片岡鉄兵

　1924（T13）横光利一(4-1-39-16)らと「文芸時代」を創刊。評論や小説を発表し〈新感覚派〉作家として知られた。 創作集「にがい話」「綱の上の少女」を出版、同派の代表的存在とみられていたが、28（S3）「左傾について」「予の左傾と『前衛』入りについて」を書き、プロレタリア文学運動に参加した。 「生ける人形」「綾里村快挙録」「愛情の問題」などが〈左傾〉後の作品として知られる。32転向声明を出し、以後大衆雑誌や新聞の連載小説を多作した。

＜コンサイス日本人名事典＞

　

横光利一