第1話 「マシュウ・カスバート驚く」
プリンス・エドワード島アヴォンリーのグリーン・ゲイブルズに住むマシュウ・カスバートは、孤児院から男の子を迎えるために駅に向かう。
そこには、まさかの女の子が待っている。女の子の名前は「アン」、想像力豊かなおしゃべり好きの赤毛の小さな女の子だった。
オープニングから、もう既に空を飛んでいます。アンのセリフまで時間が有りますが、その様子から嬉しさと興味を持つ感じが出ています。
駅長がいう所の、「想像を巡らすゆとり」を求めて、ホームに座って待ちます。
マシュウの説明。人前に出るのがだいの苦手で、特に女性という不思議な生き物は、たとえ子供であっても恐ろしかった。
いいですね。多少の共通感があります。不思議な生き物ですか、そうかもしれません。
でも、アンに対しては、そのおしゃべりも苦痛でなく楽しく過ごせる。観てるこっちも、アンの世界に引きずり込まれます。
最初のかわいくないイメージから、魅力あるキャラに変貌しています。
迎えに来なかったら、駅近くの桜の樹の上で眠るという。その場所は、大理石の大広間に住んでいる気がすると想像する。
りんご並木の道ですら、「よろこびの白い路」となる。
「よろこびの白い路」の描写はこの回のメインになる感じ。花びらと妖精が溢れ、自らの服も白く、馬車が飛んでいる感じ。さすがに髪は赤いまま
でした。本人が言う様に想像を変えることは出来ないのでしょう。
何時までも感動に浸って、話をすることを止めてしまう。でも、気に入らないものに、勝手に名前を付けるのは、止した方がいいのでは。
また、孤児院の木の話では、木の境遇を自分に投影しています。自分ももっと良い環境にいたら、変われると想像する。
いやー、こんな娘がいたら、退屈しないだろうな。でも、勘弁して欲しいと思うだろうな。
第2話 「マリラ・カスバート驚く」
アンの想像力は続き、バリーの池も「きらめきの湖」になる。ぴったりの名前を思いつくと、ゾクゾクとするそうだが、マシュウの受け答えが最高。
私の場合、映画でありますね。こういう、ゾクゾク感は来た来たという感じ。
家を当てさせてと願うのも、想像したいから。でも、違ったら、それはそれで別の想像に置き換えるのだろう。
ようやく、グリーン・ゲイブルズに到着。しかし、マリラは「それ誰なの、男の子はどこ」と、直球ストレートなセリフ。対して、アンは大袈裟な
泣きで答える。みんな夢じゃないかと心配したことが現実に。幸せは長続きしない。
取り敢えず、名前を聞くマリラに「コーデリア」と呼ばれたいと、せがむ。「コーデリア」は素晴らしくエレガントな名前らしい。
私の場合、「猿の惑星」を思い出してしまい、エレガントには思えないです。
eの付いたAnneと呼んで欲しいと言う。間違った言い方より、正しく呼ばれたいですけど。で、結局、名前は「アン・シャーリー」
夕食で、絶望のどん底の話からチョコレート・キャラメルの話に。まあ、普通のキャラメルより、チョコレート・キャラメルがいいな。
食欲のないアンを寝かせることに。うるうるな眼で着替えるアンがいいですね。でも、「よくお休み」と言うマリラに「こんなひどい晩は初めて」
と反抗する。もっともなセリフです。食欲も無くなります。
マシュウは、「あの子はなかなかいい子だよ、かわいそうだよ。」と言ってはみるが、マリラの「おしゃべりは嫌い」と引き取ることを却下される。
その晩は、3人3様に眠れない晩となる。
物はよく確認して、購入しましょう。でも、最近は通販も流行っているけど。
第3話 「グリーン・ゲイブルズの朝」
朝の景色を見て感激するアン。窓から素晴らしい景色が広がっていた。すぐに空想モードに入るアン。でも、マリラに現実世界に引き戻される。
「何もかも素晴らしい、小川が笑っている、小川があるのはいい」。「朝があるのは、本当に素晴らしいこと、朝はどんな朝でも嬉しい」。
止めどなく喋り続けるアンに、「後生だから黙ってくれ」と言い放つマリラ。
そうですよね。朝が無事迎えられることは、実は良いことなんですよね。そういう感覚が麻痺してます。また朝か、もう朝か、会社に行かなきゃ、
が現実。時々、もう昼かという場合もありますけど。
皿洗い、ベッドの後片付けをするアン。ベッドの後片付けが苦手な様だが、羽毛布団の片付けなんてしたことがない。マリラは手本を見せてくれる。
私も無いですよ、羽毛布団の片付けなんて。
後は、外で遊んでも構わないと言われるが、怖くて外に行けない。外に行く勇気が無い。絶対に樹や小川が好きになってしまう。
ここに居られないのに、好きになっても辛いだけ。
別の意味で、こういう感情はあります。先にある辛さが既に判ってしまっている。
アンは庭の桜に「雪の女王」と名前を付ける。葵にも、名前をつける。やがてマリラも、アンの言動が楽しみになってしまうが、自らに言い聞かせる。
「女の子を引き取ってどうなる」。
馬車でサヨナラを告げるアン。居ても立っても居られず、後を追うマシュウ。はっきりと引き取ると言わなかったことを後悔するマシュウ。
二人が戻ることを祈って、待ち続ける。やっぱり、マシュウはいいなあ。
そんな苦悩をよそに、アンはマリラに「私、このドライブを楽しむ事に決めたわ」と宣言する。さすが、何があっても、へこたれない。
実に臨機応変なアンであった。想像力があれば、怖いものなし。
第4話 「アン・生い立ちを語る」
ピンクが世界で一番好き、でも赤毛には似合わないからと、落胆するアン。マリラは想像の話ばかりでなく、自分の身の上を話してごらんと勧める。
最初は拒否、思い出したくない。
知り合いの女性と会話、居たたまれなく走り出すアン。追いかけず待つマリラ、思い直して戻るアン。ようやく、自分の生い立ちを話始める。
父は教師でウォルター・シャーリー、母はバーサ・シャーリー。自分の家について、またも想像が入ってます。母は生まれて間もなく亡くなり、
父も亡くなる。自分でお母さんと呼べなかった。
本を読む時、お母さんと口に出して読む。この時の呼びかけ方がとてもいいです。さすがの山田栄子さん。
出来たら、父や母の描写が欲しかった。母は赤毛だったのだろうか。父は?
普通、引き取ってもらっても、その環境が悪かったら、引き取ってくれた人を恨むと思うのですが、アンは違います。良くしてくれるつもりは、あった。
ただし、状況がいつも良くするわけにはいかなかった。決して、悪くは言いません。
決して、明るく育つ生い立ちではないのですが、アンには想像力があったから、良かったのでしょう。赤ちゃんのアン、最高ですね。
そうして、カモメになりたいというアンであった。
第5話 「マリラ決心する」
スペンサー家に着いたアンとマリラ。娘達が仲良く遊んでいます。スペンサー家の実の娘フローラと養女のリリーがかわいいです。
夫人と面会し、手違いを説明する。慌てるスペンサー夫人。ちょうどそこに、女の子を欲しがっているブルエットの奥さん登場。
芯の強そうなアンを気に入る。
心配するアン、そこでマリラは「アンを引き取らないと決めたわけじゃない。マシュウと相談して決めます」。それを聴いたアンは感謝し、
想像モードに入っている。マリラも決して悪い人じゃないです。
二人が帰ってくることを祈り、待つマシュウ。二人の姿を見て、ホッと安心。素早く隠れる。この辺にマシュウの人柄が表れていますね。
戸を開け、「ただいま」と入る。「ただいまなんて言っていいわね」とアン。いいです、いいですとも。
二人の相談、そしてアンを引き取ることに。でも、マリラは明日まで言わないことにする。不満げなマシュウ。眠ったアンは夢を見る。
マシュウに本を読んであげる夢だ。夢でも、マシュウとアンは幸せそうだ。
夜、寝る前にお祈りをする様にアンに言うが、アンはお祈りをしたことが無い。驚くマリラ。「毎晩のお祈りをしない事がどんなにいけない事か」。
私も毎晩のお祈りなんてしたことがありません。いけませんね。マリラに言わせると悪い子になります。
アンのお祈り。「恵み深き天の父よ…どうかグリーン・ゲイブルズに居られますように、大きくなったら美人になれますように…かしこ」。
アンらしいお祈りでした。やはり、最後はアーメンでしょう。
一方、アンを教育することに対する、使命感に燃えるマリラがいた。決心するは、引き取ること、子育て?。両方でしょうか。
こうなったら、女性は強いかも。
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