埼玉県出身。旧姓は茂木。医者・政治家の山村久(同墓)の養子。 東京帝国大学医学部卒業。1948(S23)医学博士。東京大学医学部助教授、'56教授。'80停年退官、名誉教授。 '90(H2)医療法人財団康済会病院理事長、'98日本救急医療財団理事長を務めた。麻酔専門医制度の発足や日本麻酔学会の創設に参加し、'82 山村記念賞が設けられた。著書に『臨床麻酔学』(1954)、『痛みの征服 麻酔科医の誕生』(1966)、『いたみの臨床』(1979)などの他、麻酔に関しての共著や、翻訳も多数ある。正4位 勲2等 紫綬褒章。享年97歳。
<講談社日本人名大辞典など>
*墓石は和型「山村家之墓」、裏面「昭和十七年七月 電鐵康濟病院長 醫學博士 山村久 建之」。左側に墓誌があり、山村平次郎から刻みが始まる。山村久の戒名は廣濟院釋政道恒久居士。「従四位勲二等瑞寶章」とあり、行年90才と刻む。妻は喜美子(1988.9.25歿)。久の養子となった山村秀夫の戒名は仁壽院釋安祥秀達居士。「正四位勲二等紫綬褒章」と刻む。秀夫の妻は美代子(H24.8.16歿)。 *墓所内には「山村久先生 彰公碑」が建ち、山村久の簡略暦が刻む。「昭和五十一年五月吉日 山村久先生後援会一同」の刻みがある。
山村 久