前田の算数

前 田 の 算 数  実 践 事 例
1年生 「形づくり」  −同じ形かな?−

2つの形を見比べて、同じ形かどうかを判断することは、形の特徴をとらえるために効果的な算数的活動である。子どもたちは、同じかどうかを比べる中で、辺、角、頂点といった平面図形の構成要素に目を向けていく。

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 本 時 の 展 開
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1、4枚の色板で、たくさんの形をつくろう!


直角二等辺三角形の色板を4枚使って、いろんな形をつくる。



「こんな形つくったよ」「あんな形つくったよ」と、つくった形を発表し合う中で、
必ず「あれ、それ僕がつくった形と、同じ形だよ」という問題が浮かび上がってくる。
そうした問題を取り上げて話し合いを行う。

2、同じかな?違うかな?


問題になった形を例に挙げて、同じか違うかを考える。
子どもたちは、“同じ”だということを説明する中で、
「だって、どっちもかどの数が6個あるよ」などと、形の特徴に着目していく。

3、これも同じと言えるかな?



発展問題として、裏返すとぴったり重なる形を取り上げて、同じかどうかを考えても面白い。

4、全部で14種類も!

向きが違っても“同じ形”だということを確認した後、
再度、作った形を紹介し合う。
紹介された形は、既に出された形と同じでないか、
回したり裏返したりして確かめる。
結果、14種類もの形が見つかる。


ポイント@
言葉で表し価値づける

 同じ形かどうかを話し合う中で、「回すとぴったり重なるよ」という意見が出てくる。そんな時には「どうして、見ただけで回すとぴったり重なることが分かったの?」と問い掛ける。回すとぴったり重なることを、実際に回さずに説明させるのである。
 言葉を使って説明する中で、「だって、どっちもかどが6個だよ」などと、子どもたちは、辺や角や頂点といった形の構成要素にに着目していく。
ポイントA
合成の見方を引き出す

 

前の時間に色板2枚での形づくりを行い、できた形に名前をつけておく。すると、本時の中で「『きつね』も『はかま』も『さなぎ』の形が2つ合わさってできてるよ」といったような面白い見方をする子が出てくる。
ポイントB
同じでない形と比較する

 

同じ形であることを証明するのは難しい。反例を提示することで「『きつね』や『さなぎ』は〜だけど、『ロケット』は〜だよ」と、説明がしやすくなる。
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