時々日記: 2003.2.16-2.28

 異分野交流
 2003.2.17(Mon)
京大さだ研の先輩のイッチー氏が京都に来るからと被験者に申し出て頂いたので、ついでに先日実験できなかった狂授にも同時にやってもらうことにして連絡をとり、夕方に待ち合わせ。イッチー氏はもともと実家が京大のすぐ近くで、通っていた中学や高校より大学の方が実家から近かったという(笑)珍しい人である。しかも大学院は宇治だったからえらく遠かったワケで。在学時にはさだ研で様々な伝説的逸話を作ってくれた方だが、それを語り出すとあまりに長文になりそうなので今日は省略。(^^;;)
 その後運輸省に入って、現在は独立行政法人となった港湾関係の研究所に在籍し神奈川に在住されているのだが、このたび論文による博士号を申請することになって、その手続きで京大に来たらしい。もちろん帰省ということにもなるのだが。それにしても京大さだ研のメンバーって、博士号取得率もしくは博士課程進学率が異常に高い気がするぞ(汗)。さすがヘンな人が揃いすぎて一時は「さだ研界の極北」と呼ばれただけのことはある(笑)。
 で、夕方に北部構内の生協食堂内で待ち合わせて「京大もずいぶん建物や組織が変わったなぁ」という話を暫くしていると少し遅れて狂授も登場、さっそく実験室へ案内して実験を開始。どうも僕のやっている実験手法がイッチーさんご自身の研究にも参考になる面があったようで、いろいろ感心されながら? 実験に協力して頂いた。狂授は同じ手法の実験に前回も付き合って貰っていますが。

実験後、前回のSちゃんの時同様に下宿近所の店で飲み食いしつつ互いの研究の話や狂授が持っている新型ザウルスの話。やはり、異なる分野で研究されている人の話はこちらにとっても参考になることや刺激になることが沢山あって面白い。こういう雰囲気が単独の研究所や単科に近い大学ではないという話で、そういう意味ではほとんどの学問分野を網羅し、しかも全ての学部がほぼ一地区に集中している京大の良さだなぁと改めて思う部分である。普段はあまり意識していないけれど。

 針のムシロ
 2003.2.19(Wed)
今日は学部4回生の課題研究(卒論)口頭発表会。農学部でも全ての学科・コースが修論や学会発表並みの発表会形式で卒論発表をやるのではないそうで、むしろ研究室内で発表するゼミの延長のようなところが多いようだが、うちのコース(10学科体制時代の学科に相当)のように不特定多数の人前で発表するのは貴重な経験になると思う。緊張するし、分野の異なる先生や学生も聴いている訳だから、同じ研究室の人だけならまずありえない質問や指摘をされたりする事も多々あり、その意味でもいいトレーニングにはなる。見当外れな質問をされてものすごく困ることもありますが(汗)。特に僕などのような感性系の場合、素人考えでも質問しやすそうに見えてしまうだけに。

で、夕方に全ての発表が終わり、研究室内で(どこか店に行くのではなく)打ち上げの飲み会。…だったのだが、いつになく物凄い飲み会になってしまいまして。M2と4回生は発表が終わってホッとしたのが当然あるだろうし、それ以外の人もなんだか妙なテンションで飲み食いしていたな…。僕自身あれだけ凄い飲み方をしたのはここ数年来なかったことだったが。
 かろうじて日付が変わる前に研究室を退散する時、部屋で既に遺体と化していたのが幾つか(苦笑)。

 もっと遠くまで
 2003.2.21(Fri)
「Harbotガイド」が発売されたので入手。事前告知で、入手するとクレーンゲームのぬいぐるみ同様、パスワードと暗証番号によってネット上のHarbotにプレゼントが貰えるというシステム。で、早速プレゼントを受け取ったのだが。それは「ひこーき紙」でした。
 という訳で、しばらくウチのPARTYがせっせと折り紙を折って紙ヒコーキを飛ばしている姿を見て頂けることでしょう。別に19のファンになったとかオーナーの影響でMULTI MAXを聴いたとかそういうことではないと思います、たぶん(笑)。それにしても、あのまん丸な手でどうやって紙を折るのだろう…。

 右往左往
 2003.2.25(Tue)
今日から国立大学の2次試験。といっても別に研究室は関係なくいつもの日常なんですが。試験監督のため教官がに相談することができないくらいかな。ともかく今日は朝からお出かけ。運転免許の更新に行く。道交法が改正されたお陰で、以前は誕生日の1ヶ月前から誕生日までの1ヶ月間が更新期間だったのが今は誕生日の前後1ヶ月の計2ヶ月間に延長された。その恩恵を早速受けている訳だが、ふだん全く乗ってないから当然のように無事故無違反無検挙なのでゴールドカードです、はい。(汗)
 地下鉄の終点(と言っても近鉄に乗り入れるので見かけ上は近鉄の途中駅だが…)の竹田で降りてバスに乗り免許試験場に行くのがいつものパターンで、朝だけはバスの本数が多かったと記憶していたのだが…、ダイヤが変わったのかどの時刻も満遍なく本数が少なくて愕然。仕方なくタクシーで免許試験場へ。そもそも免許試験場ってこれから免許を取る人(=まだ自分でクルマを運転して行けない人)が行くところなのに、自分のクルマでないと行きにくくて仕方ない場所にあるってのが納得いかない(憤)。なんとか受付時間に間に合って手続き。京都市内で更新手続ができるのは此処だけなので平日とはいえものすごい人数である。

しばらく待たされた後、呼ばれて免許用の写真撮影。たしかに免許を意識して日曜日に髪を切りに行ったけど、あたしゃハゲにもマゲにもしてません(苦笑)。で、いざ座ったら妙にカメラの位置が低くて、しかも撮影係のお姉さん、こちらに心構えをする隙も与えずに「はい写しまーす」と言われ「ん?」と眺めた瞬間にどうやら撮られた模様(^^;;)。
 ゴールドカードなので30分間の講習を終えて、新しい免許証が渡されたのだが、…、危惧した通り、座位置に対してカメラが低かったために、顎が上がり気味というか、まるで上から見下すような態度の悪い・ガラ悪そうなヤツが写ってました(泣)。そもそも俺、目付きが悪いんだからコレではまるで…。

帰りはさほど待たずに阪急バスが来たので乗って長岡天神へ。どうも免許試験場へのメインルートは阪急長岡天神またはJR長岡京からバス、というルートになっていたようだ。長岡天神から阪急電車で河原町へ。ついでだから四条寺町で買い物をして、昼食の後バスで大学へ。
 で、研究室に着いたら、指導教官の教授が網膜剥離の手術をすることになって今週から1ヶ月以上の入院、と聞かされまして。学会発表まで1ヶ月を切ったこの期に及んで指導教官のチェックが今後全く受けられない非常事態になってしまった。どーなる俺の発表…!?

 海辺の風景
 2003.2.26(Wed)
ハウステンボス倒産か…。まぁ確かにあれはテーマパークといっても一度見たら満足という人が多くてリピーターは少なさそうだし、発想は面白いんだけど日本人向きのモノではないんだろうなぁ。大半がバブル期の産物とはいえ、あれだけ全国各地に大型のテーマパークが造られながら多くは破綻し、けっきょく日本で成功したテーマパーク(という言葉自体がディズニーの造語らしいが)は東京ディズニーリゾートだけという状況だが、そりゃ確かにあそこは一度来た客に「何度でも行きたい」と思わせるための努力が凄いものなぁ。単にディズニーというソフト資産を持っているだけの強みではないと思うのよね。
 その一方で、昔から親しまれている遊園地、特に大手私鉄直営の遊園地が次々と閉鎖されており寂しいものがある。私鉄直営の遊園地はもともと通勤客のいない休日の乗車率増加を目的に郊外に建設されたものが多く、戦前からの歴史ある遊園地が多かったのだが、建設当時は郊外だった敷地も今となってはすっかり都市通勤圏の中だったり、新しい大型施設ができて客が減ったりという状況で、さらに昨今の不況やバブル時の投資失敗のツケでどの鉄道会社も多角経営路線を縮小せざるを得ないため、まとまった土地資産として処分しやすい遊園地が標的にされた面もあるのだろうけど…。

ハウステンボスは倒産後も営業は続けるらしいので、来月の学会のあと長崎に行くついでに立ち寄ってみるか。毎年、大村線で長崎へ向かう列車の中から眺めるんだけど、中に入ったことは一度もないんだよね。

 強化改造
 2003.2.27(Thu)
研究室で高解像度スキャナを使うために置いてあるPowerMac 9600/350は僕が最初に使っていた7200/120の後継機7300シリーズと同時期のフラッグシップモデルで、PowerPCとしては第2世代に当たる604eを搭載。当時はまだメモリユニットが最大でも64MBまでしかなかった頃で、そこで360MBもメモリを積んでいるのはものすごい事だったのだ(今じゃ少ないくらいだが)。当時はこの量のメモリ増設だけで十万円近くいったんじゃなかったかなぁ。
 HDDが4GBしかなく(いや当時はこれでも大容量だったんだけど)、今となっては画像を扱うには苦しくなり、かといってWindowsマシン主体のウチの研究室では新型に買い換えるほどの需要もないので(もう一台あるPowerMacG3/DT266はほとんど俺の専用機と化しているし)、HDD増設をすることになった。で、この当時のMacのHDDはATA(IDE)でなくSCSIなのだが、今更SCSIの内蔵用HDDを買うくらいならATAインターフェイスとATA仕様のHDDを買った方が安いだろうという判断。当然その作業をするのは全部俺になりますが(笑)。以前にもこのMacにスキャナ読み込みの高速化を狙ってUltra SCSIカードを増設したので要領は得ているし。

今のPowerMac G4の筐体(ブルーベリーのG3の頃から基本構造は同じ)は非常に内部増設のしやすい構造になっているが、この9600・8600で採用された筐体もけっこう手入れはラクである。パネルを外して、PCIスロットの空きスロットにUltra ATA/133インターフェイスを取り付け、開いているドライベイに80GBのUltraATA/100仕様のHDDを取り付けて、フラットケーブルで接続。ケーブルの長さギリギリでなんとか接続できた。冷却系にも影響無さそうなのでひと安心。Ultra ATA/133仕様しかインターフェイスが入手できなかったので取り付けているが、このMac自体のシステムバスクロックが50MHzしかないので(現在の最新型Macが167MHz)せっかくのUltraATA/133もあまり意味無いけどね…(^^;)
 で、起動させてまず新HDDをパーティションで分割して初期化した後、システムもこちらにコピーして移動。やはり転送速度の差によるエラーか、時々おかしな挙動をするものの大勢には問題なさそう。Photoshopやスキャナのキャッシュ設定も変更し、問題なく動きそうなことを確認して増設は完了した。けどやっぱ最新型のPowerMac G4と23インチ液晶モニタと、液晶モニタ対応のカラーキャリブレーションシステムは欲しいところだよなぁ…。学振が当たったらこちらの予算で絶対に買うところだけど。

 今日も今日とて
 2003.2.28(Fri)
午後から、例年夏にお世話になっている公楽荘のママさんの娘さん(現在同志社の学生で、一昨年の長崎行きで一緒だった)が友達の学生2人を連れてきてくれて被験者になってもらった。今回の発表のあと長崎に行く予定なので、ママさんや長崎周辺の知り合いにも連絡を入れないとなぁ。