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きくち ゆうき

菊池勇生

きくち ゆうき

1970.9.30(昭和45)〜 2007.1.6(平成19)

平成期の小説家

埋葬場所: 14区 1種 6側 1番

 東京都雑司が谷出身。菊池寛(同墓)の曾孫。父は出版人の菊池夏樹。本名は勇樹。明治大学付属中野高等学校卒業。 卒業後、イベント企画会社設立や不動産管理に携わり、その後コミック原作、ネットコンテンツ制作を経て、2003(H15)小説執筆を開始。 直木賞作家で『新宿鮫』シリーズの大沢在昌に師事。
 子どもの頃から小説を書いていたが、菊池寛の名前の大きさ、色眼鏡で見られてしまうことなどもあり、躊躇をしていたが、文芸誌に『探偵・菊池寛/兄弟』(光文社・小説宝石)の発表をきっかけに、あらためて曽祖父の生き方を調べるチャンスがあり、これを機に小説を描く覚悟ができたという。 2005(H17)『螺旋に回転する世界 ―He Said,“LUV U 4EVER.”』で作家デビュー。 この小説は、平行世界で起きる謎の女性連続殺人事件を異能の美青年探偵が解きほぐす。妖しいエロスが薫り立つ、鮮烈な新感覚ミステリー小説である。「ミステリー史震撼! 破滅型ドーピング探偵、降臨。」と注目された。
 鬱を患っており、一年の半分以上をタイのバンコクで暮らしていた。心不全のために逝去。享年36歳。

<著者略歴など>


菊池寛 碑

*墓所は正面に洋型「菊池寛之墓」。墓碑の書は川端康成。裏面に没年と行年が刻む。右側に「菊池家之墓」。右側面が墓誌となっており、本名と筆名も刻む。

*墓所入口には、菊池勇生の代表作『螺旋に回転する世界』プロローグが刻む碑が建つ。この碑は2008.1.6(H20)菊池未尋建之。 同年.3.9菊池勇生一周忌兼記念碑完成除幕式が行われた。 碑は六角柱の正面に「螺旋に回転する世界」プロローグよりと刻み、本型墓誌に下記の文章が刻む。 『「なんでだ。無意味に使わないって約束しただろ?」 天はバスタオルを腰に巻いて、司の座るソファーの横まで大きな歩幅で歩いてきた。 「面白い電話があってね。ちょっと推理したくなったんだよ」 菊池勇生』


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