古いパソコンの解体と部品の廃棄処置

これを作成したのは、本社に勤務していた時代。目の下はアキバであり、時々行っては部品を買って、パソコンを作っていた時代のことです。1997−99年Pentium3がでる以前のことです。IntelもAMD同じCPUソケットを使っていました。
OSはやっとWin98が出てきた頃です。

しかし、パソコンの基本構成は今と変わりません。解体してみて、基本構成は、変わらないが、構成部品の性能は、今とは雲泥の差があります。昔を思い出しながら解体した経緯を書いてみましょう。解体には2時間もかかりません。

 

 




     筐体カバーを外します。今は側板が簡単に外せますが、当時の筐体は頑丈なものです。外してもカバーの置き場所に困ります。

  今の筐体は、左右の側板が別々に外れるものが大半です。










     中には、色々とやったので、たくさんのカードがついています。今は、普通のパソコンではこのようなカードは、マザーボードチップセットに大半が収納されてしまっています。







上から順番にはずして見ましょう。




     モデムカードです。メールなどは電話回線で、それへの接続用にまだ、カードを使っていました。














     これは、ビデオカードです。まだ、動画などは携帯くらいの大きさでしか動きません。










     SCSIカードです。ハードデスクを高速で動かしたりするには、これが一番早かったのです。SCSI用のハードデスクも内蔵していました。










     サウンドカードです。Sound Blaster32で、当時としては、音楽など聴くにはこれが必需品でした。









     これは、一寸特殊なカードです。当時、ハードデスクが進歩し、パソコンの伝送速度を上回ったために、このカードを使って、マッチングを取ったのです。






 

これでカード関係を全て外しました。次は、内蔵部品関係です


主なものは、電源、ハードデスク、CD−ROMドライブなどです。






     これは、SCSIハードデスクです。容量は4GB位でしょうか?















     CD−ROMドライブです。聞くだけでCDの作成は出来ません。












     カードリーダーとフロッピーデスク読み取り器が一体となったものです。当時はフロピーが記憶媒体としてようやく広く使われるようになってきました。
最初に買ったWIN95のOSなどは、全てフロッピーで、40枚以上に収納されていました。




    正面の化粧板を外します。






* 内蔵されていたハードデスクです。おそらく、10GBはないはずです。









 * 電源を外しました。大きさは、最近まで変わりません。250Wと言うものです。
最近は600W以上のものも増え、サイズも大きくなってきました。

  これで内蔵部品は、全てなくなりました。

最後にマザーボードをはずしました。
この時代のマザーボードには16bitのISAバスと32bitのPCIバスが付いています。




     メモリーを外してみました。これはSIMMという古いタイプですが、このマザーボードにはDIMMと言う新しいメモリーも付けられるようになっています。しかし、当時は値段が高くSIMMを積んでいました。








  最後に、CPUを外しました。










これはインテルではなく、AMDのものです。Pentiumがでるまで、両者のCPUは、差が無く、むしろAMDの方が評判がよかったことも多かったのです。













  CPUのファンの内側は、ゴミだらけ。







     これで、全ての部品が無くなりました。

  これからの問題は、解体した部品をどうするかです。

このパソコン以外にも、何台も自作のものがあります。これらは、使用していたり保管していますが、完成状態での廃棄は、法的に決まっているのでそれに従えばよいのですが、時代と共に進歩してきており、その時々に、組んだりばらしたりしたマザーボードや部品が沢山あるのです。 (パソコンの廃棄を見てください)
これらの処分も考えねばなりません。これらについては、いくつかの問題点が有り、参考までに書いて見ます。

1.筐体 
 今回、二つのパソコンを解体しました。一つはキューブタイプのミニデスクトップと言われるもの。もう一つはここに書いたものです。
 キューブタイプのものは、アルミ製、今回のものは鉄製で、完全に解体すると再生資源です。
ケーブル類 
 マザーボードと部品をつなぐ様々なケーブルがあります。部品やボードを買うと付属でついてくるものもあり、大量に残っています。
 清掃センターに聞いて、ビニール電線としてまとめて処理します。(粗大ゴミ扱いです)
3.CPU,メモリー
 捨てずに保管
4.冷却ファン
 CPUファンなどは、ヒートシンク(アルミ製)は、再生資源、その他のファンも含めプラスチックのハネや筐体は、燃えるごみ、電線は切断。本体は粗大ゴミ
5.ハードデスク
 古いものは4GB程度、大きくても16GB程度ですから、今では全く無用のでか物ですが、中に何が入っているか?
 消去するのも面倒なので、前は、鏨でひっぱたいでフラッターを壊して粗大ゴミとしてきました。
 今回も、壊して再製不能として、他のドライブと一緒に箱に入れておきます。
6.電源、CDドライブ、フロッピーデスクドライブ
 一つや二つなら、ラジオなどと同じで粗大ゴミ扱いで、捨てることも可能でしょうが、大量にあるので困りました。とりあえず、電源 の接続電線などは切断し、段ボール箱に纏めておきます。
7.マザーボード、カード類
 何回も自作し、交換してきたので大量に出てきました。とりあえず、段ボール箱に収めておきます。

 さて、(5と6)の部品、7のプリント基板類をどうするかです。清掃センターなどに聞いても、はっきり下返事はありません。

部品類は、1つや2つなら粗大ゴミとして捨てられているようです。
ラジオやFAXなどと同じような構成ですから、問題はないはずですが、「パソコン部品」と言うと「受け取れません」と言います。
この辺の、廃品処理のあり方は、問題だと思います。

プリント基板となると、全く明確な返事がありません。一部の業者などでは、送ってくれれば処理しますなどとインターネットに出ていますが、さて、どうかとメールで問い合わせても明確な返事がありません。多分、個人などから送られると処理できないものが入っていることもrのでしょう。市の廃品回収などもこんなものがまとまって捨てられることは想定外なのでしょう。

これらは、産業廃棄物になるのでしょう。と言う訳で知り合いの電気製品製作会社の社長に頼み、処理してもらいました。
こんなことが必要になる人は、いないと思いますが、ご参考まで!