64kデータ通信とは

64kデータ通信モニターレポート

64kデータ通信とは?

64k通信とは、PIAFSを利用したPHSの高速データ通信。

現在はNTTドコモとDDIポケットが提供中。

通信料は32kデータ通信と同額で行える。(除くアステル独自方式)

64kデータ通信、ということは今までの32k通信の倍の速さ。

ISDN回線がいまのところ64kだから、(128kもあるが、あまり実用的でない)速度的には、

アナログ回線(最大56k)よりもはやいということになる。

通信料はNTTドコモPHSの場合これまでの32kデータ通信と同じということで、

音声通話の際に必要な+10円の接続料は不要となる。

 

で、通信料は市内なら60秒10円。深夜なら90秒10円となる。

おすすめの料金プランは以下の二つ。

 

パルディオデータプラス

月額基本使用料1980円に、1000円分の通信料込。

なお、音声通話は通常の3倍だが、データ通信は1倍のままであるので、かなりお得。

ただし、音声通話も行う人にはまったく向かない。

プラン270+プランF5

プランF5は、月額+1900円で5時間までの同一県内への通信料を含むプラン。

つまり、2700+1900=4600円で、5時間まで接続できる。

(ちなみに、普通に5時間つなぐと2700+3000で5700円になる)

しかも、F5は合計接続時間で計算するため、10秒できれば10秒分しか計算されない。

これはかなり使いやすく、10円単位でないため、使い方によっては上記以上に得になる。

なお、このプランでいけば、音声通話も倍額にならないので使い勝手は良い。

 

今のところ対象機種はPCカード一体型PHS「PALDIO611S」と携帯電話とのデュアル端末ドッチーモ、

データカード型PHS MobileCardP-inの3種類のみで、パルディオの一般端末はまだない。

 

なお、DDIポケットについては、64kPIAFSは99年8月にサービス開始予定。

なお、各社の規格については以下の通り。

 

NTTドコモPHS

64kで接続したら、移動先も回線が空いていなければハンドオーバーはできない。

不便なようだが、もともとPHSのデータ通信は頻繁な移動には強くないので影響は少ないかも。

とにかく、そのシステムのおかげでほとんどの基地局がソフトの書き換えだけで対応でき、

3社の中では最も早くサービスを提供している。

通信料金については32k通信と同額。

DDIポケット

64k→32kへのハンドオーバーまたはその逆が可能になるソフト仕様。

移動先の回線数が足りなかった際には自動的に速度を落としてハンドオーバーする。

このように特殊な仕様になるため、全国の基地局でソフトの書き換えまたは工事が必要になり、

それだけサービスの提供に時間がかかることになる。

通信料金は32k通信と同額。

99年8月に全国一斉サービス開始。

アステル東京

64kPIAFSの規格についてはまったく分かっていない。

ただし、現行の32kのチャンネルを単純に2つ利用する独自方式の64k通信を現在提供している。

そのためには、巨大なアダプターと、データカードを2枚、PHSを2台(2回線)用意する必要がある。

実用的ではないが、この方式だと現在のエリア内でそのまま64k通信を利用できることになる。

本格的な64kPIAFSの提供についてはおそらく99年夏以降になるだろう。

TTNetとの合併交渉があるので、その辺もうまく進んでいないのかもしれない。

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