野田純生

　東京出身。父は鉄血勤皇隊・ひめゆり学徒隊を編成し指揮した校長の野田貞雄、千代野（共に同墓）の長男として生まれる。東京帝国大学学生であったときに、父は沖縄戦で命を落とした。
　1946(S21)戦後初の第1回司法試験に合格し、民間の上場企業の法務部にて5年間勤務。'51.4 第6期の司法修習を経て、'54 弁護士となり「松本正雄法律事務所」に所属。後に丸の内総合法律事務所に名称変更。企業法務の草分けとして活動をした。
　'76 丸の内総合法律事務所を辞して、日本橋三井第五別館にて「野田純生法律事務所」を開設した。企業間取引に関わる訴訟・交渉業務、金商法関連訴訟、不祥事対応業務、人事労務問題、株主総会の指導、Ｍ＆Ａ等のデューデリジェンス業務、各種契約書の作成・チェック業務、上場企業の監査業務等、総合的企業法務などの企業取引に関わる訴訟や交渉等々を数多く手掛ける。
　'82 自民党幹事長など後に政治家になる谷垣禎一が弁護士として入所する。'95(H7)事務所名を「野田総合法律事務所」に変更。'98 代表を退き、子息の野田雅生弁護士、野田謙二弁護士の両パートナーが代表となる。従5位 勲4等。享年78歳。
　なお事務所はその後、2006 野田雅生弁護士が主宰する第一室と、野田謙二弁護士が主宰する第二室に分け、組織変更し、2016 中央区日本橋室町四丁目に事務所を移転し現在に至る。

＜野田総合法律事務所 事務所沿革など＞

＊墓石正面「野田家之墓」、裏面「昭和三十二年十一月 野田千雄野 建之」。右側に野田貞雄墓誌碑、左側に墓誌。墓誌は野田正雄から始まる。母は千代野(S47.3.20歿・行年74）。野田純生には「従五位勲四等」、戒名は楽邦院釋純生と刻む。

野田貞雄