時々日記:2000.7.1-7.15
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 10 Years After
 2000.7.1(Sat)
夕方から京大さだ研創立10周年宴会。会場も10年前と同じ元田中の「天寅」。…いや、俺は旗揚げコンパの時はいませんでしたが(そもそもまだ大学に入ってないって)。

現役組がちと少なかったが、OB組は久しぶりにお会いする方々が揃って楽しかった。「天寅」のスキヤキも相変わらず。隣の部屋で宴会をしていたグループの声が聞こえてきたが、序盤からイッキ飲みとか「若い飲み方」をしているようだった。…これが後にこちらにも響くとは…。

スキヤキもそこそこに歌い始める。当然さだまさしの曲、それもみんな歌詞見なくてもある程度唄える古い曲ばかり。ギターはTOCCHAN&RYOKANと、やっぱりギタレレ抱えてきた狂授。途中、とっちゃんのネタ曲も京大さだ研メンバーの前で初披露、やっぱりウケていた。
 で、隣で宴会やってたグループが案の定(^^;)みんな玄関先やトイレで潰れて、玄関先でアルデヒド(俗に言うゲロ)発生させていた奴もいたらしく、扉を開けるとアルデヒド臭と遺体が散乱という状況のためトイレに行くこともままならない状態。それをいいことに4時間以上も部屋に居続けて歌い続けてしまった。1箇所でこんなに長かった宴会って今迄ないぞ。

 チャラリー鼻から牛乳
 2000.7.2(Sun)
選挙が終わった直後に「そごう」処理問題が噴出、というタイミングがどうも胡散臭い。政府・与党が必死で選挙後まで隠していたんじゃないかという気がする。今朝のテレビ番組で鈴木宗男・自民党総務局長(品のなさその他いろいろな理由で、亀井静香と並んでもっとも僕が嫌いな政治家のひとり)が「報道で知った。自分は何も知らない」と弁明してたけど、そんな筈あるわけないでしょう。これ、選挙前に出ていたら、自民党はもっと議席を減らしていただろうし。
 預金保険機構を設立した時にはこんな処理に使われるなんて予想外の筈で、一度でも「例外」を作ったら次々と「例外」で救済しないとならなくなるだろう。その「線引き」基準も曖昧になるだろうし、けっきょくはその企業と政治家の癒着の度合いが決め手か、と疑われることになるのではないか。
 「そごう」だけを結果的に税金を使って救済するのはどう考えても納得がいかない。京都にも名古屋にも「そごう」はないので何かを買ったこともないし、個人的には特に潰れて困る理由もない。「そごう」が存在しない地域の人には余計に納得いかない処理方法だろう。救済したところで、こんなやり方じゃ国民から反感を買って「そごう」不買ムードでも起きるんじゃないだろうか。もしジャイアンツが優勝しても優勝セールに誰も行かなかったり、とか。で、結局は倒産するという。
 「そごう」って確か東京ディズニーランドで「It's a Small World」のスポンサーになっている筈だ。更に来年秋にオープンする「東京ディズニーシー」では1アトラクションだけでなく1エリア全体のスポンサーになる予定と聞いたが、こんな状況下でそういうところにカネを出していたら、余計に反感を買う要素になるだろう。

げ。雪印の「低脂肪乳」はないけど、雪印のヨーグルトは買い置きが冷蔵庫の中にあるぞ…。このまま食べるかどうか悩むところだな。(^^;)

 ビンボー旅行の基本
 2000.7.4(Tue)
8月4日京都発「ムーンライト九州」の指定券を取る。発売日の10時に取りに行ったのに、禁煙席では4席×2列のブロックでは8席が取れなくて、片側の窓際が欠けた3席×2列と2席(6列ABC・7列BCD・8列AB)ということになった。今年は九州に行く人が多いのかなぁ。この時期だと「長崎」が目的、という人も多い筈だが。

去年は「ムーンライト九州」で一緒だったのは3人と少々寂しかったが、今年は8席取って既に6席が埋まるという盛況ぶり。しかもその顔触れが狂授・タカハシ・りょーかん・たかさん 村川さん…って、濃すぎるぞこの面子は(^^;)。それだけ今年はみんなスケジュールに余裕があるのか、それとも単にカネがないのか(笑)。

ほう、今年は「夜会」やるのか…。一度は行きたいよな…。

 昔からある話
 2000.7.6(Thu)
「HEY! HEY! HEY!」でのダウンタウンの「パクリ」発言が話題になっている。倉木麻衣宇多田ヒカルのパクリだ、という訳だが、これって倉木が日本でデビューした頃から時々言われてなかったっけ? もっとも宇多田ヒカルも出てきた頃はMisiaと間違えられたような気が(本人もそう言ってるみたいだが)
 まぁ番組に宇多田が出演していてそのトークの中で出た発言だし、一方の倉木はテレビ出演がなくダウンタウンとは顔を合わせたこともないから、その場のノリもあっての発言だろうけど。もっとも、ファーストアルバムが出たばかりのこのタイミングで話題になるのは、うまく利用すれば彼女にとってセールスの「追い風」になる可能性もあると思うんだけどな。
 激怒した倉木サイドは強硬に謝罪要求を出しているようだ。テレビ出演する予定がなく反撃できる場所がない分、強硬な態度に出ざるを得ないのだろう。しかし、自分たちが全くそう思っていないのであれば、あれだけ売れてるんだし無視したっていい筈で、ということはやはりどこかで「似ている」「パクリ」と言われることを気にしているのかなぁ。
 宇多田ヒカルにしろ倉木麻衣にしろ、個人的にはテレビやラジオから流れてくるのを耳にする程度で熱心に聴いている訳でないが、そんなに似てるかなぁ? だったら一時期乱立したヴィジュアル系バンドや、「ゆず」ブレイク後に続々と出てきたストリート出身のネオアコ系グループ達の立場は(^^;)

倉木麻衣の所属事務所は、最近まで長い間テレビ・ラジオに出演しなかった大黒摩季やZARD(坂井泉水)のいるBingだが、ここに所属するB'zもデビュー初期はけっこうTM NETWORKのパクリっぽいことを言われていたような記憶があるな。ただしB'zの場合、松本孝弘が"本家"? TMのツアーサポートメンバーだったせいか、それほどTMファンの攻撃を受けなかったどころか、当時TMが半ば休業状態だったこともあって、積極的に聴いているファンが多かったような記憶がある。ラジオで木根尚登自らネタにしていたし(^^;) まぁ今になってみりゃ音楽性はまったく違うことが分かってるんだけど(どちらも音楽的にけっこう変化したし)。
 デビュー時は、その時に売れている音楽をやってフォロワーとしてとりあえず顔を売るか、或いは誰もやっていないところを狙っていくのか、のどちらかが多いと思う。で、ある程度売れて自分のポジションを築いてから本当にやりたい音楽をやっていく、という。
 僕個人の考えでは、本当の音楽性が出てくるのはデビューから3枚目あたりのアルバム位からかな、と思っている。というのは3枚目になるとデビュー前に作った曲のストックがなくなるし、本人の音楽的な主張も強くなってくる筈だから。(逆にいうと、デビュー作はストックから絞り込んで選曲される為、確かに出来はいいケースも多い。)そういう意味で、宇多田ヒカルも倉木麻衣もまだデビューアルバム出しただけなんだから(売れ方は確かに物凄いけど、2枚目以降も買うファンがどれだけいるのだろうか…)、音楽性を評価するのはもっと先の話でしょう。

で、今回の「パクリ」発言の後、宇多田・倉木双方の私設ファンのサイトのBBSで双方のファンによる罵詈雑言の嵐なんだそうで、たいへんなことになっているらしい。ある程度予想されたことではあったけど。
 いま思い出したが、15年程前、ガールポップス(という言葉もまだなかったが)初期にも渡辺美里中村あゆみがファン層を取り合うような形で競合していたような印象があったけど、当時は今みたいにインターネットもなかったから、顔も名前も明かさずに無責任な形で罵詈雑言を簡単に世間に公言できるシステムがなく、さほど醜いことにはなっていなかったと思う。10年ほど前には槇原敬之KANのフォロワーみたいな言われ方をしていたなぁ…。結果的にはその後を見ると槇原の方がよく売れてるんだけど。もっともこの場合は本人同士の仲が良く、キャリアの違いもあってファン同士の争いにはたいしてならなかったのだろうが…。

インターネットでは、ある意味で無責任な形で世間に向けて公言もできるし、かかる手間が少ない分だけ内容について深く考えずに発言して他人を傷つけることも多くなっている(これは自戒も込めて書いている)ように思える。また、文字だけで顔も声も直接は見えない交流だからこそ起こるトラブルも数多い。BBSやメーリングリストで些末な表現方法などがきっかけで罵り合いが始まったりする理由はこのあたりにあるのだろう。
 また、ここ数年思っていることなのだが、趣味や個人的嗜好な要素が強い事柄に関する意見や立場の対立ほど、激しく醜いものになりやすいという印象を持っている。
 たとえば今回の宇多田・倉木のファン同士のBBSでの罵り合いもそうだが、同じアーティストのファンのグループ同士ですらも様々な理由で対立しているという話はよく聞くし、僕の知る限り、およそ趣味に分類されるような分野のほとんどでこういった対立が存在しているような気がする。そしてインターネット上で同じ趣味を持つ人同士の交流が極端に拡大した現在、その現象は増加しているようにも思える。
 たかが趣味ではある。だがしかし、生活が懸かっていない趣味であるからこそ、自分の理想を徹底的に追求できる部分もあるわけで、自分が求めるものとは異なるものを許容できる範囲が狭くなってしまうのかもしれない。逆にいえば生活が懸かっていたら「食うために」妥協もできるんじゃないだろうか。皆さんどう思います?

 確保
 2000.7.7(Fri)
博多→京都の「ムーンライト九州」指定券も確保。今日は取りに行けなかったので明日以降に受け取りに行くことになろう。

 ショーウィンドーに飾られた世の中が
 2000.7.8(Sat)
雪印の大阪工場が操業停止処分を受けてそのまま閉鎖になるらしい。まさか無期限停止処分になったついでにリストラ、という訳でもないのだろうけど。
 ということは、いま残っていて未回収の大阪工場製の製品が最後になるのか。プレミア付いたりして(^^;)。暫く経つとYahooのネット・オークションあたりに出品されたりしていそう(苦笑)。

しかし大阪工場だけでなく「ほかの工場や他メーカーも同じような状態ではないのか」という不安をトップブランドが消費者に与えた責任は大きい。単純に雪印が売れなくなった分を森永や明治が儲ける、という話ではなく、生産農場などを含めて業界全体の不振を招く結果になりそうだ。とにかく、事故そのものよりも発生後の処理・対応のマズさが大きかったと思う。
 その点では脅迫のあと迅速に製品を回収した参天製薬の手際の良さが好意的に取り上げられているのも当然なのだろう。これはあの「かい人21面相」グリコ・森永事件の教訓をもとに各社が作ったマニュアルが役に立っているようだ。

そうか、もう恒例のCX系27時間テレビの時期か。やっぱ生ライヴはSMAPよりKinkiの「Love2」のままの方がいいと思うけどな。だってキムタク以外は(以下略)。
 そのキムタクが奥田民生とPuffyの「海へと」を演ったのがハマっていてなかなか良かった。「なんでこれ、奥田さんが唄わなかったんですか?」と訊ねるキムタクに対して奥田の答えは「いや、締切が…」(笑)。間に合わずに、自分用に作った曲からPuffyに回した、というのが真相らしい。流石だ(笑)。
 あ、バックのギターに是永さん、コーラスに大滝裕子さんがいる…。ASKAのソロコンサートのメンバーでもあるこの二人、制作中のASKAのアルバムや秋のツアーにも参加する筈。大滝さんはまたASKAの隣でヘソ出し衣装で唄うのだろうか(笑)。

 5年後の彼等を見よう
 2000.7.9(Sun)
朝たまたま「サンデープロジェクト」を見ていたら、石原伸晃・河野太郎・渡辺喜美といった自民党若手議員が出演していた。先日、田中真紀子らと新グループを結成した人たちだが、4人とも世襲議員だな…。しかも親が超大物ばかり。まぁ石原・河野は父親が健在なうちに地盤の異なる別の選挙区から出てきているし、残り2人も含めて発言の切れ味はよく、党執行部批判を堂々とやっており、選挙で「反自民票」まで集められる(^^;)人たちで、先日の総選挙で続出した地盤維持・数合わせのための「世襲」議員とは明らかに違うと思う。ま、はたしてこの先どこまでこの姿勢でいられるか、が問題なんだけど。YKKだって10年前はけっこう切れ味鋭い発言が多かったのに、派閥の中心に立った今じゃ…ねぇ。
 オカシかったのは田原総一郎が「今の政治を変えたいなら、どうして自民党を出ないのか?」という質問に対して河野太郎が「出て失敗した例を身近で見ているから内部に残って変えていくことにした」と答えたこと(笑)。田原総一郎が「非常によく納得できた」と言ってたし、石原伸晃が「今のは分かりやすかったな〜」とひどく感心していたのが更におかしかった。

みみなと電話していて話題にのぼったのは、やはり宇多田・倉木の話。
 で、二人の結論は、
倉木麻衣が宇多田ヒカルに似ているのは「音楽」よりも「売り方」なのではないか
・「宇多田ヒカルに似ている」というより、むしろ坂井泉水(ZARD)だろう
・倉木麻衣はR&Bというより単なる歌謡曲にしか聞こえない(笑)
 ということに。
 そもそも「日本より先に全米でデビューした」ことを宣伝に使うあたりがシケているというか胡散臭いというか。だってリリースするだけならアメリカだろうとナンボでもできる(「売れた」のとは違う)訳で、どうみても日本で売る時の話題作りでしかないし、その後のプロモーション展開は「宇多田のマネ」というよりは如何にもBingっぽい売り方という印象がある。プロフィールを最低限しか公表せずテレビ・ラジオに出演しないことでアーティストの神秘性を保ちたいという思惑があるのだろうけど、今更ZARDや大黒摩季と同じ事をやっても…。

Bing全盛だった1990年代前半と比べると、最近は半分バラエティー番組のようなテレビ音楽番組が増えて、そこで見られるアーティストのキャラクターがウケて人気が出る(T.M. Revolutionなんかいい例でしょう)ケースも出ている現在では、かえって「テレビ・ラジオに全く出ない」のは損になるのではないかと思う。大物アーティストでテレビにはまったく出ない人たちでも昔からラジオには結構出ているしね。
 宇多田ヒカルの場合でも、テレビに出たことであのオッサンくさいキャラクター(笑)がバレて視聴者に受け、それまでのファンとは別の人たちも惹き付けたのではないかと思う。倉木麻衣もテレビに出ていれば、ダウンタウンのあの発言も別の言い方になるか「冗談」で済んで深刻なことにはならなかったんじゃないかな。少なくとも、一度でも会ったことのある相手とそうでない相手とでは、感情的に違ってくると思うのだ。もっとも、倉木麻衣までオッサンくさいキャラクターだったらそれはそれで嫌な気もするけど(^^;)
 結局こういう世界の場合「最初に売れた奴の勝ち」という部分は確かにある訳で、いま流行りのR&Bテイストの曲・英語の多い歌詞を流暢に唄う17歳、ということになれば比較されない方がムリな話で、あとから来た方が「パクリ」と言われても仕方ないとは思う。というか、ほんの少し聴いただけで判断するのは危険かもしれないが、倉木麻衣の詞とメロディーって、別にR&Bにしなくても十分まとまるような気がするのね。宇多田ヒカルのような、従前の日本語感覚では考えられない「詞のメロディーへの乗っかり方」がある訳でもないし。
 まぁどっちにしろ、僕は「ラジオやテレビから流れてくるのを聞き流す」程度の興味だから、どっちでもいい話ではあるけどね、R&Bは嫌いでもないけど熱心に聴きたい音楽という訳でもないし。
 若い女性アーティストなら椎名林檎aikoの方がおおいに興味があるし、R&Bを聴くのなら平井堅くらい本格的な人の方がいいや。以前この日記で「なんで久保田利伸(もっともこの人はR&B以外のヒット曲の方が多いが)以外に日本人男性R&Bシンガーは出てこないんだろう」と書いたことがあったが、やっと出てきましたからね。

 ジャンプ陣は今後大丈夫なのか?
 2000.7.10(Mon)
すっかりスーパー・コンビニの棚から雪印の牛乳・ヨーグルトが消えた昨今だが、チーズだけはまだ残っていることに気付く。代替できるメーカーがないのか、どのみち発酵しているからいいや、ということなのか、さてどっちだ(^^;)

さだまさしFC会報「まさしんぐWORLD」とCHAGE&ASKAのFC会報「TUG of C&A」が一緒に届いた。そうか、さだまさしの次のツアータイトルだけでなく、アルバムタイトルも「日本架空説」なのか…。つい先日のロンドン公演の報告は次号かな。いっぽうC&Aの方は急遽決まった韓国公演でASKAのソロコンサートの日程が変わったりでかなり混乱している模様。韓国内での日本の歌謡曲の解禁第1号ということで、政治的な動きも絡んでギリギリまで発表が遅れたためなんだけど。

 しばらく置物
 2000.7.11(Tue)
いろんなことが思うように進まず苛立つ毎日…。

CHAGE&ASKAのカウントダウンライヴ「千年夜一夜ライブ」のライヴビデオDVDとASKAのCDシングル「good time」を買う。まぁDVDソフトを買ったところでプレーヤーはまだ持っていないんだけど(^^;)。それにコピーガードかかっているから、プレーヤーを持ってる知人に頼んでビデオテープにダビングして貰うこともできない、ということで今すぐに見られる訳ではないが、先のことを考えるとビデオテープで買う気にはなれないしなぁ。LDはプレーヤーを持っているけど最早新作はほとんど出ないし…。
 どこかDVDプレーヤーのレンタルをしている店ってないかな?(一時、ビデオデッキやLDプレーヤーをレンタルできるレンタルビデオ店があったのだが…)ビデオデッキやLDプレーヤーに比べてコンパクトな持ち運び型も作りやすく実際に発売されている訳だし、プレステ2が出たとはいえまだまだ普及率が低い今なら、機材レンタルって結構需要があると思うんだけどなぁ。 ま、DVD再生可能なプレステ2の発売もあって最近は一般的なDVDプレーヤーも安くなってきたので、いずれは僕も買うだろうけど。きっとC&A韓国公演もDVDで出るだろうしなぁ。

先日「まさか無期限停止処分になったついでにリストラという訳でもないのだろうけど」と書いたが、本当に「ドサクサに紛れてリストラ」なのかもしれない。大阪工場は他の工場に比べて設備が古く手狭なんだそうで、年を追って増加する製造品目をこなすためには同一設備を使い回すしかなく、それがあの事故の原因にもなった訳だ。単純に考えると、この問題を解決するためには広い敷地と大きな設備を持った工場にするか、一カ所での製造品目を減らすか、のどちらかになると思われる。
 そういえば日本最大の飲料メーカーである日本コカ・コーラが数年前から製造・流通過程を見直したが、これは従来の「各地に分散した工場毎で多品目を生産し、鮮度の高い製品を届ける」という考え方から、高速道路など流通網の発達によって短時間での全国各地への長距離輸送が可能になったために「各工場でそれぞれ異なる少数品目を大量生産し、全国各地に配送する」考え方に変えたということになる。
 一カ所で生産する品目が少なければ設備にかけるイニシャルコストも下がるし、大量生産によるコストダウンの利点もある。数年前から、缶やボトルに記載される「製造者」が地域ごとに異なる「○○コカ・コーラボトラーズ」から「コカ・コーラ・ナショナルセールス」に一本化されたのはこの変化が理由だろう。もっとも、お陰で全国的に同じ製品が行き渡ってしまい、地方でしか見られないヘンな製品が減ってしまった気もするが。…話が逸れた。(^^;)
 缶入・瓶入で品質保持期間が長い清涼飲料水と、品質保持期間が短い乳製品では事情はかなり異なるだろうが、今回の事故を理由に雪印が手狭な大阪工場をリストラし、全体の生産・流通過程を見直そうと考えても不思議ではない。タイミング的にちょっと…、とは思うが、結果として安全性が高まればそれでいいんじゃないだろうか。

…けど、被害者にお詫びとして雪印の商品券を持っていったそうだ(流石に途中で他のものに替えたらしい)が、よくもそんな被害者の神経逆撫でにするような対応できるよな(苦笑)。そもそも商品券もらったところで店頭に商品がないと思うんだけど(笑)。

 宵宵山
 2000.7.15(Sat)
…なんだよね、祇園祭の。

今日はフェスティバルホールでさだまさしのFC会員用コンサート「まさしんぐWORLDコンサート」を聴きに行く。通常のコンサートツアーが終わる毎年この時期に東・名・阪の3カ所で行われるものだが、それ以外の地域に住んでいる人には行きにくいだろうなぁ。せめて札幌・仙台・福岡くらいでやるといいと思うんだけど。
 同行する京大さだ研の浅尾くんと16時40分頃に出町柳で待ち合わせ…のつもりが遅刻してしまった…。スミマセン。17:03発の京阪特急で出発。
 京阪特急は従来、ラッシュ時以外は京都・七条−大阪・京橋の間はノンストップだったのだが、7月から丹波橋(近鉄との乗換駅)と中書島(宇治線への分岐点)にも停車するようになったので、トータルでは今迄より2、3分余計にかかるようになったらしい。寝屋川市の高架が完成すれば多少は短縮されるだろうけど。ともかく出町柳−淀屋橋の所要時間は50分ちょっと、開演時間は18:00だから、淀屋橋に着いたらフェスまで急がないと、ちとヤバいかも。

どうやら間に合い、ロビーでパンフを買って席へ。今日の席は2階のいちばん後ろ。たしか「二千一夜」の時もこんな場所だったな…。

ステージに2人で登場。誰かと思えば笑福亭鶴瓶だった(笑)。今日のコンサートを聴きに来て楽屋に遊びに来たのをそのままステージまでさだが連行したらしい。「これから3時間喋るのに楽屋であんなに喋るな」と言ってたのがオカシかった。
 さて、コンサートは「WORLD」では恒例の、前座で佐田玲子が5曲ほど唄って休憩のあとさだまさしのステージ。今回は、先日のロンドン公演と同じ曲目なんだそうで、いわゆる初心者メニュー。トークも「噺歌集」で読んだことはあるが一度も聴いたことがなかった「ジョーズ」の話や、初めて聞く話もあったな。後半からは弦も入って「1曲毎に緞帳が降りてきそうな」勢いであった(笑)。終わったのは9時過ぎ、たっぷり3時間。

終演後、ロビーで人待ち。毎度のことだがこうしてみると知り合いが多いよな…(^^;)。今日は土曜ということもあって東京や岐阜などからも来てるし、いろいろと立ち話。どうせ長崎でまた会う筈だけどね(笑)。ちょっと連絡したいことがあって会いたかった人には結局会えなかったけど。

22時発の京阪特急で帰路につく。四条では祇園祭の帰りの、浴衣姿の女性がいっぱい乗ってきた。
 帰宅後メールチェックしたら、韓国・済州在住の韓国人の方から京大さだ研宛にメールが届いていてびっくり。日本語を知るためにさだまさしを聴いているうちにハマッたらしい(^^;)。確かに似たような話は聞いてはいたけど、本当にいるんだな…。けど、韓国って日本語の歌謡曲はまだ禁止なのでは?(解禁第1号が8月のCHAGE&ASKAコンサートの筈) まぁ禁止っても実際にはアングラでどんどん入っているらしいし、NHK-BSは韓国でも受信できる筈だから日本の音楽が完全に遮断されている訳ではなさそうだけど。在日韓国人や留学生等の往来もあるし。とにかく、どんな経緯でさだまさしを知ったのかは訊いてみたいところではある。