大久保政賢

　新潟県西蒲原郡巻町（新潟市西蒲区）出身。海陸運送の実業家の大久保賢治郎（同墓）の長男。
　1939(S14)早稲田大学商学部卒業。日本郵船に入社。'57 神戸桟橋支配人を務めた。'58 父が社長を務めた新潟臨港海陸運送株式会社（リンコーコーポレーション）に転職し支配人となる。'60 常務に就任し、'65 副社長を経て、'71.5 社長に就任。'80.5 新潟商工会議所副会頭を経て、会頭に就任。
　他にホテル新潟、臨港商事、新潟デンカ輸送、新潟貿易の各社長。新潟証券取引所理事長、日本国際貿易促進協会日本海支局会長、日本海海難防止協会会長、東北経済連合会副会長、海上保安協会新潟地方本部副本部長などを歴任した。
　'83.10.1(S58)新潟県内4番目の民間テレビ放送局「新潟テレビ21（NT21）」が開局するにあたり、初代社長に就任。のち会長をつとめた。
　'86.6 新潟臨港海陸運送代表取締役会長に就任。'81.4 藍綬褒章。'87 勲3等旭日中綬章。急性腎不全のため新潟市の病院にて逝去。享年84歳。葬儀は新潟市のセレモニーホール青山会堂で近親者のみで行った。喪主は妻の静枝(1927生)。後日、関係会社の合同葬儀が執り行われた。

＜帝国人事興信録＞
＜現代物故者事典＞
＜訃報記事＞

＊墓石前面「大久保家墓」、「昭和三十二年三月 大久保賢治郎 建之」。左右に墓誌が建つ。左側の墓誌は賢治郎の妻で政賢の母である大久保千勢(S28.7.1逝・行年53歳)から刻みが始まる。次に父の大久保賢治郎が刻む。戒名は大聖院釋賢海。政賢の戒名は大乗院釋賢聖。

＊大久保政賢と静枝との間に三女儲けている。長女は恵美子(S24-)で大久保信行に嫁いだ。二女は百合子(S27-)は北沢悦生に嫁いだ。三女は真理子(S29-)は水谷恵に嫁いだ。

大久保賢治郎