前田の算数

前 田 の 算 数  実 践 事 例
九九の定着を図るアイディア×3
 新指導要領のキーワードの1つに“スパイラル”という言葉がある。“スパイラル”とは、“繰り返し学習する”といううことである。また、前の単元と次の単元の間に“のりしろをつける”ということである。“のりしろ”をつけ、“繰り返し学習する”ことで、確実な定着を図りたい。

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1、10回計算
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やり方

 @同じ数を10回足す

 A答えがもとの数の10倍になっていれば、正解


お薦めポイント
 “10回計算”という有名な計算練習がある。同じ数を10回足して、もとの数の10倍になれば正解という計算練習である。例えば、7を10回足すと70になる。丸付けも自分で出来る。
 この“10回計算”を、繰り上がりのある足し算の筆算を学習し終えた後に行いたい。夏休みの宿題にするのがお薦めである。ポイントは“答えを覚えるくらいまで練習すること”である。2学期に九九を覚えるための“のりしろ”になる。


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2、穴埋め計算
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やり方

 @ 例: 7×( )=28
 A ( )に入る数を考える

お薦めポイント
 九九を一通り覚えたら、『7×( )=28』のような穴埋め問題に挑戦させたい。冬休みの宿題にお薦めである。( )に当てはまる数を求めることが、3年生のわり算の学習の“のりしろ”になる。


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3、16ます計算
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やり方

 @ 16マス計算のプリントを配る。

 A 縦4マス横4マスに、2〜9までの8つの数字を入れる。

 B 計算をする。

 C 答え合わせをする。


お薦めポイント
 “かけ算”の単元が終わった後も、九九の練習を継続していきたい。
 確実な定着を図るための手立てとして、百ます計算が有名である。自分の成長を感じることができて、子供が夢中になる。
 なかなか時間がとれない場合には、16マスにしてみたらよいのではないかと思う。縦4マス横4マスに、2〜9までの8つの数字を入れる。かけ算はかける数とかけられる数を入れ替えても答えは同じなので、たった16マスでも九九の大体は網羅できる。16マスなら、答え合わせも含めて1分あまりで行えるので、負担なく続けていける。
 丸付けの際には、終わり(右下)から答えを言っていくのがコツである。81問出来なかった子が丸つけの途中で騒がない。

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