末永純一郎

　筑前国（福岡県）出身。住吉神社神官茂世の長男。号は鉄巌。弟は内田良平(14-1-9-12)の黒竜会結成に参加し中国革命同盟会を支援した末永節。
　1883(M16)上京し、杉浦重剛の塾に学び、東京帝国大学選科として入学。1889「日本」に入る。 「日本新聞」「二六新報」紙上で活動。1894〜95日清戦争では中国に渡り従軍記者として活躍し、東邦協会などで孫文や康有為らと親交があった。 1898政府が新聞紙課税を行おうとすると、同志らと反対運動を展開し、新聞紙課税の中止に成功する。 また地租増徴反対同盟会幹事として地租増徴に反対した。東邦協会・東亜同文会・対露同志会でも活動。 1905大連で『遼東新報』を創刊し初代社長。著書に『富岳游草』などもある。大連で没す。享年46歳。『遼東新報』は弟の末永節が2代目社長として引き継いだ。

＜コンサイス日本人名事典＞
＜朝日日本歴史人物事典など＞

＊墓所内には計4基の墓石が建つ。正面右側に「末永純一郎之墓」、左側に並んで「末永てい之墓」。純一郎の墓の右側に「末永家奥都城」、ていの墓の左側に「末永遼一郎之墓」がある。

＊墓所は大連にもある。

※2017年9月30日までにご親族からの申し出がない場合、無縁墓地として改葬されてしまいます。

内田良平