今回のテーマはこれ。
「規則」
規則と言えばどんなものを思い浮かべるだろうか?
校則・社則・スポーツのルールなど、勿論、法律だって規則である。
規則は対象の環境における人々に対して、例外なく平等に適用される。
その規則を破ったならそれ相応の罰を受けなければならない。
それが刑法だったら罰金や懲役を科せられる。
規則と言うものは、守らなければならないキマリゴトである。
つまり、規則というものは「絶対」である――。
と、前フリしたが、今回のマジコラは、
この「規則」という合理的だが融通が利かないものを叩きたいと思う。
「規則」は守るためにあるもの。
「規則」は破るためにあるもの。
あなたはどっち派だろうか?
俺は微妙だが前者の方だ。
やっぱり刑法とかは守らなくてはならないと思う。
人を殺してはいけない、人の物を盗んではいけない、
・・・という倫理的に最低限のことは皆さんも守ってることだろうと思う。
ま、それは人として当たり前のことなのだが。
決められた事はやっぱり守らなくちゃいけない。
しかし。
この「規則」とは名ばかりで支離滅裂なものが世の中にはある。
特に校則。
ウチのガッコは結構恵まれている方で、
原チャ通OK、バイトOK、茶髪OK、ピアスOK、
・・・とかなり自由が利く校則である。
勉強出来れば何してもOK、
みたいなちょっとドロ臭ェ目的も垣間見えるが、
様々な自由を許可されてる以上、文句は言えない。
茶髪とかピアスとかしても「自己」をちゃんとコントロール出来る力があれば、
ある程度自由にしてもいいだろう、という、「個性」を生かした校則なのだろう。
因みに俺は黒髪&ピアス無しだが。
こんな恵まれた環境にいるせいか、他校の校則がやたら厳しく思える。
茶髪禁止、ピアス禁止はしょうがないとして、
*携帯電話所持禁止
*原付免許取得禁止
*TV番組出演禁止
*繁華街周遊禁止
*男女交際禁止
・・・などという、意味不明なものまである。
これらは明らかに人権侵害である。
こんな規則でも守らなくてはならないのか?
まぁ、規則なんだし、しょうがない・・・と言いたいところだが、
破ってもいい。 俺が断言する。
そもそも「校則」というのは学校の先生達が決めたものである。
(生徒会で決めるとこもあるみたいだが)
「学校の先生」とは何者か? それは一般市民である。
政治家でも裁判官でも天皇陛下でもない。
そんな一般市民が勝手に作った規則なんて守らなくていいのだ。
・・・と、こんなエラそうな事を言えるのは、実は根拠がある。
例えば携帯禁止の学校で携帯を持ってるところを見つかり、
退学を宣告されたとしよう。
あなたは退学しなければならないのだろうか?
答えはノー。 退学しなくて良いのだ。
理由は、日本国で定められた法律のどこを探しても、
「学校に携帯電話を持ち込むとその学校を退学に処する」
という文は見当たらないからである。
それでも、退学させられそうになったら裁判所に訴えるといい。
100%の確率で勝訴する。 理由は上に同じ。
退学はしなくて良いのだ。
嘘だと思うならやってみたらいいだろう。 俺は責任を負わないが。
とにかく、何が言いたいかというと、
規則は原則として守らなくてはならないが、
明らかにおかしい規則は守らなくても良い、というコト。
規則というものは、
適用される全ての人間が、
その規則の内容に納得した上で初めて機能するものであり、
知らないうちに勝手に決まっている規則はその権利を有しない。
・・・と俺は考える。
だから、大抵の規則なんてものは基準でしかない。 ・・・と思う。
校則の「男女交際禁止」ってのは、
どこまでが「友達」でどこから「恋人」なのか分かったもんじゃねェし。
大体、規則ってのは曖昧なんだよ。
「破ったんですけど何か?」とか言われたらオシマイだし。
しかし、だ。
やっぱり、規則ってものは必要である。
散々規則を批判しておいてそりゃねェだろ、と思うかもしれない。
だけどもし、みんなが一斉に規則を破ったとしたら・・・。
考えるだけで恐ろしい。
朝起きて飯を食うために食卓へ行くと用意されてる筈の食事が無い。
母「朝食を作らなくちゃならないって誰が決めたの?」
駅へ行って電車を待ってても来ない。
運転手「時間通り運行しなけりゃならん、って誰が決めた?」
学校へ着いて教室へ行っても先生が来ない。
先生「授業しなければならないと誰が決めた?」
購買へ行き、パンを買ってお釣りをもらおうとしたら、
おばちゃん「お釣り渡さないといけないの?」
・・・な、こんなの嫌だろ?
だったら守ろうよ、キマリゴト。
だから、人に迷惑をかけない程度に規則を破ろう。
・・・何言ってんだろう俺。
(余談だが、「お釣り」は渡さなくても法律的には良いんだよ。 いやマジで。)
現代はどこに行っても規則ばっかりの束縛された時代。
あーやだやだ。
2002.9.1