長かったアフリカ滞在も、ついに最終日を迎えた。今日は、１３時発の飛行機で、ケープ
タウンを発つ予定だ。
ホテルの部屋の窓から外を眺めると、テーブル・マウンテンが見える。今日は、きれいに
晴れ上がり、雲もほとんどない。いつもかかっているテーブルクロスは、洗濯中かな。
また、ウォーターフロントでは大規模な工事が行われており、その様子の一部も見える。
ガイドさんの説明によれば、新しい運河をこしらえているとのこと。世界の動向を見ると、
運河は埋め立てられ、水運は廃れていく方向だが、ここケープタウンでは、逆のようだ。
いつものように朝食をとり、ピックアップの時間に合わせてロビーへ降りる。すると、空港
まで送ってくれる最後のガイドさんは、昨日、半日観光を案内してくれたロビーだった。
車は、ぼく達２人だけを乗せ、空港へ向かう。途中、貧弱なほったて小屋が並ぶ黒人や
カラード（混血）達の居住区の横を通る。アパルトヘイト政策が行われていた当時、白人と
黒人・カラードは居住地域を区別されていた。黒人やカラードの居住区はタウンシップと
呼ばれ、電気も水道も通っていないところが多かったようだ。現在では、人種によって
居住地域が限定されることはないが、今でも住み分けは続いており、ここに残っている
人は多いらしい。貧しさ故に、ここから出て行くことが出来ないと言うのが現実なのだ。
やがて、車は空港に着いた。ロビーとも別れ、搭乗手続きをする。フリーウェイの行程表
には、荷物はヨハネスブルグまでとするように書かれていたが、大阪まで送れないかと
係員に尋ねると、大丈夫と言って大阪まで送ってくれることになった。でも、タグの表記が
「ＫＩＸ（関西空港）」ではなく「ＯＳＡ」になっていた。まあ、便名があっているし、問題ない
だろう。（後で調べてみたら、大阪空港は「ＩＴＭ」で、「ＯＳＡ」は大阪を示す都市コードの
ようだ）
ケープタウン発、ヨハネスブルグ行きＳＡ３３６便は、５分早発の１０分早着。
続いて乗る、ヨハネスブルグ１７時発、香港行きＳＡ２８６便は、２０分遅れての出発と
なった。残念ながらこの便では、来るときにはあったグッズが用意されていなかった。なぜ
あったりなかったりするのだろう？
ヨハネスブルグ周辺で揺れるのは、もうお馴染みとなってしまったが、今回はいつもに
増して、揺れまくった。本当に、むちゃくちゃ揺れた。簡単に落ちることはないとは思うが、
やはり嫌なもんだ。これで最後で良かったと思う。
行きと同じく、今回も、わずかしかない２人掛けのシートに座ることが出来た。きっと、
ケープタウンでチェックインしたので、時間が早かったからであろう。この席で一晩すごす
ことを考えると、２人掛けであるのはとてもありがたい。ただ、ちょうどサービスコーナー
（食事などを用意するところ）のすぐ後ろだったため、一晩中、飲み物を求めて客達が
やって来て、あまり眠れなかった。そのせいか、朝方から徐々に調子が悪くなってきた。
やばい・・・
香港には、定刻通り翌日の１２時１５分着。次の飛行機は、１６時２０分発関空行きの
ＣＸ５０２便で時間はあるのだが、気分が悪いため、ぼくはベンチで寝ていることにする。
おかげで、ちょっとずつ体調は良くなってきた。
１３日間に渡る新婚旅行、最初は終わりが見えないほど長く感じていたが、それも次の
フライトで幕を閉じる。最後の最後に体調を崩してしまったが、アフリカにいてる間は特に
問題もなかったので、まあ良かったと思う。
新婚旅行が終わったら、今度は、結婚式だ。順番は変だけど、そういうのもいいだろう。
どんな結婚式にしようかな・・・？