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しんめい まさみち

新明正道

しんめい まさみち

1898.2.24(明治31)〜 1984.8.20(昭和59)

昭和期の理論社会学者

埋葬場所: 8区 1種 18側

 台湾台北出身(本籍は石川県)。東京帝国大学政治学科卒業。吉野作造(8-1-13-18)に師事し、新人会で活躍。政治学を専攻、のち社会学を研究する。 ナチス政権の前のドイツに留学し、カール・コルシュ、アウグスト・タールハイマーを囲む研究会に参加。参加者には理論経済学者となる杉本栄一(6-1-13)、マルクス経済学者となる服部英太郎、経済学者で歌人となる大熊信行らがいた。
 1921(T10)関西学院大学教授となる。'25京都帝国大学での左翼学生運動で日本初の治安維持法適用事件として有名である「京都学連事件」で社研会員の検挙(学生38名が検挙)が行われた時に、社研に関係があると疑われた京大と関学の教員に対しても家宅捜査が行われ、新明も疑われ家宅捜査された。
 '26東北帝国大学法学部助教授に転身し社会学講座を担当した。'31より教授。形式社会学の抽象性・非現実性を克服して「新明社会学」と呼ばれる総合社会学体系を樹立した。'39(S14)『社会学の基礎問題』、'42『社会本質論』を著す。
 戦後、'46公職追放。'50『社会学研究』を創刊。'51解除後、復職。パーソンズの社会体系論を批判的に論説。『政治と社会構造』を監訳。 '61定年退官後は明治学院大学・中央大学・立正大学・創価大学教授を歴任。日本社会学会会長、日本社会史学会会長、日本学術会議会員、日本学士院会員を務める。享年86歳。

<コンサイス日本人名事典>
<講談社日本人名大辞典など>


しんめい まさみち

*墓石は洋型で「新明家」。右側に新明正道の書で「偉大な真理は批判されることを欲し 偶像化されることを望まない」と刻む碑が建ち、裏面は「東北大名誉教授 日本学士院会員 文学博士」と刻む。


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