宮尾舜治
みやお しゅんじ
明治・大正・昭和期の大蔵、内務官僚、知事
越後国広島村（新潟県新井市）出身。宮尾権九郎の長男として生まれる。1881(M14)小島荷裳塾に学び、1886第一高等学校予科に入学、1889本科に進む。
1890.11両国でせんべい屋紀文堂を開業するが、盛業のため学校の欠席が多く、1891本科2年を落第。この頃、せんべい博士といわれた。
1892.7第一高等中学校卒業、東京帝国大学法科に入学、1897卒業。大蔵省で税務監督局兼臨時煙草取扱所建築事務官。
1907台湾総督府に転じ殖産局長兼専売局長。その後、拓殖局第１部長・関東総督府民政長官を歴任した。
'19(T8)松井茂(12-1-17)の後を継ぎ、第17代愛知県知事に就任（1919.4.18〜1921.5.27）。次いで、'21第16代北海道庁長官（1921.5.27〜1923.9.29）となった。
'23(T12)帝都復興院副総裁に就任、後藤新平総裁を補佐して関東大震災後の復興計画に尽力した。退官後、東洋拓殖会社総裁などをつとめ、'34(S9)勅選貴院議員となり研究会に所属。
晩年は市政革新同盟に加わり、東京市会議員となった。従3位 勲2等。享年69歳。没後、'39黒谷了太郎『宮尾舜治伝』が刊行された。
＜コンサイス日本人名事典＞
＜日本歴代知事総覧＞
＊正面墓石は和型「宮尾舜治 / 夫人豊子 墓」と刻む。戒名は広開院舜治越山居士。墓所内には宮尾舜治君碑も建つ。墓誌もある。