千葉県出身。葛生能世とも書く。大隈重信襲撃事件に関わった国家主義者の葛生東介の弟。
1901(M34)大アジア主義と天皇主義を標榜して内田良平(14-1-9-12)とともに黒龍会を結成。
辛亥革命に際し中国にわたって革命派を援助する。'31(S6)大日本生産党結成に参加。'37内田の死後、黒龍会の主幹となり、会長を務めた。
また、太平洋戦争中は大政翼賛会総務を務めた。
敗戦後'45.11.19第2次A級戦犯の逮捕命令で指名されたが、不起訴となり釈放された。
右翼団体の玄洋社の頭山満の片腕といわれた人物であり、昭和右翼の重鎮。編著に『東亜先覚志士記伝』がある。享年83歳。