川上道夫

　東京出身。父は歯牙解剖学者・歯科補綴学者の川上政雄（同墓）、母は東洋女子歯科医学専門学校附属病院長を務めた川上みね（同墓）。妻の川上舜子は東洋女子歯科医専卒業生で、父は医歯薬出版創業者で日本歯科医史学会創設メンバーの今田見信。ドイツでのスピロヘータ研究での業績があり東京医学歯学専門学校（旧高等歯科医学校）初代校長の島峰徹と今田家は縁戚関係。
　1948(S23)東北大学理学部卒業（化学教室)。同年より東京工業大学助手（応用化学系)、'50東京医科歯科大学助手（歯学部歯科理工学教室)、'61同大学の講師となり、同年愛知学院大学助教授（歯学部歯科理工学教室)となる。'63同大学教授に就任。'67東北大学教授（歯学部歯科理工学教室)に転身し、歯学部長などを歴任。'88停年退官に伴い東北大学名誉教授。'90(H2)東北歯科技工専門学校校長を務めた。
　主な著書に『新歯科材料・器械』『合成ゴム印象材の硬化反応に伴なう物性変化について : 動的粘弾性および収縮』『熱可塑性エラストマー印象材の開発』『歯科補綴技術および材料データの集約とその合理的検索のための応用ソフトウェアの開発』など。享年83歳。

＜著者略歴など＞

＊墓所入口右側に「川上家」墓柱。正面五輪塔。左側に墓誌がある。戒名は泰心院学徳弘道居士。

川上政雄、 川上みね