8改装前に劇中に出てきた武装で、劇中ではEz8は全く使っていない。シールドは陸戦ガンダムを含めてラスト2話(「震える山」前・後編)で使用された追加装甲を足したタイプをセット。
Ez8が登場するのは「08小隊」本編全11話のうちラスト3回分しかないが、シリーズ後半の物語が暗めのトーンで進行したこともあって、最後は色々と救われないキモチで見終わったな…特にラストシーンの2人の姿にはねぇ。まぁ後にエピローグ「ラスト・リゾート」が出て多少は救われたんだけど。それでもノリス大佐のグフ・カスタムと闘ったときの
「俺は…生きて、アイナと添い遂げる!!」と叫んでグフをぶん殴ったのはお見事というか(…そうか?)
■MGシリーズで発売中のRX-79[G]系キット
・RX-79[G] 陸戦型ガンダム 2000.5
・RX-79[G]Ez8 ガンダムEz8 2000.10
・RGM-79[G] 陸戦型GM 2001.7
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