鉱 物 情 報
MINERAL INFORMATION

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最新の鉱物観察ができる場所や鉱物に関する情報をご提供します


第128号(2001年11月発行)の内容の一部を紹介します


 

電子顕微鏡写真の解説

 

火閃銀鉱  Pyrostilpnite   Ag3SbS3   単斜晶系
   宮崎県児湯郡西米良村天包山


 宮崎県中部の熊本県との県境近くには、いくつかの輝安鉱の鉱山が知られている。この火閃銀鉱は、晶洞中の輝安鉱結晶の表面に生成している。金・銀を目的に採掘されていたらしいので、銀の鉱物はあったらしい。この火閃銀鉱とミアジル鉱らしきもの(確認中)が銀の源だろうか。日本では、串木野鉱山からのみ発見されている珍しい鉱物で、同成分の三方晶系の濃紅銀鉱が極めて普遍的に産することと好対照である。薄い結晶はオレンジ色の透過光があり、反射面ではヒアシンス赤色の金剛光沢をもつ。薄板状ないし柱状結晶で、大きなもの(最大でも0.3mmぐらい)はかろうじてルーペで見える。この鉱物は、九州在住の山中勉さんと藤本雅太郎さんによって気づかれた。産地情報などは、「ペグマタイト 38号」にある。電子顕微鏡写真は山崎淳司博士による

(松原 聰)

 

記  事

 

1)秋田県北秋田郡の鉱物探訪

河野  雅英

  

2 野外鉱物学講座(その8)

加藤  昭

 

[短  報]北海道竜昇殿鉱山の砂辰砂    福田 俊信   

 

 お知らせ

 

鉱物観察会のご報告

◎新刊書 書籍

その1.「日本の新鉱物 1934-2000 」(松原 聰 監修、宮島 宏 ): 日本に鉱物学が導入された 1873年から 1977年までの 105年間に記載された鉱物 106種について紹介したものがあったが、今回のものは 1934年から 2000年にかけて日本で発見された新鉱物についての写真付解説書であり、フォッサマグナミュージアムにおいて開催された特別展の図録として発行されたもの。お 申し込みは、直接フォッサマグナミュージアムまで 。

 

その2.「北陸の自然をたずねて」(北陸の自然をたずねて編集委員会 編著 ):福井県、石川県、富山県の身近な自然をわかりやすく解説したフィールドガイドで、実際に筆者らが歩いて観察した最新情報が紹介されている。築地書館が発行。価格は、 1,890円。

 

その3.「北海道の石」(戸苅賢二・土屋 篁 著):北海道で産出する一般的な岩石・鉱物を中心に、新鉱物である轟石、上国石、手稲石、加納輝石、オホーツク石、三笠石、豊羽鉱が紹介されている。 北海道大学図書刊行会が発行。価格は、 2,940円。


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