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ひしぬま いさむ

菱沼 勇

ひしぬま いさむ

1898(明治31)〜 1989.12.11(平成1)

大正・昭和期の商工省官僚、郷土史家

埋葬場所: 3区 1種 3側

 東京出身。英語教育者の菱沼平治・小夏(共に同墓)の長男。東京帝国大学を卒業し、商工省に入省。主に貿易局事務官として要職にあたり、1940(S15)商工省貿易局第二部長、翌年、貿易局長官に就任し、大東亜貿易の確立などに尽力した。
 '43太平洋戦争期に軍需産業強化のために設置された軍需省に移り、燃料局長に就任('43.11.1-'44.6.10)。戦時期に『戦時経済と貿易国策』『日本貿易の過去現在及び将来』『液体燃料の緊急確保封策に関する封談』など発表し、取り組み、帝国議会で政府委員として石炭配給に関する答弁も行った。 また、燃料の一割の節約を維持するなど、戦時期の燃料問題のキーマンとして活躍した。戦後は財団法人日本貿易館理事長、また海外貿易振興会副理事長なども務めた。
 余暇に南関東の古社を調査し歴史的な貴重な郷土研究を行い、著作も多数発刊した。『日本の自然神』『武蔵国式内社の歴史地理』(のち『武蔵の古社』と改題)『相摸の古社』『房総の古社』『エキスポート・マーケティング』や随筆集がある。晩年、『産業政策史回想録』内で戦前の商工省時代のことを回想している。


墓所正面 墓所全体

*正面に二基並び、右側が「菱沼平治之墓」、左側が妻の「菱沼小夏之墓」。墓所左側に和型「菱沼家之墓」が建ち、その左に墓誌が建つ。 墓誌には、菱沼平治の父の直光以降の俗名と没年月日のみ刻む。「菱沼家之墓」は菱沼徹臣が平成2年春彼岸に建之。


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