プレゼント


「えーーーーっ?!フリックさんって、誕生日もクリスマスもバレンタインもホワイトデーも記念日もビクトールさんにプレゼントあげた事ないのぉ?!」
「そーなんだよなぁ。」

「何だよ、別にいいだろ。そんな事。」
「よくないよ!ビクトールさん、可哀想ぉ〜〜〜〜〜」
「可哀想ぉ〜〜〜」
「他のはともかく、誕生日くらいは何かあげてもいいんじゃないかな…」

「でも俺、こいつの誕生日なんて知らないし…」
「ええ?!ひどーい!フリックさん、さいてーーーーー!!」
「うわ〜それは酷いよフリックさん。」

「だよなぁ。愛が足んねーよなあ!」

「だって、お前っ、それは…」
「腐れ縁とか言われてるくせに、プレゼントのひとつもないなんてっ!」
「ビクトールさんの事、好きじゃないの?」
「好きぃっ?!…って、それとこれとは…」
「違わなーい!」
「それともフリックさんてケチなの?」
「けーち!」
「けーち!」

「あーーーーーーーっ、もおっ!!解ったよっ、やればいいんだろ!やれば!!」
「わーーーっ、やったね、ビクトールさん!」
「今までの分も纏めてやるから、何でも好きなもの言えよっ!」
「う〜〜〜ん、そうだなぁ。」
「ビクトールさん、何かやらしくなってるけど。顔が。」
「やっぱこれだな。フリックの裸エプロ…」

ばきっ!!!
「そんなもん、死んでもやるかっっ!!」
「何だよ、何でも好きなもんって言ったじゃねぇか。」
「だから嫌なんだ。お前にプレゼントなんて−−−」
「じゃあ、思いっきり妥協して、フリックからのちゅ〜」
げしっ!!!!!
「まだ言うかあっ?!」
「ビクトールさん…」
「フリックさんも裸にエプロンくらいしてあげればいいのにねぇ。減るもんじゃないし。」
「…減るんじゃない?男としての尊厳とかプライドとかが。」
「まぁね、プレゼントなんかしなくても仲良いならそれでいいんだけどね。」
「うん。でもあの二人って面白いから、ついついからかっちゃうんだよね。」
「そうなんだよねーーー♪」
「あれ?フリックさん、どこ行くの?」

「待てよ、おい、フリック〜〜〜〜!」

「うるさいっ!知るかっっ!!」
「あ〜あ、二人共行っちゃった。」





追い着きました。
↑結局、何かビクトールの好きなものをあげたらしい(笑)

                                   END 2002.05.15
Hal様に捧げます。
4コマに収まり切らなかったんで、文になってしまいました。すみません〜
シチュエーションはお任せで。との事だったんですが、私が考えると腐りきってますな。うぅ。
あと、ちょっと身長差違いますな…うっかりうっかり。…すんません。
企画参加、有難う御座いました。遅くなって申し訳ないですが喜んで頂けると幸いですv
2001.15.15.

下絵 ペン入れ・スキャナ取り込み
着色 openCanvas


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