・樹林型合葬墓地(樹林型合葬埋蔵施設)
樹林(シンボルツリー)が設置された共同埋蔵施設。遺骨を1体ずつ骨壺から骨袋に入れ替え、直接、土に触れるかたちで埋蔵する。自然に還りたいという思いに応えるためにつくられた、多磨霊園でもっとも新しい施設である。
2021.4.1(R3)樹林型合葬埋蔵施設1号基(9区1種1側)が開設され、次いで、2022.4.1(R4)に2号基(正門近く2区)が開設された。2号基の場所は、以前、大森茶屋(休憩所)があった跡地。
開園当初の多磨霊園の近隣は武蔵野の野原であり、わずかの民家があるにすぎなかった。墓地利用者の多くは東京市内(現在の区内)から遠路はるばる足を運んでくるにあたり、墓参者の休憩所が必要であると考えた。そこで東京市は墓地附属休憩所の用地を二か所設け、1923(T12)公報をもって墓地附属休憩所敷地使用希望者の申し込みを募集した。その一か所が「大森茶屋」(休憩所)である。もう一か所は商売が長続きせず、廃業後の跡地は石材組合の事務所として使用されていたが、敷地を東京都に返還し建物は残っていない。多磨霊園の歴史と共に歩んできた大森茶屋(休憩所)も、2021.3.31(R3)98年の歴史に幕を閉じた。その跡地に樹林型合葬埋蔵施設二号基がつくられ現在に至る。
「大森茶屋」に関しては「佐佐木信綱 歌碑」の頁へ
【樹林型合葬埋蔵】
1体(遺骨) 使用料 86,000円 申込者は遺骨の祭祀の主宰者であること
2体(遺骨) 使用料 172,000円 2体の関係は夫婦やパートナー、親子又は兄弟姉妹に限る
1体(粉砕遺骨)使用料 28,000円
2体(粉砕遺骨)使用料 56,000円
※使用料に管理料が含まれているため、毎年の管理料はかかりません。
※粉砕料は石材屋等に相談を。骨壺 3寸程度の小さいもので1万円前後、6〜7寸くらいの大きなもので2万円前後が目安。