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とりい たくや

鳥居卓哉

とりい たくや

1894(明治27)〜 1932.8.22(昭和7)

大正・昭和期の海軍軍人(少佐)、スパイ

埋葬場所: 8区 1種 7側

 長崎県出身。1917.11.24(T6)海軍兵学校卒業(45期)。同期に小川弘(後に大佐:20-1-29)らがいる。少尉候補生から、'18.8.1少尉に任官。'20.12.1中尉。'23.12.1大尉。'24.12.1第9号駆逐艦航海長、青島航海長、石廊航海長を歴任した。'29.11.27海軍大学校を次席で卒業(27期)。7日前の11.27に少佐に昇進。鳥羽艦長を任ぜられた。
 '32アメリカ東海岸で語学や米国事業を研究するために渡米。同時に西海岸駐在を命じられロサンゼルスに赴き、スタンフォード大学に入学する予定であったが、自動車事故にて逝去。享年38歳。正6位、勲5等。
 西海岸駐在は西海岸の米艦隊の動静、訓練状況、艦隊乗組員の対日感情、艦船の建造・改装状況などを探り海軍省に報告をするスパイ任務であった。鳥居の急死により、シアトルのワシントン大学に留学予定であった中沢伯(なかざわ たすく)少佐がロサンゼルスへの駐在に変更され任務を遂行した。なお、中沢は軍政畑を長く務め軍備充実に貢献し後に中将まで昇進した人物である。

<現役海軍士官名簿>
<「米軍提督と太平洋戦争」谷光太郎>


*正面「鳥居家之墓」。裏面は「昭和八年五月卓哉建之」。左面に「正六位 勲五等 海軍少佐 鳥居卓哉」と刻む。


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