櫻井安右衛門
さくらい やすうえもん
大正・昭和期の内務省官僚、県知事
東京出身。桜井常次郎の長男。第一高等学校を経て、1922(T11)東京帝国大学経済学部卒業。文官高等試験行政科試験に合格し、内務省に入省し社会局に配属され労働行政畑を歩む。
'38(S13)厚生省の創設に当たって官房文書課長に任ぜられた。'42.1.9 第32代 栃木県知事に就任した（任期：1942.1.9〜1943.7.1)。知事時代は太平洋戦争下の県政を司り、対応に尽力。後任の栃木県知事は安積得也(20-1-17)である。'43.7初代東京都民政局長に転じた。'45.4 退官。
戦後は公職追放。'52解除後は、健康保険組合理事長、ILO東京支局長、中央労働協会長、東京ヘレン・ケラー協会理事長などを務めた。勲2等瑞宝章。享年96歳。
＜日本歴代知事総覧＞
＜現代物故者事典＞
＊墓石は洋型「桜井家墓」と縦字で刻む。裏面に「昭和三十八年十月 櫻井安右衛門 建之」と刻む。墓誌などはない。