たまご


たまご


「…誇り高き剣士が盗みを働くなんて…」

「誇り高き剣士だって腹は減るもんだろ。」

「…そっ、そうだよな…」

「ま、だからって盗んで言い訳じゃねぇんだろうけどなー」

「…っ?!!!」

「はっはっはっはっは!」

「……だ…」

「は?」

「た、たまごだけだ…ほんの少し、ニワトリにたまごを恵んで貰っただけなんだ!!!」

「無断でな。」

「……」

「それに大体お前なー…それは少しっつう量じゃねぇだろ…」

「うっ、うるさいっっっ!!」

「いい加減開き直った方が楽だぞー」

「お前のような能天気な奴のように簡単にいくか!!!」

「とか言ってもよーこっちのニワトリだって食う気満々のくせしやがってよ。」

「!!!!!!」

「ま、何にしてもこれで一蓮托生っつーやつだなー!」

「…そんな事、嬉しそうに言ってんじゃねーよ…馬鹿熊…」



後日談はこちらの100題「オムライス」でどうそ!(笑)




往生際の悪い男、フリック(笑)。
2003.09.23