島村靖三

　北海道旭川市出身。1947(S22)北海道大学農学部卒業。卒業後、明治乳業に入社。研究所時代には、乳児栄養改善の最大の功績といわれる粉ミルクのソフトカード化技術（消化吸収性の向上）開発やヨーグルトを固まらせない原因を追及した。
　'65 根室工場長、'67 西春別工場長、'69 岡山工場長、生産部長を歴任。'73.11 取締役に就任。'75.5 常務、'79.6 専務となり、明治ボーデン社長も務めた。'81.6 副社長を経て、同.9 社長に就任した。
　社長に就任した同年、東京ディズニーランド(TDL)の参加企業の第一号となる(TDLは 1983.4.15 にオープン)。'84「明治ブルガリアヨーグルトLB51」「ソフトカード明治コナミルクFK-T」、'85「明治ブルガリアのむヨーグルトLB51」など、現在でも人気の商品の発売を開始した。また、'86 創業70周年を前に、それまで明治製菓と同じロゴだったのを、ブロック体の「MEIJI」のデザイン化の社章とする（コーポレント・アイデンティティの導入）。
　'89.6(H1)会長。のち名誉顧問。'94.11.1 勲3等旭日中綬章。晩年は日本食糧新聞で、自らのビジネス人生「わが人生航路」を連載した。心不全のため逝去。享年94歳。没後、2019.9.30(R1)明治ホールディングスと明治は「島村靖三お別れの会」を帝国ホテルで開き、食品関係者ら約400人が献花に訪れた。

＜帝国人事興信録＞
＜各紙訃報記事など＞

＊墓石は和型「宮脇 / 島村　家之墓」。左面が墓誌となっている。宮脇富の妻は末子。長女の宮脇すみえの名も刻む。そのあとに島村靖三、妻の島村昭子(R1.9.12歿・91才)が並んで刻む。昭子は酪農研究家の宮脇富の娘。墓石右側に並んで「宮脇富先生像」が建つ。

宮脇　富