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確定申告で振り返る一年間
今回初めて確定申告をしたんですが 一体何がショックだったって、自分の稼いだ金を取られる事以上に 自分の一年間の金の使い道を改めて見せつけられるのがなによりショック。 とりあえず、経費として落ちるか落ちないかは別として 取っておくようにした一年間の領収書やレシートを調べてみると 自らのろくでもない生活の日々が浮き彫りになってくるのだ。 例えば、8月17日と8月18日の出来事であるが 8/17 夜中の3時 渋谷のコンビニでスパゲティーナポリタンを購入。 8/18 夜中の2時 新宿のコンビニで同じくスパゲティーナポリタンを購入。 まぁ、このようになっているのだが 実はナポリタンは特別好きな料理という訳でもなく なぜここで連日こだわって食べたのか、その動機が全く分からない。 だがその2連続ナポリタン以上に、当時の自分に問いつめたいのは 二日連続で終電を逃すなよお前。 いい加減、飲みに行ったら終電の時間には帰れるようにしようよ自分。 つか二日連続って、まったく前日の反省が生かされてないだろ! しかもその翌日の19日は富士山登る日だったろうが! そういう事してっから、遭難しかけたりすんだと思うぞ本当に。 その他にも、銀行口座の金の動きを追ってみると 本人は貯金していってるつもりなんだが 10/10 カードで2万円入金。 10/12 カードで3万円引き出し。 10/20 カードで2万円入金。 10/24 カードで3万円引き出し。 それ貯まってないだろ。 1歩進んで2歩下がってちゃ前に進めねーだろ俺。 つーか、それ以上に問題なのが まったく貯金できてない事に気が付いたのが、今だって事だ。 俺の記憶では、10月は貯金強化月間だったはずで 今月がんばったなー、なんて自画自賛してた俺は馬鹿か? 貯金してた事だけ覚えてて、引き出した事は完全に忘れてやがる。 気分だけ貯金しててもまったく意味ねぇだろうが。 とまぁ、レシートで振り返る365日ほとんどがこんな感じで 申告書類を作り終えた頃には、気分はどうしようもなくブルーに。 自分の過去を冷静に振り返る事が、これほどの苦痛だとは思わなんだ。 ある意味、今回の確定申告で支払った所得税は 己の生活の駄目っぷりに気づかされた授業料って事で納得したいと思う。 |
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鉄拳マニア
さて、お気づきの方も多いと思いますが、当サイトに鉄拳4のバナーが付きました。 以前、ナムコ鉄拳開発部と座談会をした事もあるので 知ってる方も多いかもしれませんが、実は俺鉄拳マニアでして。 *(重度の鉄拳中毒者の意、その他に「鉄拳バカ」とも「テッケナー」とも) 高校時代に鉄拳2、浪人時代に鉄拳3、大学時代に鉄拳タッグとハマリ続け そのゲーセン通いの日々に、もはやいくら使ったかなど疑問も沸きませんが あえて言うなら、まぁ中古車くらい買えてる事は間違いありません。<バカです 今回のバナー広告の件も、普段侍魂への広告は殆どお断りしているのですが 鉄拳の広告だと聞くや否や、ギャラすら聞く前に即決でOKしちまった程です。 *ちなみに前回の鉄拳座談会のギャラはタイムクライシス2でした。<ゲームソフト んで、このバナー広告なんですけども、ただ言われたとおり 渡されたURLにリンクを張っとくだけっては、寂しいしつまらない。 せっかく侍魂を鉄拳マニアと見込んでの依頼な訳ですから 今まで鉄拳シリーズで長く楽しませてもらった日々のお礼も兼ねて ちょっとこれから、俺の鉄拳マニア時代の話しをいくつか紹介していこうかと。 そうだなー例えば・・ 鉄拳で大学落ちた話とか鉄拳で米兵に囲まれた話とかだな。 おかしいな鉄拳は健全な格闘ゲームのはずなんだが・・・。 |
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さて、鉄拳で大学落ちたってマヌケな話だが、世の格闘ゲーマー達の中ではこの程度の事はとりたてて珍しい話ではない。(と思いたい) 高校三年の夏、来るべき大学受験の為に予備校なるものに通ってみたものの、高校1年2年と散々遊びたおしてきた野郎が、受験だからと言って素直に勉強などできる訳が無く、入塾後一ヶ月もすると当然の如く俺は落ちこぼれていった。 自分の進学の為なのに、やらされている感が漂う講義は真剣にはなられず、常に教室の一番後ろのポジションを定位置とし、ノートも取らずボーっと街のネオンを眺めては帰宅する毎日。 俺がゲーセン版の鉄拳2と出会ったのはそんな時だった。 塾帰りになんとなく寄ってみたゲーセンで鉄拳2のゲーム台を発見。プレステ版の鉄拳2で遊んだ事あるしちょっとやってみるか?とその程度の暇つぶしで、やりこむつもりなどまったくなかったのだが、とりあえずワンコインを投入し対面のプレイヤーと戦ってみると なんと苦戦しつつも勝ってしまったのだ。 今考えてみれば、家で友達としか戦った事のない鉄拳初心者の俺に負けるとは、この時の相手がただ単に非常に弱かっただけなのだが、道に迷える少年だった当時の俺は不幸にもこう思ってしまったのだ・・ ここなら戦える! 予備校では戦えない男の悲しい勘違いである。この日から俺の鉄拳マニアへの日々が始まる、予備校はサボりがちになり、小遣い、バイト代は言うに及ばず、果ては親からもらった学食代を食わずに我慢してまで、鉄拳につぎ込む毎日を送った。 幸いな事に、と言った方が良いのか、不幸な事に、と言った方が良いのか分からないが、俺が通ったゲーセンはうちの地区で一番鉄拳が盛り上がっていた場所で、多くの腕自慢達がしのぎをけずる激戦区であった為、そこをホームタウンとしていた俺は偏差値と引き替えにメキメキと鉄拳の腕を上げていった。 そして2〜3ヶ月もすると、俺は周囲の鉄拳プレイヤー達に常連の一人として認知され、38連勝してボコボコにしたある初心者中学生グループからは陰でマスターと呼ばれるほどの男になっていた。(死ぬほど恥ずかしいニックネームですね) なかなか普通の人は理解に苦しむかも知れないが、簡単に言うと一流の格闘家を目指す思考と一緒である。己に厳しい鍛錬を課し、あらゆるモノを犠牲にし、勝利を目指す。格闘家と違うのは自分が身体を動かすか画面のキャラクターを動かすかの違いだけ。 事実、鉄拳をやっていたゲーセンの日々は熱かった。 平日の真っ昼間から、学校さぼった学生。ヤンキー。万年フリーター。予備校の落ちこぼれ。営業ばっくれたサラリーマン。家出少年。などが一同にゲーセンに集い、鉄拳で己の腕を競い合うのだ。 言うなれば 社会のドロップアウター達による天下一武道会。 ここでは偏差値も仕事の成績も人間としての品格すら問われない。そうここで問われるモノはたった一つ鉄拳がどれだけ強いか?ただそれだけである。 学生は、勉強の時間を犠牲にして鉄拳に励んだ。社会人は、仕事の時間を犠牲にして鉄拳に励んだ。鉄拳の腕前を上げれば上げるほど、真人間としての階段を転げ落ちていく事実に皆心の中では気づいていたが、誰も振り返らなかった。 例えば、ある日模擬試験後の会場で、たまたま同じゲーセンの鉄拳常連数名と会った事がある。そいつらとは一度もしゃべった事は無かったが、目が合っただけでお互いの考えてる事は手に取るように分かった。 模擬試験の結果など悲しむな戦友(とも)よ、ここは俺たちの居場所じゃない。 どいつもこいつもバカである。 ザプレイステーション(鉄拳の情報が多くのっているゲーム雑誌)やゲーメスト(今は亡きゲーセン情報誌)を毎週・毎月チェックし、暇が有れば全国トップクラスの猛者が集う新宿エリアに行って技を盗み、県内、県外を問わずあらゆる地域に遠征し他のプレイヤーと腕を競い合う日々。 社会の表舞台に目を向ければ、こんなスキルは役に立たない事は分かっていたが、そんな正論は当時の俺たちには届かなかった。なぜならあの頃の俺たちは鉄拳さえ強ければそれで良かったのだ。 バカもここまで行くと我ながら褒めてあげたい気持ちで一杯であるが、まぁとにかくそれほどまでに鉄拳が楽しかったのである。 ただ、さすがに受験が目の前に迫った冬に入ると、ようやく鉄拳のキャラクターの技は全て頭に入っているが英単語は一つも頭に入っていない事に気づき、慌てて本腰を入れて勉強に取り組むが、そんなに受験はあまくはなかった。 こうして俺の高校三年の一年間は、地元のゲーセンには強者として名前を残したが大学の合格発表には名前を残せずに終わったのである。 |