メイン » » » 斎藤阿具
さいとう あぐ

斎藤阿具

さいとう あぐ

1868(慶応4.1.18)〜 1942.3.1(昭和17)

明治・大正・昭和期の歴史学者

埋葬場所: 5区 1種 12側

 武蔵国出身。1893(M26)東京帝国大学史学科卒業、大学院に進み、1897第二高等学校教授。 1903.3〜1906.12ドイツ、オランダに留学。夏目漱石とは学友であり、留学中に藪下の道(本郷区駒込千駄木町)にある阿具の家を留学中に借用するという条件で貸した。 漱石はこの邸宅を舞台に「吾輩は猫である」を執筆している。なお、この邸宅には森鴎外も住んでいたことがあり、この家で「文つかひ」を執筆した。 現在この地は「夏目漱石旧宅跡」として区指定史跡とされ旧居記念碑が建つ。また、旧居は明治村に移築された。
 帰国後は第一高等学校教授となり、'33(S8)退官、その後は、同校及び東京外語講師を務めた。一高名誉教授。 著書に『ヅーフと日本』『西力東侵史』『西洋文化と日本』、訳述に『日本回想録(ヅーフ)』『フイッセル参府紀行』がある。享年75歳。

<ぶんきょうの史跡めぐり>
<物故辞典など>
<森光俊様より情報提供>


墓所

*墓石は和型「斎藤家之墓」。右側に墓誌があり戒名は玄徳院明源道訓清浄居士。なお墓誌には生年月日を「明治元年正月十八日」と刻む。

*妻は八重(M10.2.15-S45.7.25)。長男の斎藤文根(同墓)は海軍造機科士官の技術少将。


関連リンク:



| メイン | 著名人リスト・さ | 区別リスト |
このページに掲載されている文章および画像、その他全ての無許可転載を禁止します。