左右田金作
そうだ きんさく
幕末・明治・大正期の銀行家、実業家
上野(群馬県)出身。経済学者・哲学者の左右田喜一郎の父。文久3年横浜で両替商をはじめる。不動産取引や洋銀相場で財をきずき、1895(M28)左右田銀行を設立。神奈川県会議員、貴族院議員をつとめた。享年67歳。
＜日本人名大辞典＞
＜五輪塔様より情報提供＞
＊墓所は「左右田喜一郎之墓」と刻む墓石のみで、墓誌などはない。左右田一族の墓は横浜の蓮光寺であり、左右田金作もそちらに眠っているため、多磨霊園ではない。
＊左右田金作は田島常右衛門三女のトヨと結婚し、喜一郎、徳郎（理学博士）、七郎、玉子、静（棟一を婿養子）、良三、郁、六郎、道雄を生んでいる。
※左右田金作の弟の左右田信二郎は、留子と結婚し、長男は誠一、二男に道雄を生んでおり、左右田道雄が黒沼健の筆名で推理作家・SF作家として活躍した。多くの人名事典では黒沼健を左右田喜一郎の息子とするものが多いが、実際は従兄弟が正しい。金作と黒沼健は横浜の蓮光寺に眠っているとわかったが、人物を通して歴史を学ぶことをコンセプトにしているため掲載を継続する。