リトルモニカ物語
DATA 評価
ブランド RUNE 萌え度 ☆☆☆☆
名前 メイ H度 ☆☆☆
続柄 居候先 痛さ
呼称 お兄ちゃん−メイ 意外性
音声 フルボイス(横山敏子) 妹度 ☆☆
妹シナリオの感想など

<設定・関係>
三姉妹との関係は1話をみれば分かります、つうか思い出します(笑)。主人公(ウィル)は昔のことで忘れてしまっているんですが、かってリトルモニカにいたときの音楽の師匠が三姉妹の母親で、とある事件で彼女が失踪しなければ、養子として三姉妹と一緒に暮らす予定だったと。ティナとメイの二人は小さかったのでウィルのことを覚えていないが、長女のセリアが「お兄ちゃん」として一緒に暮らすことを提案して、物語が始まります。
悔しいことにこのゲーム、なぜかセリアは主人公のことを名前で「ウィル」、ティナは「ウィル君」と呼びます。と言うわけで、「お兄ちゃん」待遇で居候しているにも関わらず、「お兄ちゃん」と呼んでくれるのは末妹のメイだけ。

<シナリオ>
特に個別の特殊なシナリオがあるわけではないので、下記の通りということで(ぉ。メイの場合、非合理的なモノは許せないという使命感(?)から事件に首を突っ込むことになって、ウィルは子守役で付いていくというパターンです。まあ、結果さらに非合理なものに出会ったりするんですが(笑)。

<萌えたのか?>
前人気の高さは伊達じゃないですね(笑)。「いたいのいたいの、とんでけ〜!」だし、「お兄ちゃん」口撃はあるし(5話のHシーンのあと)、どう見たってランドセルだし(笑)。気が強くて手が早くて口が悪いんだけど、「かわりに、夜はお兄ちゃんの言うことなんでも聞いてあげよう」とかいう可愛い娘です。

共通な感想

<お話>
あなたは、しばらくぶりに生まれ育った街「リトルモニカ」に帰ってきました。そこは「音楽」と「芸術」の街として知られる、古い街。そこであなたを迎えてくれたのが、喫茶店を営む三姉妹「セリア」に「ティナ」、そして「メイ」。
彼女たちとのなにげない日常を暮らし始めたあなたですが、なぜかその頃から街に不思議な事件がつぎつぎに起こり始めます。全然関係ないのに、事故や、好奇心や、三姉妹のお願いでそれに巻き込まれてゆくあなた。その事件には何が隠されているのでしょう? 街に秘密が? そして、あなたと三姉妹の恋のゆくえはどうなってゆくのでしょう?(外箱より引用)

<プレイ状況>
攻略可能キャラは長女セリア、次女ティナ、三女メイ、猫娘ミャウですが、ボリュームがないので、フルコンプ済み。

<システム>
独自システムですが意外と安定しているし、最低限のものは揃っています。ただ、既読スキップがないのは改善の余地有り。もっともこのゲームの場合、一話の中身はほぼ全く同じなので一度通ったルートは全部飛ばしても構わないですが(ぉ。
あと、バックログは戻れる量が少ないですね。
手放しプレイ、クイックセーブ・ロード、ホイールマウス対応とオマケ的な機能も一通りありますが、全体に練り込みが足らないような…。クイックロードはゲーム中しか使えないし(タイトル画面からはダメっぽい)、ホイールは普通、上が戻る、下が進むだと思うけどこのゲームは逆etc。

<ゲームデザイン>
全6話構成、各話の冒頭で三人のヒロインのうち誰の話を進めるか選ぶことになります。お話の中で選択肢が出てくることもごく稀で、始まってしまえばほぼ読むだけ(苦笑)。1話と最終話は選択がないので、4話×3人+2話で全部で14のお話があることになります。Hシーンは大体エピソードの最後に見られますが、ルートによって多少展開は変化します。
画面上に郵便受けがあって話の展開に応じて鐘が鳴って「タブロイド紙」が配達されるという仕掛けがあります。マニュアルでは触れられていないので、気付きにくいのですが、読まなくても問題ないです(苦笑)。
イベントCGが表示されている間はメッセージウインドウ以外余計なモノが消えるという工夫は良いですね。

<音楽>
CD-DAで全17曲。ゲームにあったポップな感じの曲が多くていい感じ。ゲームの構成もあってテレビアニメを見ているような気分になります。『Le Concerto〜ちいさな協奏曲〜』は題名通り3人の演奏会でかかるメインテーマともいうべき曲です。
歌は三人姉妹が歌っているのをイメージした『プレゼント』、ミャウのテーマ『路地裏パレード〜猫耳団団歌』、主題歌『小さな街のリボンの戦士』の全三曲。こちらもひたすら可愛い系で歌詞がないのが悲しいですね。
音楽CDも同時発売されたみたいです。

<音声>
女性フルボイスです。ボイスリプレイ(Rキー)があるのが嬉しい。
メインの三人の音声は水準以上だとは思います。ただ役に合ってないというか、脇役のアンとかモニカの方がうまいような…(汗)。メイは良いけど(ぉ。メイ以外のキャスティングはセリア…長田早苗さん、ティナ…富沢志保さん、ミャウ…市田あゆ美さんとなってます。

<グラフィック>
このゲームを買う人の大部分は野々原幹さんの絵が目当てなのでは? どんどん丸くなっているという話もありますが、私が絵だけで無条件に萌え狂うことができるのはこの方のキャラクターくらいです(爆)。三姉妹を始めとしたキャラデザ・服装が良いのは言うまでもないとして、画面の隅々までその可愛さが行き届いていて、それが世界そのものを形成しているのには脱帽します。パステル調な背景もそうだし、郵便受けも含めたインターフェイス部もよく考えられています。
イベントCGはバリエーション抜きで75枚ほど。枚数的には問題なし。若干ティナが不当な扱いを受けているような気がしないでもないです(苦笑)。立ち絵…セリアのパンチと牙を生やしたメイが可愛い(ぉ。
当然の事ながら三姉妹は全員どうしようもないほどの貧乳です(笑)。メイは大きくなるつもりみたいですが、上の二人を見ればそれはないだろうとウィルくんも言ってます(笑)。

<シナリオ>
いつものルーンです(笑)。さて幽霊だ、UFOだと意気込んで乗り込んだは良いけど、なんということもなく解決してしまうという…。事件の糸を引いている黒幕がいたりするんですが、特に山場といえるイベントもなく、敵役もなんとなくいいやつで、あっけなくエンディングを迎えてしまう、そんな感じ。まあ物語に期待してはダメということで(ぉ。
個人的にはティナルートの逢引きする幽霊の話とか、ミャウ失踪とか結構好きなんだけど、前者の続編というかアレの後日談としてのHシーンがないのは如何なものかと思います。
まあ、ほのぼのした気分で萌えられれば良いのですが、『ぴヨナピコナ』と比べるとちょっと会話のテンポが悪いような気がします。多人数のそれも音声入りの会話というのは相当気を遣わないといけないのですが、ご多分に漏れずちょっと退屈入ってます(笑)。

<その他のヒロイン>
猫耳はいらん(ぉ。下にいくほど萌えるのは私の性癖のせいでしょうか(爆)? ティナは意外にもメガネっ娘だったりもしますが、メガネのHシーンは一回だけなので、嫌いな方も安心(ぉ。

<Hシーン>
『ピヨピコ』よりも萌えが落ちた分、H度は上昇。前作が萌え8:H2だったとするなら、この作品は萌え7:H3、あるいは6:4くらいかな。どちらにしても満足度はそんなに変わらないみたいな。シーンはメイン3人が4〜5回。もう少し開発していく過程が見られると良かったのだけど(笑)。その他ではミャウとアンにそれぞれ1回。
1回のシーンに2,3枚CGが使われてますが、バリエーションで汁が飛んでいるので満足できます(汁量かなり多し)。フェラ音もあります。あと、卑語にピー音で修正が入っているんですが、いつもと同じく聞こえてます(汗)。
もっとも、Hシーンはちょっと和みすぎというか、「燃える」よりも「萌える」要素が多すぎて、実用的にはどうなんでしょう?個人的には萌えられればそれでOKなんで気にはならなかったんですけど。
それから野々原さんがスタッフルームでモニカもHシーンを入れれば良かったと言ってますが、全くその通りだと思います。ルーンはいつもスタッフが後で「こうしておけば良かった」とか言ってますが、後悔するなら最初からやっておけ、いやむしろつくり直せ、と怒りたくなりますね(笑)。

<総合評価>
6点、ほのぼの萌え萌えな気分になれます(笑)。
あとは、絵のセンスの良さかな。野々原さんの絵はほんとに強力。イラストレータとかでも十分食っていけるような気がします。会話が良ければ萌えゲーとしては必須科目になるんだけどな〜。オシイです。
しかし、三姉妹ものだったら『私に今夜☆会いに来て』みたく三人一緒というのが必要だよな〜(笑)。


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