四竈安正

　神奈川県出身。海軍中将の四竈孝輔・たけ（共に同墓）の三男。東京帝国大学卒業。水質汚染によるハゼの奇形などを研究。1962(S37)世界で初めてマダイの種苗生産に成功し、マダイ養殖の道をひらいた。
　観音崎水産生物研究所長などをへて、'69東海大学教授となる。'79観音崎自然博物館保存会会長、同館長を務めた。享年69歳。

＜講談社日本人名大辞典＞

＊和型墓石が二基建つ。左側が「四竈家之墓」。右側がやや大きい「別當 海軍中将 四竈孝輔之墓」、左面に略歴等が刻む。墓誌があり、俗名・続柄・没年月日・行年が刻む。四竈孝輔には初代と刻む。

＊安正誕生の時に父の四竈孝輔は横須賀鎮守府艦隊参謀を務めていた。母のたけ は貴族院議員の宮島誠一郎の娘。長男は孝夫(S47.12.2没）。二男と二女は早死。弟の四男の信治は陸軍大尉で戦死（S17.12.13没）。全員同墓に眠る。

四竈孝輔