昨年、希望退職し、かねてよりツブシの利く体に(30年間営業一筋だったため、口は達者なんだが、口だけっだもので)と思っていたので大型免許を取得したあと、以前より廃品回収をしていた風の子のデイケア施設であるアンダンテへ行った所、事務長の荒井義明さんを紹介された。
さっそく、荒井さんに電話したが本人が障害者だと知らなかったため話しが出来ない、四苦八苦していると電話の向こうで子供の声で通訳があり、その通訳を通じて翌日自宅へ訪問する約束をしました。
(もっと早く通訳してよー)
市営住宅の自宅へ訪問すると荒井さんは机(コタツ)の前で横たわっていました。挨拶をし、いきさつを簡単に説明し、何かやりたいが何か出来ることはないかと話したところ『ちょうどいい、木曜日のお風呂をお願いできますか?』『誰の?』『僕の』といわれ『えエッ』と思った。(オレにできるか?)
この間の会話はすべて子供の通訳で話している、話しも出来ないのにお風呂なんて・・・何の資格もなく経験もないこの俺に出来るの?・・・・正直に腰がひけている状況を話すと、通訳が言った『やる気だけです』と、資格や経験ではなく根性だと・・・・、言葉は慣れれば通じるし入浴の仕方は荒井さんが教えてくれると励まされた。
子供の通訳、最初荒井さんのお子さんかと思ったがそうでもないらしい、子供に見えたのはただ小柄なだけで(失礼)お年は二十歳を超えていて巴山倫子さんという介護福祉士の資格をもつ介助人であると後でわかった。
その後、介助中にくじけそうになると『やる気だけ』の言葉を思いだし、資格や経験より根性だけをモットーに、気持ちを奮い立たせる(腰痛だが)、今日この頃。