-+-+- 福岡日記 -+-+-
2000.7.26 〜 8.1 二本松-名古屋-福岡
西山のいる福岡へ 2ヶ月ぶりの再会



------7月26日(水)------

教採試験を終え帰宅。4時半に二本松にてクラミツ氏と落ち合い一路名古屋へ。クラミツ氏は大学でスクーリングがあるとのことでそれに時期を合わせたのだ。東京までの6時間を俺、東京から名古屋までの6時間を彼の運転で向かう12時間の長旅。もちろん高速など使わない。それが若さだというわけではなく単純に貧乏旅行なだけだが・・・。途中東京の中華料理屋で遅い夕食をとる、野菜炒めとは名ばかりのもやし炒め。車中での話は男女の性に対する深い?話などなど。
名古屋の手前の岡崎市に着いたのは朝の5時半。予定通りです。ガソリンも1メーター分で4000円。一人2000円と激安!!名古屋まで2000円の交通手段なんて他にないよ。電車の走り出す時間まで車中でしばし睡眠。


------7月27日(木)------

朝からスクーリングのある倉満氏と別れ、岡崎駅から電車で名古屋へ。9時前に到着し、とりあえずパン屋さんで朝食(玉子蒸しパン、クロワッサン、アイスティー)をとる。これから、高速バスの出発時間である21時までどのように時間を過ごそうか。「けっこう暇だよなぁ、とりあえず名古屋といえば名古屋城か?なんてったって『尾張名古屋は城でもつ』っていうくらいだからな」ということで名古屋城へ。けっこう歩いて、途中「中日ドラゴンズ」の中日新聞があったので思わず記念に一枚写真をパチリ。名古屋城に着き、有名な金の鯱を見る。第二次大戦の戦火により焼失、現在残されている天守閣や鯱は復元されたものである。文化としての建造物の価値よりも、大戦の悲惨な過去が何となく胸につまる思いだった。
-----名古屋城について-----
・徳川家康によって1609-1612の間に築城された平城である。
・江戸幕府の東海道の要所として、また、大阪方(豊臣家)への備えとして建てられた。
・明治維新をむかえるまで、徳川御三家の筆頭尾張家の居城として栄える。
・城の大棟に鯱を掲げるのは、室町前期の城郭形態の頃からの文化で、当時は火除けの呪いとして、
 その後、城主の権威の象徴として飾られるようになった。
・北側が雄、南側が雌の一対となっており、若干雄の方が大きくて重い。0.15mmの金板でつくられており、
 うろこの数は雄が112枚、雌が126枚である。これまで何度か、うろこが数枚盗難に遭っている。
(↑ひとりで観光に来ていた女の子に撮ってもらいました。いかにもな写真でいいですね)

次は名古屋市美術館へ向かう事にする。途中定食屋に立ち寄り、「名古屋と言えばみそかつ、きしめん」ということでみそかつ定食を注文する。普通の揚げたカツに、ソース代わりに甘いみそだれがかかっている。見た感じ普通。食べてみるとけっこう美味しくて、トンカツに甘いソースってけっこういけるもんです。

        

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市立美術館では企画展「小出楢重展」が行われていた。あんまり興味を引く作品ではなかったし、値段も高めだったので、常設展だけ見ることにした。ここのコレクションはエコール・ド・パリ、メキシコ・ルネサンス、現代美術、郷土の美術(アップリケ、染め物による作品)という年代的にも作品的にも滅茶苦茶で、逆の意味で予想を裏切ってくれて、脳味噌グラグラして面白かった。会場全体のまとまりとしては疑問を抱かずにはいられないけど、作品自体は何点かとてもいいものがありました(染め物でもとても良い作品があった)。 美術の教科書にも載っているモディリアニの「お下げ髪の少女」はここの美術館のコレクションです。

(←名古屋市立美術館 HP

半日歩き回った疲れを癒すべく、美術館近くの銭湯へ。子供の頃に入った以来で、番頭さんや脱衣所の雰囲気が「昭和」にタイムスリップしたみたいですごく良かった。初めて入った電気風呂にはびびったけど。 夕食にビーフカレーとビールを飲む。一日汗だくで歩き回って、お風呂に入ってさっぱりして、そして夕食時に飲むビールは格別!夏の人生の醍醐味ですね。 21:00のバスに乗り一路福岡へ。明日の朝にはもう福岡です。すごいなぁ。ちなみに、名古屋-福岡行きの高速バスは名鉄観光で片道1万円。寝てる間に移動できるし(時間の無駄がない)、何より値段が安いのが魅力です。


------7月28日(金)------

高速道路で事故があり、到着時間が予定より2時間遅れ、10時に福岡県天神駅に到着。西山と合流して朝食(クロワッサン、ジャガイモ&ベーコンパン、アイスティー)をとる。6月の頭に西山が福島に来て以来、2ヶ月ぶりのご対面。久しぶり。月面着陸船のキーホルダー(?)をもらい、前に撮った写真をあげる。とりあえず大名をぶらぶらすることにする。今回の福岡旅行は、観光を目的としたものではなかったので、食事-ぶらぶら-お茶-ぶらぶら-食事というサイクルで過ごしていた。こういう旅行もいいものですよ。特に目的もなくうろつくというのも。福岡の気候も福島と変わらず「とてもとても暑い!」日射しが強くて、湿度も高い。まあ、この季節はどこでもだいたいこんな感じなんだろうけど。あっちで僕の目に留まったのは、日傘をさしている女性が多かった事。こっちでもおばあさんとかはさしているけど、福岡では20代の人とか女子高生とかも日傘をさしていた。見慣れるとどうという事はないけど、最初はすごく違和感があった。そして、こっちの人は皆肌が黒いかというと、そんなことはなく人並みである。西山はよく「九州出身なのに肌が白いね」と言われているけど、きっと皆「九州の人は肌が黒い」と思っているんだと思う。皆さんこれは偏見です。福島も九州も名古屋も同じ、白い人もいれば黒い人もいる。人口比率としても変わらないと思う。あ、でも沖縄には黒い人が多かったイメージはある。それは偏見じゃないと思うけど、実際のところはどうなんだろう?

昼食は、西山に連れられて不思議な雰囲気のお店でとることにする。細い路地を奥に進む、オリエンタルな雰囲気のお姉さんが。僕はチキンカレー、西山はかき揚げ定食、もう一つあったランチメニューはオムライス。インド、和風、洋風とランチの取り合わせも不思議だ。食後にはきな粉のかかった、和風のデザートが出てきました。うーむ、不思議だ・・・。

            

(問:この3枚の写真の中にバリでの写真が混ざっています、それはどれでしょう?     ょしでルタンエリオ。岡福部全、ソウ:え答)

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その後、雑貨屋をぶらぶら。お茶(ティラミス&アイスカフェラテ)。
ケーキがけっこう大きくて、西山はまた「気持ち悪い」と言い出す。
甘いものを食べすぎると気持ち悪くなるって知ってるのに、それでも
甘いものの誘惑には勝てないらしい。だからもうやめとけって言ったのに・・・。





       (在りし日の西山。この直後気持ち悪く・・・。 →)

ぶらぶら後夕食にパスタ。シーザーサラダとクリーム系のスパゲッティ。サラダ美味しい。店内は暗い照明で若い女性が圧倒的に多い。外からいると普通のレストランだけど、お酒類も充実していて、店の真ん中にはグランドピアノもあったから、夜遅くにはけっこうムーディーなバーにでもなりそうな雰囲気の店だった。
あらかじめタウンページで目星をつけていたホテル「緑荘」に宿泊。このホテル(多分ラブホテルと言っていいと思う)は、僕の人生におけるワースト3にいれることの出来るホテルだった。厳密に言えば、世間一般のラブホテルに対する価値基準としてのワースト3。ホテル選択の際に「値段の安さ」を価値基準の第一にする僕にとってはそんなのあまり関係ないから。それにそういう基準でホテルを探すといろいろと面白いこともあるし、僕としてはこっちの方が好きなぐらいだ。まぁ、とにかくうらぶれて薄汚れたホテルだった。

所々歯の抜けた、「天空の城ラピュタ」の海賊おばさんをもっとしなびさせたようなおばさんに案内された部屋は、今でも30年ぐらい前のホテルの雰囲気をそのまま保っていて、トイレは和式(水洗)だし、お風呂も何とも言えず古い感じがした。そして、なんとその風呂にはゴキブリがいた!福岡に行ったことで僕が確信を持って人に説明できることは、「福岡にもゴキブリはいる」ということだ。そんなの行かなくたって分かるじゃんと言われればそれまでですが・・・。それにしてもエロホテルでゴキブリって、生活感が出ちゃって全然ロマンティックでもなんでもないですね。「経験」としてはこのホテルはお薦めするけど、いっしょに行く人は選んだ方がいいと思います。案内されたおばあさんから、小皿にのった梅干しを二ついただく。それぞれに爪楊枝が刺さっていて、これもまた生活感を醸し出していて何ともいえずおかしい。いったいどんなカップルがエロホテルに来て梅干しを一つずつ食べたりするんだろう?する前に食べるのだろうか、それともした後に「した後の梅干しは最高だね。」とか言って食べるのだろうか?ただ単にサービスなのかも知れない。あるいはそれは昔からある日本の作法なのかも知れない。いずれにしてもどんな理由があるのかは分からないけど、僕たちはそれを食べる気にはならず、朝にはおばあさんのように悲しくしなびていた。すごく悪い気はしたけど、なんかねぇ・・・。 お風呂場で髪を切り、服を洗い、ビールを飲んで就寝。明日はアジア美術館に行くことにする。
(和風テイスト抜群のお部屋) (タイルが何ともいえません)




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