兼好法師とエジソン

                      

                 徒然草より

石清水八幡宮は、宇治川、桂川、木津川が合流する京都府八幡市男山の山頂にあります。一方、仁和寺は京都市右京区御室にあってかなり離れています。
 この法師、歳を取るまで参拝したことが無く、初めて一人で歩いて出かけた。

男山の麓には、極楽寺や高良などがあり、ここを参拝し、ここが石清水と思って、山頂の八幡宮まで行かずに帰ってきてしまったのです。
極楽寺、高良社なども立派な寺社であり、ここが八幡宮と思ったのである。

               

                       石清水八幡宮

何事にも、たいしたことではないと思っても初めての場合、案内者が必要であると言うことの教訓です。

 今では、大阪の地下鉄淀屋橋駅から京阪電車で八幡市駅まで行くと、そこが男山の麓で、きわめて便利になりました。

                 

                  男山から見た木津川方面

 

 本宮に登っていく参道の左側に広場があり、そこにエジソンの記念碑があります。

             

                エジソン記念碑

なぜ、エジソンか?

エジソンが白熱電球を作った時、何をフィラメントにしたらよいかとあらゆるもので実験し、竹の繊維、それも京都八幡の竹が一番と言うことで、これを使って電球を商品化したのです。

エジソンの碑には、次のような一行が刻まれている。

Genuis is one percent inspiration and ninety nine percent perspiration

 天才(英知)とは1%の霊感(閃き)と99%の汗(努力)であるといった意味である。

仁和寺の法師もエジソンも目的があって進んだ。

かたや、先達がいる既知の道であるのに聞きもしない。かたや、先達のいない未知の道である。

 700年近い歳月を隔てた二人の先達の言葉が、石清水八幡宮で結びつき、感慨を覚えたのでした。

エジソンの言葉は、有名です。とても立派な言葉です。詳細を知りたい人はここをクリックして見てください。

そして、どう感じるかは貴方次第です。

 

(追記)

 例によって、ここもまた、日本三大八幡宮のひとつです。

三大八幡宮は、宇佐神宮、筥崎宮、石清水八幡宮だ、いや 筥崎宮で無く鶴岡八幡宮だと言う説もありますが、古さからいえば、前の三箇所になるのでしょうが。

何でも三大と言うのが日本人は好きですね。